読書において読み飛ばしはアリか?
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で新人さん向けまとめを作成した。
が、こんなに読めないよ、と感じる方もいると思う。
私は多読に挑戦していたら「どうやって読んでいるんですか」などとも聞かれるようになった。なんだかしっかり本を読んでいるように思われてしまうのも恥ずかしい。この記事では 「読書において読み飛ばしはアリか?」 をテーマに、読書術について書きます。タイトルの「さいきょうの」は私見をまじえている点でそう書きました悪しからず
先に結論: 「読書において読み飛ばしはアリ」
「本は必要だと思ったときに、手の届くところに置いてあればよい。本はうまく活用すれば、Google検索よりも質の高い情報に短時間でたどり着き、成果を上げることができる」
同僚の言葉です。無限に現れる本、「読書において読み飛ばしはアリか?」。筆者、 読書において読み飛ばしは、全然ありだと思います。
ただコツがあるとは思います。読み飛ばさない方がいいところもあるとおもいます。なのでコツを考えます。
読み飛ばしのコツ
- 序盤の「はじめに」を読む
- 「目次」を読む
- 「太字」または字体が変わるところを読む
- 本を読みながら書評を読む
1~3の3点は、読み手が、「こういう人に読んでほしい」「こういう順序で説明したい」「ここを強調したい」としている意図、気持ちの変化そのものが現れている部分です。逆に言えばここを読めば何を言いたいかが (大体) わかる。
さらに 4.
これにより、読んでいて自分の感じたこと、考えたこと、理解したこととの答え合わせをすることができる。友達と映画の感想を話すことと同じです。そういう見方もできるのか!という気づきを同時に得られる。
例
例: 世界の日本人ジョーク集 令和編 (中公新書ラクレ, 720) | 早坂 隆 |本 | 通販
はじめに
「辛」という字に横棒を足すと?
... 「幸せ」の「幸」の時に変わります。「笑い」とは、この一線のようなものなのかもしれません
目次やはじめにを読むと、その本がどういった構造で、どういった背景で書かれたかがわかります。
このジョーク集は、ニューズウィーク日本版の連載が元になったようです。
コロナ禍のいま何が必要か? → ロシア人の答えは......|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
こちらから要点を試し読みできるということです。
同様 「良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門」はSNS時代の冒険活劇ゲーム攻略本だと思った - Qiita。ミノ駆動さんのジョーク動画等が副教材になるわけです。
『良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門』を読んで気になったことのメモ
【感想】『良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門』:コードの悪魔討伐の旅へ! 【前編】 - Rのつく財団入り口
書評『良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門』 - uhyo/blog
『良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門 ―保守しやすい 成長し続けるコードの書き方』は、駆け出しからマネージャ、経営層までコードに関わる人、コードからの恩恵を得る人、みんなが読むと良い一冊ではないでしょうか - Magnolia Tech
「ミノ駆動本」読書感想文 - Qiita
悪しきコードの痛みを知り、設計スキルを高める方法を学ぶ 全17章からなる『良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門』 - ログミーTech
なので動画から入ってみるのも素敵かなと。
注意点
- 序盤の「はじめに」を読む
- 「目次」を読む
- 「太字」または字体が変わるところを読む
- 本を読みながら書評を読む
このお作法は技術書や、ビジネス書など、筆者がなんらかのノウハウを伝えようとしている種類の書籍の場合です。
物語や小説、絵本などは全体のストーリーを持ってテーマを伝えているため、一概にどこが重要でどこが自分にとって響くかは非常にむずかしいです。そもそも物語や小説、絵本はストーリーの楽しさ自体も伝え方のひとつなので 読み飛ばすと楽しくありません (←太字)。
まとめ
新人さんにすすめる有益な技術書達 2022春 - Qiita の技術書たちを読んでみてはというお誘いです。参考意見を添えておきます。
買うだけ買って読まないという読書もアリです。積ん読ってやつですね。
読み飛ばしするときには自分が必要なところを見つけ出すわけですが、興味を持っている言葉を探し出す能力が人間には備わっているから探せるんです。
飛ばし読みは思っている以上に効果的。
そんな感じなので、読み飛ばしは立派な読書です
結論: 読み飛ばし、全然アリだと思います!
補足: 良い本との出会い方
本には
- 1度読み飛ばしたら大満足な本
- 1度しっかり読んで大満足な本
- 何度でも読み返したい本
それぞれあります。読書とは「本xその時の自分」によって得られる結果が変わるものだと考えます。
1度読み飛ばしたら大満足な本は主に、話題の書。いっときのブームなので今まさに読んでおくべき本。先程挙げた「世界の日本人ジョーク集」は、和田卓人さんのプレゼン資料
質とスピード(2022春版、質疑応答用資料付き) / Quality and Speed 2022 Spring Edition - Speaker Deck
に引用されており、興味を持ったため手に取りました。目次を見れば、まさにジョーク集、小話集という概要が掴め、偶然開いたページの一節を楽しむ程度に付き合えるということになります。
1度しっかり読んで大満足な本とは主に、ベストセラー。皆が1年という単位を越えて、良いと言っている本がその目安です。リアル書店で平積みの本かもしれません。
3.の何度でも読み返したい本とは、ロングセラー。皆が数年を越えて良いと言っている。かつ、自分が一度読んで、まだ足りないと思える本です。
ロングセラー
「リーダブルコード」
「誰のためのデザイン?」
「エリック・エヴァンスのドメイン駆動設計」
「UNIXという考え方」
良い本との出会いが良い知識につながると思います。
Happy Reading!