エンジニアのためのマネジメントキャリアパス。割と定番本だと思われる。
過去にも読みかじっている。しかししっかり読んでいなかった気がする。
「ヒューマンスキル」が無いのでマネジメントは無理です #ポエム - Qiita
エンジニアはどこまで勉強すればよいのか - スキルマップと生存戦略を考えた #ポエム - Qiita
エンジニアはどこまで "出世" すればよいのか - キャリアパスと定年を考えた #ポエム - Qiita
そして率直な感想として表題の通りということで、その感想文です。
感想
読みながら見かけた感想文にて、読んでいると「落ち込む」という話を読んだ。確かに落ち込むというか、読んでるとマネジメントはすごいなという気持ちが高まっている...
(「マネジメントはすごい」ということを示す絵を生成してもらいました。)
「もしも誰かに正面切って、できる上司に何を期待しますかと訊かれたら、答えられますか?」などとあるのだが、確かにこの問いも難しい。何もしなくて良い、休暇の承認とか野暮用の細かいお願いだけ聞いてくれれば良い、飲み会の支払いだけしてくれれば良いって感じなんだけど果たしてそれで良いんだろうか。
上司に求めるべきこと
上司に求めるべきこと、答えとしては以下だそうです。
- 1on1
- フィードバックの提供
いわゆるマネジャーとしてのマネジャー論以前、メンターの話も書いてある。傾聴 や 自身の対応の調整 など、意外とマネジメント業務というのは誰もが経験せざるを得ない。
優秀なテックリード
優秀なテックリードとは:
- アーキテクチャを把握している
- チームプレイの大切さを心得ている
「面白い作業は全部自分がやっている、という人。やめてください。」
- 技術的な意思決定を主導する
- コミュニケーションの達人である
ということだそうだ。
重要と緊急の違いを見抜く
そして重要と緊急の違いを見抜くには:
- 重要かつ緊急: 明らかにやるべきこと
- 重要だが緊急ではない: 必須。時間を作る
- 重要ではないが緊急: ついつい注目しがちな「気の散る要因」
- 重要ではなくて緊急ではない: 明らかに回避すべきこと
ということ。
兆候
- 日頃仕事熱心であるはずの部下が突然、退社時刻きっかりに帰ってしまう。
- 順調と言いながら、管理者との 1on1 を度々キャンセルし、ステータスアップデートでも詳細を明かそうとしない。
- チーム会議に出席しているメンバーに活気がない。
- プロジェクトリストが顧客の気分次第で毎週変わる。
こんな状況でマネジメントの出番となる。そう、マネジメントとは誰かが担わなければならないもの。誰しもがマネジメントになりたくないのは当然であるとして、マネジメントを担ってくれているマネジャーには尊敬せざるを得ない。それは当然のことだった。
まとめ
「エンジニアのためのマネジメントキャリアパス」は、ブリリアントジャーク の話、労働負荷が高いことによる過労にどう対処するか、元同僚を部下とすることはどのようか、秘密主義者、無礼者へどう対処するか などなどの難しいシチュエーションとともに、コード書きの仕事が恋しい という気持ちに対して「あなたはどちらか (マネジメントたるか、そうならざるか) を選ばざるを得ない」と突きつける。
(「マネジメントはすごい」ということを示す絵を生成してもらいました。その 2 )
【読んでみた】エンジニアのためのマネジメントキャリアパス ―テックリードからCTOまでマネジメントスキル向上ガイド - どこにでもいるSEの備忘録
マネジメントに興味がなくても騙されたと思って『エンジニアのためのマネジメントキャリアパス』を読んでくれ - STEAM PLACE
以上です~