想定読者
本記事の想定読者は、Auth0とDatadogを利用されている方向けの
記事になります。
背景
こちらの記事でも少し触れた通り、Auth0は簡単に2要素認証が利用出来ます。
実際にSMSを用いた2要素認証を運用に回してみると、ユーザ側の環境や設定、
通信会社の障害などによりログインが出来ず、かつ通常のログ監視では
検知出来ないことがありました。
Auth0側のエラーログだけでは認識しづらい内容も、
DatadogのDashbordやMonitorsの機能を使うことで素早く検知し、
個別利用者に連絡することで出来たので、紹介させて頂きます。
概要
①実際の運用で起きた、Auth0のログで検知しづらい問題とは?
②Datadogを用いたオススメ設定!
実際の運用で起きた、Auth0のログで確認しづらい問題とは?
Auth0では、Twilioなどを利用したSMS認証が利用可能です。
非常に便利ですが、SMSは受信側や、途中の通信業者側の状況により上手く送信出来ないケースがありました。
さらに、Auth0側の処理は問題なく完了しているため、単純にエラーログだけを監視していても検知出来ず、
しばしばユーザから問い合わせがきておりました。
SMSが届かない原因
①「国外からのSMSの受信拒否設定」をオンにしている
②送信側や受信側のキャリアで通信障害が発生している
③送信先の電話番号が間違えている
①や③については、SMS送信をしているtwilioの方や一部Auth0にはエラーが出力されますが、
②についてtwilio側でもエラーにはなりません。
そこで、送信失敗のログではなく、Datadogを用いて同じユーザがSMSを複数回送信されていることを
確認することで、送信失敗を検知する仕組みを作りました。
Datadogを用いたオススメ設定!
同じユーザがSMSを複数回送信されていることを確認する設定です。
@data.type:gd_send_sms
をuser_id ごとに集計し、
出力しています。
Dashbord
Monitor
最後に
今回のようなピンポイントなTipsについても今後も発信していきたいと思います。