オンラインでプランニングポーカーができる無料サービス Plapo を体験して楽しかったので紹介します。
3ステップ手順
1. テーマを決める
URLが作成されるので、参加者に集まってもらいます。
2. 見積もりポイントを決める
「フィボナッチ数列」の数字から参加者それぞれがカードを選びます。1 point = 30分
だとか、1 point = 1時間
だとか、単位はあらかじめ決めて参加者同士理解しておきます。
アジャイルマニフェスト起草者の一人であるJemes Grenning氏 によると
それが「花弁の数のように自然な数」であるためだと言います。そもそも、見積もりは正確になりえないものですが、「1、2、3、4・・・」と数字が並んでいると、どうしても正確性を意識せざるを得ません。その点、フィボナッチ数は「ちょうどよい」サイズ
らしいです。参考: プランニングポーカー・オブジェクトゲームでアジャイルゲーム!~Agile 2011 Conference (1/2):EnterpriseZine(エンタープライズジン)
3. 答え合わせをする
全員がカードを引いたら、いっせーのせでオープンします。数値の根拠を語り合い、見積もり数値を決めましょう。リセットする
ボタンを押せば、プランニング会議中何度も繰り返して使えます。簡単!
プランニングポーカーとは
アジャイル・スクラム用語の1つです。
プランニングポーカーとは、「1、2、3、5・・・」といった数字が書かれたカードを使って、タスクの規模を相対的に見積もる手法です。
それぞれのタスクに対して開発を担当するメンバーが思いのままに数字のカードを出し合います。
ポイントは、メンバーがそれぞれ提示したポイントについてお互いに根拠を述べ合う ところにあります。「テストデータの作成に時間が掛かる」「テンプレートを使えば簡単」など、各メンバーの考えをシェアすることで、一人で考えている時には漏れていたかもしれない工夫や懸念材料を洗い出すことができます。
大事なのはこの際に初心者もそうでない者もダメ出しをしないこと、皆で納得して数値をすり合わせること、だと思います。なぜなら以下だから。
カードに書かれた数字は通常、ポイントと表現されます。これは、あくまで各タスクを相対的に評価するための目安で、単位自体に「工数」「難易度」など特定の意味が結びついているわけではありません。例えば、日数で計算したい場合は「終わらせるのに理想と考えている日数」として数値を使うこともできます。
プランニングポーカーのメリット
初心者と初心者でないメンバーが入り混じってポーカーを行うと結構にブレる (ある人は1や3を出し、他方は8を出す位) のですが、それが「むしろ良い」です。それぞれでその数字を出した理由をためらわず表明します。初心者は「よくわからんから特に根拠はないけど多めの数字にした」と言えば、作業がわかりづらいんだな~ とか、その場の皆が理解でき、それ自体がその作業の解像度を高める、なごやかな共有の場になったりします。
あくまでポーカーなので、ゲームのような楽しい雰囲気になる のがポイントだと思います。なんでしょう、月初めのPlanning時に限らず、あるタスクや割り込み課題に対峙させられたときにふと、「…ポーカーしよっか。」と言えて次の瞬間にゲームプレイできる雰囲気が作れるのが開発現場のユースケースとして素敵ではと想定します。
周りの顔色をうかがいながら涙目で最小工数を孤独にはじき出すような見積もりからはもうサヨナラです。是非使ってほしい。
ツール比較
Miroにもあるようだ。(上の記事から引用)
その他
- https://marketplace.visualstudio.com/items?itemName=ms-devlabs.estimate
- https://github.com/search?q=Planning+poker
参考
困った時に参考にしたい!初心者向けおすすめアジャイル・スクラム記事リンク集 - Qiita
認定スクラムマスターの俺が正しいスクラムの理論をまとめてみた - Qiita
アジャイル・スクラム、色々リファレンス - Qiita
Happy Planning!
以上です~