自己紹介とDroidKaigiについて
はじめまして!ネット上では「あひる」という名前で活動しています。和歌山大学2年生です。
今回、DroidKaigi 2026にスカラシップ枠として参加させていただきました。
もともとオンラインでDroidKaigiの存在を知り、「実際の技術コミュニティの熱量に触れてみたい」と思っていました。現在Androidアプリの個人開発に取り組んでいることもあり、スカラシップの募集を見つけて応募しました。
和歌山からの遠征、そしてDroidKaigiへの初参加ということで、期待と緊張が入り混じるスタートでしたが、1日目から最終日まで本当に濃密な体験の連続でした。この記事では、その3日間を振り返っていきます。
Day1
刺激に満ちた企業訪問(メルカリさん・サイボウズさん・MIXIさん)
1日目の前半は、以前から行ってみたかったIT企業3社を訪問させていただきました。こちらはDroidKaigiのスカラシッププログラムの一環です。
オフィス内の写真については、セキュリティの関係もあるためこの記事では掲載していません。
各社のオフィスの雰囲気が気になる方は、ぜひ公式サイトで確認してみてください!
メルカリさん
オフィス入り口の展示に目を奪われたのはもちろんですが、社内を見渡すと、配置されている椅子がそれぞれ異なる種類であることに気づきました。空間全体から、「再利用」を大切にするカルチャーが感じられました。
また、社員の皆さんが無料で利用できるドリンクも用意されているとお聞きし、働く環境の充実ぶりにも驚きました。
サイボウズさん
入り口では、「サイボウズ動物園」のような遊び心あふれる展示に癒やされました。
一方で、社内ではセキュリティレベルが分かりやすく掲示されていました。多くの企業と連携し、重要な情報を扱う会社だからこそ、セキュリティ管理が徹底されていることが印象的でした。
お昼休みにはサイボウズさんのオフィスをお借りして、あの叙々苑弁当をいただきました!社員の方々も交流に参加してくださり、豪華なお弁当を味わいながら、今回初めて会った学生の皆さんと技術の話で盛り上がりました。非常に有意義な時間になりました。
ノベルティもたくさんいただき、ありがとうございました!
お昼ご飯の叙々苑弁当。おいしかった……。
MIXIさん
入館証代わりのワッペンが布テープのようなこだわりのデザインになっていて、入り口の段階からワクワクしました。
大型スクリーンを用いた設備には圧倒されましたし、第一線で活躍するエンジニアの方による発表からも多くのことを学ぶことができました。
社食が「1g1円」というユニークな仕組みになっているのも印象的で、3社を訪問する中で、それぞれの企業が持つ特色やカルチャーの違いを体感することができました。
いざ、DroidKaigi会場へ!
企業訪問を終え、いよいよDroidKaigiの会場へ。
そこには、日本全国から集まったAndroidエンジニアだけでなく、海外からの参加者も多く、国際的で熱気あふれる空間が広がっていました。すれ違う方々も皆さん気さくで、技術コミュニティならではの温かさを実感しました。
写真では少し伝わりづらいですが、会場の入り口にはかわいい看板が!
ポスターセッションでのまさかの出会い
午後のポスターセッションでは、驚くような出会いがありました。
私は現在、講義音声を録音してLLMで要約や課題抽出を行う「Lecture Hack」というAIアシスタントアプリを開発しています。
なんと、ほぼ同じ領域・アプローチでポスター発表をされている方がいらっしゃったのです!
