「RPA Advent Calendar 2024」8日のEMIです。
年末気分が高まりますね。
WinActor7.5では画像マッチングノードが刷新されました。
新しく追加された、「実行時にマッチング画像を取得」⇒「フォルダ指定」を使ってみたので紹介します。
今までは1個のファイルしか指定出来ませんでしたが、フォルダ指定が出来るようになったことで、マッチング画像の複数のファイルをフォルダに格納し、フォルダ内のいづれかの画像にマッチすればアクションしてくれるようになりました!
これを使うと解像度の違うPCでそれぞれシナリオを実行しても、それぞれのPC用のマッチング画像をあらかじめフォルダに格納することで、どのPCでもアクションしてくれるノードとなるというわけです
今回は2個のPCを使うことが出来なかったため、1個のPCでディスプレイの解像度を「1600×900」と「1920×1080」と変更してそれぞれ実行してみることとしました。
フォルダ指定の設定手順
設定手順1(キャプチャを取得)
予め、操作対象のウィンドウの操作したい箇所のキャプチャを取得し、フォルダに格納しておきます。
今回は「PDFをChromeで開いたときのこのダウンロードボタンをクリックする」というアクションを画像マッチングで実装したいと思います。
実際のシナリオ作成で、これがUIオートメーション等で押せなくて、画像マッチングを使ったのです
ディスプレイの解像度を「1600×900」と「1920×1080」と変更してそれぞれのダウンロードボタンのキャプチャを取得し、2個の画像ファイルをフォルダに格納しました。
設定手順2(基本設定のプロパティ設定)
では画像マッチングノードのプロパティ設定をします。
基本設定タブの「ウィンドウ識別名」を設定して、「アクション」を左ボタンクリックに変更しました。
設定手順3(詳細設定タブのプロパティ設定)
次に詳細設定タブで「実行時にマッチング画像を取得」にチェックを入れ、フォルダを選択し、「マッチング画像パス」にはさきほどの画像ファイルを格納したフォルダを指定します。
設定は以上です!
実行結果
ディスプレイの解像度を「1600×900」にしてシナリオを実行しても、「1920×1080」にして実行しても、両方とも無事、ダウンロードボタンを押すことが出来ました
画像マッチングは解像度の異なるPC上ではマッチせずに上手くいかないため、それぞれのシナリオを準備する必要がありました。
また、画像が変更になった時もシナリオを修正する必要があるからメンテナンス性が良くないなど、あまり良い印象が無いと思います。
この機能を使うことで、画像変更時もシナリオを修正することなく画像ファイルの取得のみとなりメンテナンスの手間を最小限に抑えることが出来るのではないでしょうか?
これからも積極的に使っていきたいと思います!