「え、チャット画面の中でアプリが動くの?」
はい、動きます。しかも3日前に発表されたばかりの激アツ機能です。
2026年1月26日、Anthropicが発表したMCP Appsにより、Claudeのチャットウィンドウ内でサードパーティアプリのUIが直接表示・操作できるようになりました。
これ、地味に見えてAIの歴史が変わるレベルの発表です。
結論から言うと
MCP Appsにより、AIは「テキストを返すだけの存在」から「UIを持つアプリケーションプラットフォーム」へ進化しました。
今までのAI:「この表を作りました」→ テキストで返答
これからのAI:「この表を作りました」→ インタラクティブなダッシュボードが表示される
MCP Appsとは何か?
Before: 従来のMCP
Model Context Protocol (MCP) は、AIが外部ツールやAPIと連携するための「USB-C的な」標準規格として2024年末にAnthropicが発表しました。
ユーザー → Claude → MCP Server → 外部API
← テキスト結果 ←
データは取れる。でも返ってくるのはテキストだけ。
After: MCP Apps
ユーザー → Claude → MCP Server → 外部API
← インタラクティブUI ←
チャート、フォーム、ダッシュボード、ゲームまでがチャット内で動く。
何がすごいのか?5つのポイント
1. もう別タブを開かなくていい
Slackの通知確認→Slackアプリへ
Figmaのデザイン確認→Figmaへ
スプレッドシートの編集→Google Sheetsへ
この「コンテキストスイッチ地獄」から解放されます。
全部Claudeの画面内で完結。
2. ローンチパートナーがガチ
初日から使えるアプリ:
- Figma - デザインレビューがチャット内で
- Slack - メッセージ確認・返信がその場で
- Asana - タスク管理をAIと一緒に
- Canva - 画像編集までチャット内で
- monday.com - プロジェクト管理
- Amplitude - 分析ダッシュボード
- Box - ファイル管理
- Hex - データ分析
3. OpenAIも追従を発表
MCP Appsは、実はOpenAIのApps SDKとの共同開発。ChatGPTも今週中にサポート予定。
これ、競合同士が手を組んだってことです。それくらい業界標準になると確信されている。
4. VS Codeでも使える
GitHub Copilotを使っている人朗報。VS Code内でもMCP Apps対応が発表されています。
コーディング中に「このAPIのドキュメント見せて」→ その場でインタラクティブなドキュメントが表示
5. セキュリティもちゃんと考えられている
「外部コードがチャット内で動くって危なくない?」
Anthropicの回答:
- サンドボックス化されたiframeで実行
- 事前宣言されたテンプレートのみ許可
- すべての通信はJSON-RPCでログ取得可能
- ツール呼び出しには明示的なユーザー同意が必要
実際に何ができるのか?
ユースケース1: データ分析
Before:
ユーザー: 先月の売上データを分析して
Claude: 以下が分析結果です...(長いテキスト)
After:
ユーザー: 先月の売上データを分析して
Claude: [インタラクティブなダッシュボードが表示]
↑ フィルター変更、ドリルダウン、エクスポートがその場で可能
ユースケース2: デザインレビュー
Before:
ユーザー: このFigmaファイルレビューして
Claude: リンクを開いて確認しました。問題点は...
After:
ユーザー: このFigmaファイルレビューして
Claude: [Figmaのデザインがチャット内に表示]
ここの余白が狭すぎますね(画面上で直接ハイライト)
ユースケース3: タスク管理
Before:
ユーザー: 今日のタスクは?
Claude: 以下の5件です: 1. xxx 2. xxx...
After:
ユーザー: 今日のタスクは?
Claude: [Asanaのタスクボードが表示]
↑ ドラッグ&ドロップで優先度変更、その場で完了マーク
開発者視点:MCP Appsの作り方
MCP Appsを作るには、既存のMCPサーバーにUIリソースを追加するだけ。
// 従来のMCPツール
server.tool("analyze_data", async (params) => {
const result = await analyzeData(params);
return { type: "text", text: JSON.stringify(result) };
});
// MCP Apps対応
server.tool("analyze_data", async (params) => {
const result = await analyzeData(params);
return {
type: "ui",
resource: {
uri: "app://dashboard",
html: generateDashboardHTML(result)
}
};
});
注意: HTML内で実行されるJavaScriptには制限があります。外部リソースの読み込み、Cookie/LocalStorageへのアクセスなどは制限されています。
2026年、AIエージェントはどうなる?
MCP Appsの発表は、より大きなトレンドの一部です。
Gartnerの予測
2026年末までに、エンタープライズアプリの40%がAIエージェントを使用(2025年は5%未満)
Databricksの調査
マルチエージェントワークフローの利用が4ヶ月で327%増加
日本市場の動向
- ソフトバンク:配送効率40%向上を達成
- 製造業:在庫管理・予知保全でPoCが活発化
- 2026年は「AIで稼ぐ企業」と「AIがコストになる企業」の二極化元年
まとめ:今すぐやるべきこと
-
MCPに慣れておく
- MCP公式ドキュメントをチェック
- Claude Codeを使っているなら既にMCP対応済み
-
ローンチパートナーのアプリを試す
- Claude Pro/Team/Enterpriseで利用可能
- Figma, Slack, Asanaあたりから始めるのがおすすめ
-
自社ツールのMCP対応を検討
- 社内ツールをMCP Apps化すれば、AIアシスタントと完全統合
最後に
MCP Appsは「AIがUIを持つ」という、当たり前のようで革命的な進化です。
2025年は「AIを試す年」でした。
2026年は「AIで成果を出す年」です。
この波に乗り遅れないでください。
この記事が参考になったらいいねとストックをお願いします!
質問があればコメントで聞いてください。特にMCP Appsの具体的な実装について知りたいことがあれば、続編記事で解説します。
あなたはMCP Appsで何を作りたいですか? コメントで教えてください!