親近感が湧いたのはもちろんですが、アプリの裏側の仕組み(アーキテクチャ)までしっかりと設計されており、とても刺激を受けました。
ほかにも気になっていたポスターを回り、発表者の方々と直接ディスカッションできたことは、今後の開発における大きな糧になりました。
ちなみに、こちらが僕の作成したアプリです。ラミネートして現地に持っていったところ、これを見せながら説明できたので非常に便利でした。
※まだ最低限のマネタイズもできていないので、このままバズるとAPI料金で僕が破産します……。
海外の参加者にも説明できるよう、英語版も用意しました。
スピーカーディナー
夜は、豪華な食事が振る舞われるスピーカーディナーに参加しました。第一線で活躍するエンジニアの方々と直接お話しできる貴重な場でした。
DroidKaigiのインタビューにも対応しつつ、現在運用しているアプリについて相談に乗っていただきました。
実は、アプリの要約機能の裏側ではGemini APIを活用しています。しかし、「このままアプリがスケールすると、APIの利用料金で破産してしまうかもしれない」という、学生個人開発ならではの切実な悩みがあります。
そのことを相談したところ、例えば以下のような選択肢について考えるきっかけをいただきました。
- DeepSeekなど、より安価なAPIモデルへの移行を検討する
- バーチャルオフィスなども含め、個人開発での課金・事業運営の方法を検討する
- 起業して事業化する、あるいはすでに起業している方と共同で事業を行う
APIコストを抑える技術的な選択肢から、マネタイズや事業化といったビジネスの視点まで、個人開発の枠を大きく超える実践的なアドバイスをいただくことができました。
プロの方々が持つ視点の広さや、解決策の引き出しの多さに刺激を受け、今後の開発に対するモチベーションが一気に高まりました。
参加者の方が映り込まないように編集したため少し見づらい写真ですが、料理もとてもおいしかったです!
Day2
スカラシップでご用意いただいた会場近くのアパホテルでしっかり休息をとり、万全の状態で会場入りしました。
Day1のポスターセッションとは異なり、2日目はいよいよDroidKaigi本番。会場には朝からスポンサー企業のブースがずらりと並び、参加者の多さと熱気に圧倒されました。
逆張り戦略!?スポンサーブースと今半弁当
午前中は、まず比較的空いているスポンサーブースを回り、担当の方々といろいろなお話をすることができました。企業ごとに工夫を凝らした素敵なノベルティもたくさんいただき、本当にありがたかったです。
そして、お昼のランチタイム。
お弁当の列がすさまじいことになっていたので、「混んでいるところに並ぶより、今のうちに空いているブースを回ろう!」と割り切り、あえてお昼時に空いているスポンサーブースを回る「逆張り戦略」に出ました!
少しお腹は空きましたが、担当の方々からじっくりお話を聞くことができたので大正解でした。
その後、列が落ち着いたタイミングでお弁当をゲット!
3種類から選べる中からAを選んだのですが、なんと今半のお弁当。めちゃくちゃおいしかったです。
会場の机が混んでいたため、空いている席を見つけて座ったところ、目の前にいらっしゃったスポンサー企業の方が気さくに話しかけてくださいました。
そこから、現在個人で開発しているアプリの話や、今後の就職・キャリアについての相談までさせていただき、偶然の相席が思わぬネットワーキングの場になりました。
セッションでの実践的な学び
午後からは、事前にチェックしていた気になるセッションを回りました。
GoogleのオープンモデルGemmaを活用した最新AI開発
現在、自分のアプリでAPIコストの課題を感じていたため、ローカル環境で動かせるGemmaを扱うセッションは非常にタイムリーでした。
ローカルLLMの進化は想像以上で、「自分の個人開発アプリが抱えているコストの課題にも活用できるかもしれない」と感じました。
個人開発という実験場: Androidエンジニアが手にする4つの自由
「個人開発をキャリアの実験場としてどう使い倒すか」という、まさに個人開発を行っている自分にドンピシャなセッションでした。
特に印象に残ったのは、CI通過とAIレビューを組み合わせた自動化のパイプラインです。
実践的なノウハウを大量にメモすることができ、現在開発を進めているアプリのGitHubリポジトリにも、このAI自動レビューの仕組みを導入して開発フローを改善していく予定です!
スタンプラリー全制覇
セッションの合間や休憩時間を利用して、お菓子やジュース、アイスをいただきながらブース巡りを継続。
そしてなんと、すべての企業ブースのスタンプをコンプリートしました!
多くの企業の方々と技術やプロダクトについて対話を重ねる中で、自分の中で技術に対する見方が少し変わったように感じました。
自分の持っている技術が社会でどのように活かされるのか、企業がどのような課題に挑んでいるのかを肌で感じたことで、「自分もこういう世界で技術を活かしたい!」とモチベーションが爆発しました。
スタンプコンプリートと大量のノベルティ、ありがとうございました。
※クーポンコードや個人情報を含むものは映らないように配慮しています。
ITカンファレンスにマグロ登場!?最高のアフターパーティー
すべてのプログラムを終えた後は、アフターパーティーに参加しました。
なんとITカンファレンスなのにマグロの解体ショーが始まり、会場は大盛り上がり!
