従来のPowerVSのシリアル番号について
PowerVSのIBM iのソフトウェアではシリアル番号を基に申請を行い、そのシリアル番号のサーバーに対してのみ有効なライセンスを発行されることがあります。(サードパーティのベンダーのソフトウェアなど)
PowerVSの仮想サーバー・インスタンスはホストのシリアル番号を引き継ぎます。このためPowerVSでシリアル番号が変わってしまうと問題がある時は「仮想サーバーのピン留め」の機能を使っていました。仮想サーバーが稼働するホストを固定化することで結果的にシリアル番号を固定することが出来る機能です。
シリアル番号を固定化するという点では要件を満たしていましたが、ホストに障害が発生した時に、別のホストで対象の仮想サーバーを起動することが出来ないという問題も抱えています。
PowerVSの仮想シリアル番号とは(Virtual Serial Numbers)
仮想シリアル番号を使用すれば仮想マシンごとに個別のシリアル番号を割り当てが可能になります。
オンプレミスのPowerのLPARで仮想シリアル番号に対応したのは 2023年だったようですが 米国は2022年、日本は2023年だったようですが、PowerVSの東京・大阪で対応されるようになったのは2025年の1月からのようです。(@guriguri_dWさん情報ありがとうございます)
自社で使用するPowerVSの仮想サーバーで仮想シリアル番号が利用できるように申請を行ってみました。
IBM Cloud Power Virtual Server - using Virtual Serial Numbers and IBM customer numbers
こちらのDocsによるとPowerVSで仮想シリアル番号を利用するためには以下の情報を入手しておく必要があります。
申請に必要な項目
・IBM Cloud Account ID (32桁の英数字)
アカウント設定のID項目に表示されます。アカウント設定
・自社の情報
会社名、住所、国、WebサイトのURL、D-U-N-S Number
・IBM customer number
メールの内容
IBM Cloud Power Virtual Server - using Virtual Serial Numbers and IBM customer numbers
・上記のDocsに従ってメールしていること
・Power Virtual Serverで仮想シリアル番号を使いたいこと
・調べた3つの情報(IBM Cloud Account ID、自社の情報、IBM customer number)
WWSWKEYS@dk.ibm.com 宛に上記内容を含めて英文でメールを送りました。
既存のcustomer numberではなく新規にcustomer numberを作りたいときはBPもしくはIBMの営業さんに依頼する必要があるようです。今回は既存の一番よく使っているIBM customer numberを送りました。
メール返信
約4時間後くらいにリンク/マッピングできたと返信がありました。
Hello,
Thank you for that, the cloud id has been linked/mapped with the CNR given.
CLOUD ID:
CNR:
Site ID:Have a good weekend.
補足
仮想シリアル番号にソフトウェアが対応するかどうかはベンダーごとに問い合わせる必要があるようです。