「このプロダクトはレガシーだ」
「このプログラムは不具合が起こりやすい」
「あの上司は気難しい」
顧客サポートや開発外部署とのやり取り。事実に基づいて議論せよというが、これらは「事実」だろうか? という話。
教材 (小学生向け)
事実?意見?~事実と意見を区別する~ | わかる国語 読み書きのツボ 5・6年 | NHK for School
「事実」と「意見」の違いを子どもに教える方法 | ライフハッカー[日本版]
- 「事実」は、本当にあったことや、だれでも確かめられること。
- 「意見」は、その人が考えたこと。
もう少し言い換えて
- 「事実」は、その真偽を証明できること。「意見」は証明できないこと。
となるようです。
要点
「光浦さんは運動が苦手だ」。この文章に対して、光浦さんは「これは事実です。わたしは運動が苦手なんですよ。わたしが言ってるんだから事実でしょ」と言います。ところがカエルくんは、「これは徳田さんの意見です。だって光浦さんはウシくんよりもずっとにげ足が速いですよ」と言いました。次の文章は、「光浦さんは頭がいい」。光浦さんの答えは、「はい、事実です」。でもカエルくんは、「これはあくまで、徳田さんの意見です」と言います。
次の文章は、「光浦さんは気が強い」。今度は、光浦さんが「意見」、カエルくんが「事実」だと答えました。「徳田さんがそう思っているだけですよ。実はわたし、気が弱いんですよ」と光浦さん。カエルくんは、「これはもう事実です! 今の発言を聞いてもわかるように、気が強いとしか言いようがありません」と言います。これも、どちらの言い分も正しいように思えます。ここで、徳田アナが正解を発表します。
今言った文章は、全部「意見」でした。
事実と意見、この2つをどう見分けるか整理してみましょう。
「事実」は、本当にあったことや、だれでも確かめられること。
「意見」は、その人が考えたこと。
「光浦さんは運動が苦手だ。…頭がいい。…気が強い」。これは全部、文を書いた人が考えたことです。そう考える人もいれば、そうは考えない人もいます。本当かどうか確かめることができないので、これは「意見」なのです。
この動画も分かりやすい。
「事実」であることが分かりやすい書き方
- 「○時○分○秒にOutOfMemoryErrorが発生している」。
- 「担当の〇〇さんが『~』と言った」。
「意見」であることが分かりやすい語尾
- だと思います。
- だと感じます。
- だと考えます。
- かもしれません。
- 可能性があります。
まとめ
「このプロダクトはレガシーだ」
「レガシー」を定量的に定義する必要がありそう。「Java6」で作られたなど。
「このプログラムは不具合が起こりやすい」
「不具合が起こりやすい」を数値で表現する必要がありそう。循環的複雑度 - Wikipedia など。
「あの上司は気難しい」
具体的エピソードを添えて、誰がそう感じたのかを表現する必要がありそう。
... です。事実?意見?~事実と意見を区別する~ | わかる国語 読み書きのツボ 5・6年 | NHK for School にはこう書かれています。
文章には事実と意見が混ざっています。どれが事実でどれが意見かを意識して読むと、客観的な判断ができるようになりますよ。
どれが意見でどれが事実かをわかりやすく意識して書いてあげることができると、顧客からの問い合わせや部署間のやり取りもしやすくなるかもしれません(←これは筆者の意見です)。