大行列で並ぶことはできませんでしたが、少しだけ分けていただいたマグロは絶品でした。
このパーティーでは、自分から積極的にいろいろな方に声をかけにいきました。
企業の現役エンジニアの方、転職を考えている方、そして業界を長く知るベテランエンジニアの方など、普段の生活ではなかなか出会えない、多様なバックグラウンドを持つ方々と意見交換することができました。
さらに、昼間にブースでお話しした企業の方から「あ、さっきの!」と覚えていて声をかけていただける場面もあり、本当に楽しく、エンジニアとしての輪が広がった夜になりました。
まさかのマグロさん。
Day3
いよいよDroidKaigi 2026も最終日。
Day3も前日と同様にたくさんのスポンサーブースが並び、朝から会場は活気に満ちていました。
企業ブース再訪と、ホンダさんの車に乗り込む体験
午前中は、Day2で相席したスポンサー企業の方のブースへ改めてご挨拶に行ったり、エンジニアの方々と立ち話をしたりと、すっかり会場の雰囲気にも慣れ、リラックスしてスタートしました。
特にテンションが上がったのが、会場内に展示されていたホンダさんの実車展示です!
前日から展示されていたのですが、この日は実際に車の中に乗せていただき、担当の方からシステムについて詳しく説明していただきました。
モバイル端末の枠を飛び越え、車というハードウェアにまでAndroidがつながっていくことに、純粋にワクワクしました。
ミートアップ参戦!学生という壁を越えたディスカッション
お昼は、Day2ではタイミングが合わず見送っていた「テーマ別ミートアップ」にリベンジ参戦しました。
学生という立場でプロのエンジニアの輪に入っていくのは少し緊張しましたが、皆さんがフラットに接してくださり、僕自身の個人開発や取り組みについてもたくさん質問してくださいました。
第一線で活躍する方々と技術について意見を交わせたこの時間は、カンファレンスならではの貴重な経験になりました。
午後もエンジニアの方々とお話ししたり、講演を聞いたりしているうちに、次はおやつタイムのミートアップへ。
ここでは、運営の方が用意してくださったおいしいおやつをいただきながら、最近のAIトレンドについて深く語り合いました。
「AIをどのように活用しているのか」「導入にあたってどのような壁があるのか」など、企業によって事情が大きく異なることを現場の方々から直接聞けたのは、大きな収穫でした。
ランチはBを選びました。
そういえば、DroidKaigiでは駄菓子やジュース、アイスまで無料で提供されていました!
撤収時間からは「インプット全振り」モードへ
夕方が近づき、スポンサー企業の方々がブースの撤収準備を始めたタイミングからは、完全にモードを切り替えました。
講演会場に張り付き、セッションを聞く「インプット全振り」の時間です。
DroidKaigiの素晴らしいところの一つは、これらの講演内容が後日YouTubeでも公開される点です。
今回会場で聞いて非常に有益だったセッションを振り返るのはもちろん、時間が重なって見られなかったセッションもアーカイブで追いかけ、引き続き技術を吸収していきたいと思います。
セッション会場の入り口には、こんなかわいい看板も!
最高の3日間を終えて
最後はクロージングセッション。
会場全体で3日間を振り返りつつ、早くも「DroidKaigi 2027」の開催が発表されるなど、最後の最後まで大盛り上がりでした。
今回、スカラシップ枠として和歌山から参加させていただき、企業訪問やハイレベルな技術セッションなど、本当に多くの経験をすることができました。
中でも特に印象に残っているのは、年齢や立場を超えて技術について語り合える、エンジニアコミュニティの温かさです。
ポスターセッションで自分と近い領域の開発に出会ったり、APIコストについて第一線のエンジニアの方々に相談したり、GemmaやAIレビューといった自分の開発にも活かせそうな技術を学んだりと、学生生活の中でもトップクラスに濃密な3日間になりました。
そして、ただ知識を得ただけではなく、「自分もこのコミュニティの中で開発を続けていきたい」と強く思えるようになったことが、今回参加して得られた一番大きなものだったと思います。
ここで得た熱量と学びを、現在開発しているアプリや今後の活動に全力で活かしていきます!
DroidKaigi運営の皆様、スポンサー企業の皆様、そして会場でお話ししてくださったすべての皆様、本当にありがとうございました!














