「AIエージェントを途中で止めても、続きから再開できたら...」
この夢、ついに叶いました。
結論から言うと
OpenAI Codex CLIの2026年5月アップデートで「Persisted Goal Workflows」が追加されました。これは:
- AIエージェントのゴールを永続的に保存
- 途中で中断しても続きから再開可能
- 複数エージェントが同時並列で作業
つまり、「寝てる間にコードを書かせて、朝起きたら続きをやらせる」が現実になったんです。
なぜこれがヤバいのか
Claude Codeユーザーなら分かるはず。
長時間タスクを実行中に:
- PCがスリープした
- ネットワークが切れた
- 「ちょっと待って」と止めた
全部やり直し。
この苦痛から、Codex CLIユーザーは解放されました。
Persisted Goal Workflowsの仕組み
# ゴールを設定(永続化される)
codex goal create "このリポジトリをTypeScript化して"
# 一時停止
codex goal pause
# 翌日、続きから再開
codex goal resume
# 完了したらクリア
codex goal clear
ゴールはapp-server APIsを通じて永続化され、Codex CLIを閉じても消えません。
これはローカルファイルではなく、OpenAIのサーバーに保存されます。つまり、別のマシンからでも同じゴールを再開できる可能性があります。
MultiAgentV2とは何か
今回のアップデートの目玉は「MultiAgentV2」です。
従来のMultiAgent(V1)
メインエージェント → サブエージェント1
→ サブエージェント2
→ サブエージェント3
問題点:
- スレッド数の制限が曖昧
- サブエージェントの深さ管理が不明確
- 設定の競合でエラー
MultiAgentV2の改善点
- 明示的なスレッド上限設定
- 待機時間コントロール
- ルート/サブエージェントの明確な区別
- V2専用の深さハンドリング
{
"multiagent": {
"version": "v2",
"max_threads": 8,
"wait_timeout_ms": 30000,
"depth_limit": 3,
"root_agent_hint": true
}
}
競合する設定を入れると拒否されるようになりました。V1では黙って失敗していた問題が解消されています。
Claude Codeとの比較
| 機能 | Codex CLI | Claude Code |
|---|---|---|
| ゴール永続化 | ✅ May 2026 | ❌ なし |
| 途中再開 | ✅ pause/resume | ❌ 最初から |
| マルチエージェント | ✅ MultiAgentV2 | ✅ Subagents |
| オフライン保存 | ✅ サーバー同期 | ❌ セッション依存 |
| 価格 | 従量課金 | Max契約が必要 |
実際に使ってみた
ゴールの作成
$ codex goal create "src/配下の全.jsファイルをTypeScriptに変換"
✅ Goal created: goal_abc123
📝 Subtasks identified:
1. Analyze existing .js files (42 files found)
2. Generate .ts files with type annotations
3. Update imports and exports
4. Run type check and fix errors
⏳ Estimated completion: ~45 minutes
30分後に一時停止
$ codex goal pause
⏸️ Goal paused: goal_abc123
📊 Progress: 67% (28/42 files converted)
💾 State saved to OpenAI servers
Resume anytime with: codex goal resume goal_abc123
翌朝に再開
$ codex goal resume goal_abc123
▶️ Resuming goal: goal_abc123
📊 Progress: 67% → Starting from file 29/42
🔄 Context restored from server
[Agent continues working...]
権限プロファイルの強化
もう一つの大きなアップデートが「Permission Profiles」です。
# サンドボックスプロファイルを選択
codex --profile sandbox-strict
# カレントディレクトリ制御
codex --cwd /path/to/safe/directory
ビルトインのデフォルトプロファイルが用意され、「このエージェントには読み取りだけ許可」といった細かい制御が可能になりました。
注意点:まだ実験的機能も
以下の機能はexperimentalステータスです:
-
codex exec-serverサブコマンド - リモートワークフローのegress websocket transport
- MCPのbearer-tokenフィールド(非表示化)
本番環境での利用は、安定版を待った方が無難です。
Claude Codeユーザーはどうすべきか
正直に言います。
今すぐ乗り換える必要はありません。
理由:
- Claude Codeの方がコード品質が高い(Opus 4.7のSWE-Bench)
- MultiAgentV2はまだ発展途上
- ゴール永続化はClaude Codeにも来る可能性が高い
ただし、長時間タスクが多い人は試す価値あり。
まとめ
- OpenAI Codex CLIに「ゴール永続化」が追加された
-
pause/resumeで中断・再開が可能に - MultiAgentV2で複数エージェントの制御が明確化
- Claude Codeへのプレッシャーになることは間違いない
AIコーディングエージェント戦争は、まだ始まったばかり。
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参考リンク
Codex CLI Changelog
Codex Updates May 2026 - Releasebot
OpenAI Codex CLI Features
Building Workflows with Codex CLI & Agents SDK