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一人でできることの範囲が、変わってしまった|個人開発SaaS「fuSen」第十七話

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🟨 この記事はClaude Code(AI)と2ヶ月で開発した日本初のWebサイト校正ツール「fuSen」の開発ブログです。登録不要でデモを試せます → https://app.fusen.cloud/demo

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第十七話:一人でできることの範囲が、変わってしまった

前回、ユーザーからいただいた3つの要望をすべて実装した話を書いた。

そのとき、自分でも改めて驚いたことがある。

要望をもらった当日に、本番稼働させていた。

ひとつめとふたつめの機能は、その日のうちにリリース。みっつめも翌日には動いていた。バグ報告も、その日のうちに修正した。

これは意識してやっているわけじゃない。ただ、そうできてしまう環境になった、というだけの話だ。


なぜ、当日にリリースできるのか

理由はいくつかある。

ひとつめは、一人だから意思決定が早いこと。

要望を聞いて「これは必要だ」と思ったら、その瞬間に決まる。誰かに相談する必要も、承認を待つ必要もない。

ふたつめは、会議も承認プロセスもないこと。

企業なら、要望を受けて、社内で共有して、優先順位を検討して、リソースを確保して、スケジュールを引いて……というプロセスが必要になる。それは組織として正しい進め方だ。でも、時間はかかる。

自分にはそれがない。思ったらすぐやる。それだけだ。

みっつめは、自分がユーザーだから判断に迷わないこと。

「この機能は本当に必要か?」と悩むことがほとんどない。自分も同じ場面で困っているからだ。前回のアーカイブ機能も、自分自身がダッシュボードの散らかりに困っていた。だから即決できた。

そしてよっつめ。Claude Codeがいるから、実装が速いこと。

これが一番大きい。


一人でできることの範囲が、変わってしまった

正直に言うと、これまでの自分には「一人ではできないこと」がたくさんあった。

コードが書けない。サーバーのことがわからない。データベースの設計なんて論外。だから、システムが絡む案件は外部のエンジニアに頼むしかなかった。

それが今は、違う。

IT・Webに関することなら、Claudeがいれば大体できてしまう。

機能の実装。バグの修正。サーバーの設定。SSL証明書の取得。データベースの操作。SEO対策。セキュリティ設定。決済システムの導入。

第七話で「デプロイって何?」と書いた自分が、今は当たり前のように本番環境にデプロイしている。

できることの範囲が、根本から変わってしまった。


だから、単純に楽しい

なぜ当日に実装するのか、と聞かれたら、一番正直な答えはこれだ。

単純に、楽しいから。

信頼を得るための戦略とか、スタートアップのスピード感とか、そういう格好いい理由じゃない。

「こういう機能が欲しい」と言われて、その日のうちに動くものができる。この体験が、シンプルに面白い。

20年間Web制作をやってきて、「できたらいいな」と思っても諦めていたことが、次々と実現できる。この感覚は、久しぶりに味わう純粋な楽しさだ。

子どもの頃、プラモデルを作ったり、絵を描いたりしていたときの感覚に近いかもしれない。作りたいものを、作れる。それだけで楽しい。


結果として、それが信頼になっているのかもしれない

ただ、後から気づいたことがある。

「言ったことが、その日のうちに形になる」

これは、使ってくれる人にとって、かなり印象的な体験らしい。

大きなサービスなら、要望を出しても「検討します」で終わることが多い。実装されるかどうかもわからないし、されたとしても数ヶ月後だ。

でもfuSenでは、朝に要望をもらって、夕方には動いている。

これは機能そのもの以上に、「このツールは自分たちの声を聞いてくれる」という信頼につながっているのかもしれない。

意図してやっているわけじゃない。ただ楽しいから作っているだけだ。でも結果として、それがユーザーとの関係を作ってくれているなら、こんなに嬉しいことはない。


小さいうちにしかできないこと

もちろん、この速度がずっと続けられるとは思っていない。

ユーザーが増えれば、慎重にならざるを得ない。既存ユーザーへの影響を考えなければいけないし、テストにも時間をかける必要が出てくる。

だから、この「即座に作れる」フェーズは、今しかない特別な時間なのだと思う。

だったら、楽しめるうちに全力で楽しみたい。

要望をくれる人がいて、その日のうちに形にできて、「早い!」と喜んでもらえる。

こんな面白いことは、なかなかない。

fuSenがどこまで大きくなるかはわからないけれど、この時期のことは、きっとずっと覚えているだろうと思う。


次回:未定。fuSenの旅は、まだ続きます。


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