#はじめに
:::note info
今回はモダンデザインで使用可能なパッケージExcel ModernのアクティビティをStudioで使用してみよう第1弾となります。
また、この記事はUiPath Advent Calendar の16日目の記事になります。
実行環境は以下の環境で行っております
UiPath Studio 2021.10.4 (Community License、UIAモード:モダンデザイン)
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#■Excelファイルを開いてみよう
クラシックデザインの場合Excelを開く場合「Excel アプリケーション スコープ (Excel Application Scope)」を使用していましたがモダンデザインでは代わりに下記のアクティビティを使用します。
今回は「Excelプロセススコープ」「Excelファイルを使用」を使用してみたいと思います。
#■Excelプロセススコープ
①まずは「Excelプロセススコープ」をアクティビティパネルから設置します。
②設置したら次はプロパティを設定していきましょう
デフォルトでは全て「プロジェクトと同じ」になっていますので、プロジェクトの設定とは違う設定にしたい場合はオプションを変更します。
####★オプションの各内容
######1.Excelウインドウを表示
選択肢 | 概要 |
---|---|
プロジェクトと同じ | [プロジェクト設定] と同じ設定を適用(デフォルト設定) |
True | Excelファイルを開いた時ファイルは可視化されます。 ※Excel アプリケーション スコープで可視にチェックを付けたときと同じ |
False | Excelファイルを開いた時ファイルは非表示になります。 |
######2.アラートを表示
選択肢 | 概要 |
---|---|
プロジェクトと同じ | [プロジェクト設定] と同じ設定を適用(デフォルト設定) |
True | アラートを表示する |
False | アラートを表示しない |
######3.ファイルの競合の解決方法
既に別のExcelプロセスで開いている場合にどう対応するかを設定する。
選択肢 | 概要 |
---|---|
プロジェクトと同じ | [プロジェクト設定] と同じ設定を適用(デフォルト設定) |
なし | 処理は実行されません。 |
保存せずに閉じる | 競合しているExcelファイルを保存せずに閉じます |
ユーザーに確認 | ファイルを閉じるよう求めるメッセージが表示されます ユーザー対応が必要なのでAR実行時のみの実装になるかと思われる |
例外をスロー | 例外がスローされます |
######4.プロセスモード
######5.マクロの設定
選択肢 | 概要 |
---|---|
プロジェクトと同じ | [プロジェクト設定] と同じ設定を適用(デフォルト設定) |
EnableAll | すべてのマクロが有効になっており、マクロの実行ができます |
DisableAll | 指定されたExcelファイルですべてのマクロが無効になっているためマクロは実行できません |
Excel の設定を使用 | 現在のExcelマクロ設定を読み取ります |
######6.既存のプロセスに対するアクション | |
別の Excel プロセスが実行されている場合に実行されるアクションです。 |
選択肢 | 概要 |
---|---|
プロジェクトと同じ | [プロジェクト設定] と同じ設定を適用(デフォルト設定) |
なし | 既存プロセスに関して何もアクションを実行しない |
強制終了 | 保存処理を行わず開いているすべてのExcelファイルを閉じます プロセスkillのアクティビティと同じように保存せず強制終了するためこの設定にするときは注意! |
######7.起動のタイムアウト
対象のExcelファイルが起動された場合に開始するまでの待機時間です
デフォルトの待機時間は「20秒」
######8.起動方法
選択肢 | 概要 |
---|---|
プロジェクトと同じ | [プロジェクト設定] と同じ設定を適用(デフォルト設定) |
オートメーション | 自動化APIによって起動されます ・メリット:起動が高速 ・デメリット:すべてのアドインが読み込まれるわけではないため、ブックが適切に機能するためにアドインを必要とする場合には問題が発生する可能性がある |
アプリケーション | 手動で開いたときのように起動する Excel読み込み動作があらゆる面で保証される (アドインなど) |
以上のプロパティを必要な設定に完了したらExcelアプリケーションスコープの設定は完了です。
ここまででExcelアプリケーションスコープではどのファイルを開くなどの設定をしていないことにお気づきかと思いますがExcelアプリケーションスコープ自体では対象ファイルのパスなどの設定は行いません。
対象ファイルなどの指定はこの後記載いたします「Excelファイルを使用」アクティビティで指定します
#■Excelファイルを使用
①先ほど設定した「Excelアプリケーションスコープ」内に「Excelファイルを使用」アクティビティを設置します
②対象ファイルを設定します。
変数で設定する場合は画像赤枠部分に対象の変数を設定します。
今回はFilePathという変数に対象ファイルのパスを格納いているのでFilePath変数を設定しています。
直接パスを指定したい場合はフォルダアイコン(画像の緑枠)をクリックしてファイル選択することも可能です。
③オプションの設定を変更します。
以上で「Excelファイルを使用」アクティビティの設定は完了です。
この後は実際に行いたいExcelファイルの処理を下記画像の様に「Excelファイルを使用」アクティビティ内に設置してあげればOKです。
#おわりに
今回は「Excelプロセススコープ」「Excelファイルを使用」について記載いたしましたがいかがでしたでしょうか。
他のアクティビティにも次回以降触れていこうと思います。
閲覧いただき有難うございました。