Shopifyでネットショップを構築・運営していると、サンクスページ（注文完了画面）をどれだけ有効活用できるかが意外とカギになってきます。購入を終えたお客様が最後に目にする画面だからこそ、企業やブランドのイメージを印象づけたり、追加購入やSNSシェアを促したりする好機でもあります。標準状態のサンクスページはシンプルな構成ですが、Shopify アプリやチェックアウト拡張の機能を上手に使えば、見た目やコンテンツを自由に変更して、より魅力的に演出することが可能です。
本記事では、「Shopify サンクスページ チェックアウト 拡張」 にフォーカスし、サンクスページを編集するための 5 つの方法をご紹介します。最初にご紹介するのは、日本製アプリとして非常に使いやすいと評判の 「シンプルサンクスページ編集｜お手軽チェックアウト拡張」 です。具体的な導入手順や機能の使い方を、実際の画面キャプチャとあわせて詳しく解説していきます。その後、qikify Checkout Customizer、TSS Checkout Customization、Formify: custom checkout forms といったその他のアプリもあわせて解説し、最後には Shopify Plus が提供する Checkout Extensibility についても触れます。
「サンクスページをもう少し有効活用したい」「追加でキャンペーン情報を入れたい」「チェックアウト画面をもっとブランドらしくしたい」と考えている方は、ぜひ最後までご覧になってみてください。きっと自分のストアに合った方法が見つかるはずです。
今回は、以下の記事を参考にしています。
- Shopifyでサンクスページを編集する方法を考察
- 【2025 年】Shopify でサンクスページのカスタマイズ（編集）はできる？画像バナーを表示する方法やおすすめアプリを紹介！
- Shopify ストアのサンクスページにリンク付き画像バナーを表示できるアプリについて徹底解説｜ご利用ガイド
- Shopifyのチェックアウトカスタマイズアプリ10選を徹底解説！
シンプルサンクスページ編集｜お手軽チェックアウト拡張
まずご紹介するのは、「シンプルサンクスページ編集｜お手軽チェックアウト拡張」という日本製の Shopify アプリです。購入完了後のサンクスページに画像やバナーを自由に配置し、リンクを設定できるのが最大の特徴。コード不要でドラッグ＆ドロップ操作を中心にデザインを編集できるため、初心者でもスムーズに導入できます。
以下では、本アプリの導入メリットや機能、実際のインストール手順や設定方法を詳しく解説します。文章中で使用する画像は、公式のご利用ガイドに掲載されているものをそのまま引用しています。気になる方は、それぞれの画像をクリックして実際のページを確認してみてください。
はじめに
「シンプルサンクスページ編集｜お手軽チェックアウト拡張」は、Shopify が持つ柔軟性をさらに拡張し、サンクスページを自由にカスタマイズできるアプリです。Shopify の チェックアウト画面からサンクスページに至る流れ をカスタマイズすることで、ブランドイメージの向上や関連商品のお知らせ、クーポン配布など多様な施策が可能となります。ECサイトにおいて 「購入完了後の顧客接点」 は非常に貴重です。わずかな情報設計の違いで、リピート率や顧客満足度が大きく変わることも少なくありません。
もし以下のようなシーンが思い当たるなら、本アプリを試してみる価値があります。
- ブランドのロゴや世界観をサンクスページでもしっかり伝えたい
- 新作や他の人気商品への導線をサンクスページに設置したい
- 購入完了時にSNSやメール登録へ誘導する仕組みを増やしたい
- コーディング不要で素早く変更を反映し、簡単に運用したい
「シンプルサンクスページ編集｜お手軽チェックアウト拡張」でできること
このアプリを導入すると、サンクスページに以下のような要素を追加・管理できます。
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バナー画像の表示およびリンク設定
リンクつきバナー画像を設定して、購入後のお客様を特定のページへ誘導可能 -
デザインレイアウトの直感的な編集
専門知識が不要な操作画面で、サンクスページの見た目を思いのままにカスタマイズ -
複数設定の作成・削除
たとえばキャンペーンごとに別のデザインを用意し、簡単に切り替え -
プレビュー確認
アプリ管理画面からサンクスページをプレビューし、配置やデザインを即座にチェック
下記画像では、それぞれの機能や画面を分かりやすく紹介しています。
サンクスページにリンクつきバナー画像を表示できる！
サンクスページに表示するバナー画像は簡単に設定できる！
管理画面でサンクスページのプレビューを確認できる！
複数の設定を作成でき、一覧で確認・削除できる！
アプリの初期設定は簡単 3 STEP！
これらの機能を活用することで、サンクスページを「自社ならではの魅力を訴求する場」に変えられる のが大きな利点です。意外と見落とされがちですが、顧客が「商品を買ってよかった」と感じるかどうかは購入後のフォローや演出によっても変わります。ぜひサンクスページの活用を検討してみてください。
アプリのインストール
それでは、実際にアプリを導入していきましょう。以下の公式リンクからインストールできます。
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ストア管理画面左下の「設定」 をクリック
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「アプリと販売チャネル」 を開き、そこから 「Shopify App Store」 をクリックしてアプリの検索画面へ移動
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検索窓に 「シンプルサンクスページ編集｜お手軽チェックアウト拡張」 と入力し、該当アプリを見つけてクリック
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「インストール」ボタン をクリックし、ストアへのアクセスを許可
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インストールが完了すると、管理画面（ダッシュボード）が表示されます
