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「LeanとDevOpsの科学 テクノロジーの戦略的活用が組織変革を加速する」を読んだので、その要点

Last updated at Posted at 2022-01-30

LeanとDevOpsの科学[Accelerate] テクノロジーの戦略的活用が組織変革を加速する (impress top gear) | Nicole Forsgren Ph.D., Jez Humble, Gene Kim, 武舎広幸, 武舎るみ |本 | 通販 | Amazon

からなるほどと思った要点です。

最初に感想

  • これを組織に対して自分で調査するのはエライことなのでとても価値がある説明と数字をたくさん仕入れられて有り難い。
  • 「なんとなく重要」、と非科学的に思っていたことを数字できちんと裏付けてくれている。
  • 願わくば電子書籍でもハイライトを使わせてほしい...。

研究の手法などに興味がなく、結果を知りたいよという人は1章と3章だけ読んでも十分
1章: 調査結果から見えてきたもの
2章: 調査・分析方法
3章: 改善努力の実際

要点

  • パフォーマンスが良好な組織とそうでない組織:
    • コードのデプロイ頻度は46倍
    • コミットからデプロイまでのリードタイムは1/440
    • 平均復旧時間(稼働停止からの復旧に要する時間)は1/170
    • 変更失敗率は1/5
    • 和田卓人さんの以下スライド p.66 辺りの話
  • ソフトウェアのデリバリのパフォーマンスの影響:
    • 組織全体のパフォーマンス
    • 非営利部門のパフォーマンス
  • 組織文化とモデル化と測定
    • 基本前提:
      • 組織のメンバーが長期に渡り、様々な関係や出来事、活動の意味を会得(理解して自分のものにする)する。
        言語化が難しい。
      • 可視性:低
    • 価値感:
      • レンズのように、組織のメンバーは「価値観」を通して周囲の関係や出来事、活動を見る。
      • 価値観は社会的規範を確立する。
      • 組織文化が語られる場合の多くがこのレベルの文化。
      • 可視性:中
    • アーティファクト:
      • 具体的には経営理念や社是、社訓、技術、手続きや手順、英雄、儀式等
      • 可視性:高
  • 組織
    • 不健全な(権力的な)組織
      • 著しい恐怖や脅威が特徴。
      • 情報の隠蔽や歪曲されることが多い。
    • 官僚的な(ルール志向の)組織
      • 縄張り意識が強い組織。
      • 自分たちのルールが絶対。
    • 創造的な(パフォーマンス志向の)組織
      • 使命や任務に焦点を当てる組織。
      • 目標の達成方法と良いパフォーマンスを最優先。

キーフレーズ

  • ヒューマンエラーで片付けてしまうような事故調査は好ましくないばかりか危険でもある。ヒューマンエラーは調査の出発点でなければならない
  • 以下2つを併用することで組織文化に対して好影響を与えられる
    • リーンマネジメント
    • 継続的デリバリ
  • デリバリーパフォーマンスが低いと、組織が創造的になることを阻害する要因にもなり得る...
  • リリースのたびに承認申請などの手続きがあり、かつバグや障害が発生しないことを祈る...
  • 次のケイパビリティをチームが揃えているか否かが、テストとデプロイの自動化をもしのいで、継続的デリバリの促進要因となっていた。
    • チーム外の人物の許可を得なくても、対象システムに大幅な変更を加えられる
    • 対象システムの変更作業で他チームに頼ったり、他チームに相当量の作業を課したりすることなく、対象システムに大幅な変更を加えられる。
    • チーム外の人々とやり取りしたり協働したりすることなく作業を完遂できる。
    • ソフトウェア製品やサービスを、それが依存する他のサービスに関係なく、オンデマンドでデプロイ、リリースできる。
    • 統合テスト環境を必要とせずに、オンデマンドでテストの大半を実施できる。
    • デプロイメントを無視できるほど僅かな稼働停止時間のみで通常の勤務時間内に完了できる。
  • 変革
    • リーダーシップの変革
    • マネジメントの変革
    • チームプラクティスの変革

高パフォーマンス文化を獲得するためには「エビデンスに基づく実験や学びを繰り返し、各組織の状況や組織文化にふさわしい新たな協働方式を開発していかなければならない」

参考記事

資料

以上です~

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