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「Lean と DevOps の科学」を読む前に知りたかったこと

Last updated at Posted at 2022-07-05

はじめに

Lean と DevOps の科学 は科学的な調査、分析を基に組織のパフォーマンス向上を促すにはどうすればいいかを解説した本です。実際に読んでみて、「よりスムーズに読み進めるために事前に知っておきたかったこと」がいくつかあったのでご紹介したいと思います。

デリバリのパフォーマンス

本書では組織の生産性を デリバリのパフォーマンス と表現しています。
似たような用語として、組織のパフォーマンス、継続的デリバリ、継続的インテグレーションなどが紹介されていますが、全て別の概念なので混同しないように注意してください。自分は少しハマりました。

4 つの指標

デリバリのパフォーマンスは以下の 4 つの指標で計測可能であるとしています。

  • デプロイ頻度
  • 変更のリードタイム
  • MTTR(インシデントからの平均修復時間)
  • 変更失敗率

クイックチェック

下記のサイトで上記の 4 つの指標を回答することで、自分のチームの相対的なデリバリのパフォーマンスを知ることができます。まずは現実を知りましょう。


image.png

ケイパビリティ

本書で幾度となく登場するケイパビリティという用語があります。なるべく短く端的に言うと

「テクノロジーやビジネスを巡る状況は絶えず変化するもの」という前提に基づいて、組織が継続的な改善を行って進歩していくことを目的に、注目すべき組織的な能力あるいは機能。

というような意味のようです。
最初は理解できなかったので意味を深追いしてしまいましたが、そこまで時間をかける意味は無かったな、と思いました。 「改善のために注目すべきポイント」と読み替えればOK です。

ケイパビリティ相関図

読み進めていくと分かるのですが、ケイパビリティ同士の関係が複雑で非常に分かりづらい です。
実は巻末の付録に相関図が載っているので、 本書を手に取ったら最初に目を通すことをお勧めします。
私は読み終わった後に気づいてしまいました...。

1009063.jpg
出典元: Lean と DevOps の科学

おわりに

色々モノ申しましたが、組織のパフォーマンスを改善したいと考えている方は、この本は読む価値ありです。是非。

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