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最新のRuby on Railsに一人で迫ってみる挑戦Advent Calendar 2023

Day 12

Turboを使った無限スクロールが簡単すぎて感動した

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はじめに

本記事は錆びかけたRailsの知識を頑張ってアップデートするアドベントカレンダー12日目です。

Turboを使うと、無限スクロールの実装が驚くほど簡単にできます。

無限スクロールとは

ある程度スクロールすると続きのコンテンツがロードされるようなUIです。

一番馴染み深いのはTwitter(X)のアプリの挙動です。タイムラインをスクロールしていくと、自動で続きが読み込まれますね。

Turboを利用した無限スクロールの実装を見た時、あまりの簡単さに感動したので、やり方をチュートリアル形式でごく簡単に紹介します。

対象読者

Ruby on Railsを学習中の人
Railsですでに簡単なアプリケーションを作成したことがある人
※まだRailsについてよくわかっていないよ、という方は対象ではありません。

事前準備

以下の環境で実装を行います。必要に応じて環境構築してください。

  • Ruby 3.2.0
  • Rails 7.0.5
  • MySQL 8系
  • OS: MacOS Monterey バージョン 12.6.2

以下の記事はDockerで上記の環境を作る記事となっています。
Docker for MacをインストールしてRails7 + MySQL8の環境を作る

ここでは、Rails7系でrails newして、アプリの雛形ができていると想定します。Rubyの該当バージョンやRails7系がインストールできていれば

ローカルサーバの立ち上げ方に注意

Railsはこれまでrails sコマンドを使ってローカルサーバを立ち上げていました。Rails7からは、bin/devというコマンドで立ち上げるようになっています。

bin/devというコマンドについては以下の記事を参照してください。
bin/devって何だ

bin/devコマンドを使ってローカルサーバを立ち上げ、Google Chromeなどのブラウザからlocalhost:3000にアクセスして以下のように表示されていれば準備OKです。

fejwaau.png

Turboによる無限スクロール体験ハンズオン

作るもの

202312141.gif

手順

tweetモデルとテーブルを作成する
tweetsテーブルにダミーデータを100件投入する
一覧ページでtweet一覧を100件表示する
ページネーションを実装する
無限スクロールを実装する

tweetモデルとテーブルを作成する

まずは、無限スクロールを試すリソースを用意します。今回はtweetというモデルとし、表示する中身はcontentという属性値にします。以下のコマンドで、モデルとマイグレーションファイルを作成します。

tweetモデルの作成
docker compose run i-scroll-web rails g model tweet content:string

続いてマイグレーションファイルを読み込みテーブルを作成します。

tweetモデルの作成
docker-compose run i-scroll-web rails db:migrate

tweetsテーブルにダミーデータを100件投入する

tweetsテーブルを作成できたので、ダミーデータを投入します。

今回はgem fakerを使います。

Gemfile
// Gemfileの一番下に追記
gem "faker"

bundle installします。

ターミナル
docker-compose run i-scroll-web bundle

seeds.rbの中身を以下のように書き換えます。

require 'faker'

100.times do |i|
  Tweet.create(content: Faker::Lorem.sentence(word_count: 5), nickname: Faker::Internet.username)
end

作成したseeds.rbを実行します。これで、tweetsテーブルにレコードが100件保存されます。

ターミナル
docker-compose run i-scroll-web rails db:seed

一覧ページでtweet一覧を100件表示する

続いて一覧ページを作成します。コントローラやviewはscaffoldで作成します。

ターミナル
rails g scaffold_controller Tweet

これで、必要なルーティング/コントローラ/ビューの準備が整います。以下のようなファイルが作成されていればOKです。
手動で作成しても構いません。

routes.rb
Rails.application.routes.draw do
  resources :tweets
end
tweets_controller.rb
class TweetsController < ApplicationController
  before_action :set_tweet, only: %i[ show edit update destroy ]

  # GET /tweets
  def index
    @tweets = Tweet.all
  end

 # 以下略
end

views/tweets/index.html.erb
<p style="color: green"><%= notice %></p>

<h1>Tweets</h1>

<div id="tweets">
  <% @tweets.each do |tweet| %>
    <%= render tweet %>
    <p>
      <%= link_to "Show this tweet", tweet %>
    </p>
  <% end %>
</div>

<%= link_to "New tweet", new_tweet_path %>

_tweet.html.erb

  <div id="<%= dom_id tweet %>" style="padding:20px 0">
    <%= tweet.content %>
  </div>

ページネーションを実装する

続いてページネーションを実装します。ページネーションとは、表示すべきコンテンツが多すぎる際に一定の数で区切り、続きを見る際は「2,3,4・・・」のようなリンクを押す形のUIです。

ページネーションはgem kaminariで実装します。Gemfileに以下のように追記します。

Gemfile
# 下部に追記
gem "faker"
gem 'kaminari'

bundle installします。

ターミナル
docker-compose run i-scroll-web bundle

tweets_controller.rbのindexアクションの中身を、kaminariの仕様にそった形に書き換えます。

tweets_controller.rb
class TweetsController < ApplicationController
  before_action :set_tweet, only: %i[ show edit update destroy ]

  # GET /tweets
  def index
    @tweets = Tweet.order(created_at: :desc).page(params[:page]).per(40)
  end

 # 以下略
end

これで、一覧ページの最初の表示時には40件しかツイートが表示されないことになります。

無限スクロールを実装する

ここが肝です。

無限スクロールには、Turbo Frameを利用します。

views/tweets/index.html.erb
<div class="tweet-page" style="padding:10px 40px">
  Tweets
  <%# 今のページの`<turbo-frame>` %>
  <%= turbo_frame_tag "tweets-page-#{@tweets.current_page}" do %>
    <%# 今のページで取得したTweet一覧 %>
    <%= render @tweets %>

    <%# 遅延読み込みで次ページを取得する`<turbo-frame>` %>
    <%= turbo_frame_tag "tweets-page-#{@tweets.next_page}", loading: :lazy, src: path_to_next_page(@tweets) %>
  <% end %>
</div>

これだけです。

たったのこれだけで、tweet一覧画面が無限スクロールになります。

書く量が少なすぎる。。。

なぜ無限スクロールになるのか

書き換えたindex.html.erbのポイントは以下の通りです。

turbo_frame_tag ~ do<render @tweets>を囲った
turbo_frame_tagloading: :lazyオプションで遅延読み込みを行った

turbo_frame_tag ~ do ~ end<render @tweets>を囲った

turbo_frame_tag ~ do ~ endで囲った部分は、リクエストがTurboのリクエストとなります。

Turboのリクエストは非同期になり、ページを切り替えません。

その時リクエストするのが、次節で説明するloading: :lazyがついたturbo_frame_tagの読み込みです。

turbo_frame_tagloading: :lazyオプションで遅延読み込みを行った

turbo_frame_tagでこのオプションがついている場合、の要素が読み込まれたタイミングでsrcへのリクエストをします。
今回、kaminariを使ったpaginationのオプションを利用して次のページの番号を取ったり、次のページを取るためのリクエストURLを準備しています。

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