アプリは月額 $7.99 で 7 日間の無料期間あり。まずは試験的に導入して、サンクスページの編集体験をしてみるのもおすすめです。
アプリ設定
次に、アプリの設定について解説します。設定手順を把握しておくことで、スムーズにバナーや画像を追加できるようになります。
サンクスページにセクションを追加
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ストアのダッシュボードからアプリを開き、 「テーマをプレビュー」ボタン をクリック
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テーマカスタマイズ画面の左上にある 「アプリ」 をクリックし、「シンプルサンクスページ編集｜お手軽チェックアウト拡張」 を選択して追加
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「保存」 ボタンをクリックして、サンクスページ用セクションの追加を反映
- アプリ追加前
- アプリ追加後
- アプリ追加前
アプリ機能の有効化
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ダッシュボードページの「ステップ2」で、アプリ機能を 「有効」 に切り替え
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「保存する」 をクリックし、サンクスページ編集機能をオンにします
サンクスページ設定の追加
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画面下部の 「サンクスページ設定を追加」 ボタンをクリック
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遷移先で「設定名」を入力し、「公開状態」を「公開」に設定
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画面内の 「＋」マーク をクリックし、バナー画像を追加
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画像には任意のリンク設定が可能。最大 6 枚まで追加できる
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設定後は下図のようにサンクスページにバナーが表示
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画面右上の 「保存する」 ボタンをクリックし、サンクスページ設定を反映
プレビューモードで確認
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画面右上の 「編集モード」 をクリックし、「プレビューモード」を選択するとサンクスページのプレビューを確認可能
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実際のサンクスページ画面をチェックして問題がなければ完了
サンクスページ設定の確認・削除
作成したサンクスページ設定はダッシュボードで一覧表示され、不要になった設定は 「削除」 も簡単に行えます。
Q&A
Q. サンクスページに設定した画像が表示されない場合は？
- テーマのカスタマイズで、サンクスページにアプリセクションを追加しているか
- アプリ機能が「有効」になっているか
- 「公開状態」になっているサンクスページ設定を正しく作成しているか
- 画像の公開状態が「公開」になっているか
これらを一度チェックしてみてください。
まとめ
「シンプルサンクスページ編集｜お手軽チェックアウト拡張」は、Shopify のサンクスページを手軽にカスタマイズできる便利なアプリです。購入完了後の画面をカスタマイズすることで、ブランド力を高めたり、追加のプロモーションを展開したり、顧客との関係性をより深めたりと、多彩な応用が期待できます。
以下のShopify公式のアプリストアからインストールできます。
もし、さらなる機能拡張やほかのアプリも比較検討したい場合は、以下で紹介するアプリも合わせてご覧ください。
qikify Checkout Customizer
ここからは、サンクスページやチェックアウト画面を拡張できるアプリをいくつかご紹介します。まずは 「qikify Checkout Customizer」 です。管理画面で直接チェックアウトを操作できるうえ、無料プランも提供されているため、スタートしやすいアプリとして注目されています。
以下に、公式情報をもとにまとめた概要表を示します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アプリ名 | qikify Checkout Customizer |
| 価格設定 | - 無料プランあり - 無料体験あり |
| ハイライト | - 日本のビジネスに人気 - 管理画面で直接操作 - 最新テーマに対応 |
| 評価 | 4.5 (42 件のレビュー) |
| 開発者 | Qikify Plus |
| 主な機能 | - チェックアウトの見た目とスタイルをカスタマイズ - チェックアウト時のアップセル - カート更新や割引機能 |
| 連携対象 | チェックアウト、顧客アカウント、Checkout Extensibility、サブスクリプションアプリ、製品レビューアプリなど |
| カテゴリー | チェックアウト - その他 / アップセルとクロスセル |
ワンポイント解説
qikify Checkout Customizerは、チェックアウト画面の構造やフィールドを細かくコントロールしやすいアプリです。たとえば、追加のカスタムフィールドを挿入して、お客様がギフト用メッセージや配送日時の希望を入力できるようにしたり、バナーを表示してアップセル商品を訴求したりと、購入途中での接触面を増やせるのが魅力です。無料プランで基本的な機能を試せるので、まずは自分のストアにフィットするかどうかをチェックしてみるとよいでしょう。日本語にも対応しており、初めてのカスタマイズでも比較的取り組みやすいです。
TSS Checkout Customization
続いては 「TSS Checkout Customization」 というアプリ。こちらは無料提供されており、一部の機能は Shopify Plus ストア向けに用意されています。ギフトメッセージやバナー設置など、パーソナライズされたチェックアウト体験を用意したい店舗におすすめです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アプリ名 | TSS Checkout Customization |
| 価格設定 | 無料 |
| ハイライト | 管理画面で直接操作 |
| 評価 | 2.2 (5 件のレビュー) |
| 開発者 | TSS |
| 主な機能 | - ギフトメッセージや配送希望を入力できるカスタムフィールド - バナー、リワードバー、テストimonialなどブロックの追加 - 画像ブロックでアップセルなどを表示 |
| 連携対象 | チェックアウト |
| カテゴリー | チェックアウト - その他 |
ワンポイント解説
TSS Checkout Customizationは、Shopify Plusユーザーを主なターゲットにしつつも、ギフトメモ機能やバナー追加など無料で使える機能が存在します。特に、お客様が「ギフト用途なのでラッピング希望」「配達日はこの日以降で」など細かな要望を伝えられるフォームをチェックアウトに組み込めるのが魅力。シンプルな操作で画面ブロックを加えられるため、プログラミング知識がなくても扱いやすいでしょう。レビュー評価が比較的低めなので、実装前に必ず試験運用をしながら相性を見極めることをおすすめします。
Formify: custom checkout forms
3 つ目は 「Formify: custom checkout forms」 というアプリです。こちらもカスタムフォームをチェックアウトに埋め込んで、顧客情報を拡張的に取得できるという点が特徴です。ドラッグ＆ドロップ感覚でフィールドを追加できるので、運営者が欲しい情報を簡単に収集できます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| アプリ名 | Formify: custom checkout forms |
| 価格設定 | - 無料プランあり - 無料体験あり |
| ハイライト | 管理画面で直接操作 |
| 評価 | 5.0 (4 件のレビュー) |
| 開発者 | Nextools |
| 主な機能 | - ドラッグ＆ドロップで簡単に追加フォーム作成 - チェックアウト中にお客様が入力する独自項目を設定 - Shopify Plus向け |
| 連携対象 | チェックアウト / お客様アカウント |
| カテゴリー | フォーム |
ワンポイント解説
Formifyは、チェックアウトエクスペリエンスを高度にパーソナライズしたい店舗にうってつけです。たとえば、サイズや色、刻印の内容など、商品ごとに追加情報をお客様に入力してほしい場合に役立ちます。Shopify標準のチェックアウトではカバーしきれない独自フィールドを実装するのに便利で、リアルタイムプレビューを見ながら調整できるのも使いやすさのポイント。無料プランや無料体験があるので、複雑なカスタマイズが必要ない小規模ストアでも気軽に試せるのが魅力です。
Shopify PlusのCheckout Extensibility
最後の方法として、Shopify Plus を利用している事業者向けの Checkout Extensibility（チェックアウト拡張機能） をご紹介します。こちらはアプリではなく、Shopify Plus が標準で提供する仕組みの一部で、コーディングやテーマ設定を通じて「チェックアウト画面・サンクスページ」を高度にカスタマイズできます。
Shopify Plus専用機能のため、利用ハードルは高めですが、以下のようなメリットがあります。
- Checkout Editor からビジュアルにチェックアウト内容を編集
- Liquid やスクリプトが一部利用でき、柔軟性が高い
- 外部サービスやアプリとの連携を、より綿密に設計可能
- 特殊な要望（大量注文、企業アカウント向け機能など）にも対応しやすい
実装に際しては開発の知識が必要になる場合もありますが、大規模ストアや高負荷下で運用するストアでは、Shopify Plus が提供するパフォーマンスや柔軟性 のメリットを存分に活かせます。コーディングに慣れているチームや外部パートナーの協力が得られるのであれば、カスタムアプリのように多面的な拡張が可能なので、自由度を最重視する方は検討してみる価値があります。
まとめ
今回の記事では、Shopify のサンクスページを編集する方法 5 つ を紹介してきました。特に最初にご紹介した 「シンプルサンクスページ編集｜お手軽チェックアウト拡張」 は、日本製アプリならではのわかりやすいUIとシンプルな操作が魅力です。専門知識なしで素早くサンクスページを刷新できるので、ぜひ一度お試しください。
そのほかにも、
- qikify Checkout Customizer：チェックアウト画面を全般的にカスタマイズし、アップセルやバナーなども導入しやすい
- TSS Checkout Customization：ギフトメッセージやバナー設置など、Shopify Plusに特化した無料アプリ
- Formify: custom checkout forms：ドラッグ＆ドロップで独自フォームを追加でき、必要情報を拡張的に収集
- Shopify PlusのCheckout Extensibility：大規模ストア向けにカスタマイズ性を高める公式の仕組み
といった選択肢があります。どの方法を選ぶかは、自社ストアの規模や目的、追加したい機能の範囲、そして予算 によって異なるでしょう。サンクスページを有効活用することで、顧客体験を向上させたり、リピート率を高めたり、他の商品やキャンペーンへの導線を強化できたりと、メリットはさまざまです。ぜひこの記事を参考に、Shopify のサンクスページカスタマイズに挑戦してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。あなたのストア運営がますます充実したものになりますよう、応援しています！
参考記事
今回は、以下の記事を参考にしています。