この記事は NTTドコモソリューションズ Advent Calendar 2025 20日目の記事です。
こんにちは、NTT ドコモソリューションズの佐藤です。
普段は、Azure と AWS をメインに、社内の技術支援を行っています。
2025 年 12 月 1 ~ 5 日にラスベガスで開催されていた、AWS re:Invent 2025 に現地参加してきました。この記事では、現地の様子の簡単な紹介と、やってよかったこと、不要だったことを中心にレポートを書こうと思います。
AWS re:Invent とは
AWS re:Invent は、Amazon Web Services(AWS)が毎年ラスベガスで開催する世界最大級のクラウドカンファレンスです。
現地参加者は約 6 万人、オンライン視聴は約 200 万人。ラスベガスの複数ホテルを会場として、約 3,000 以上のセッションが行われ、街全体が AWS 一色に染まります。
会場間の移動はシャトルバスが必須で、まさに「クラウドの祭典」という言葉がぴったりのイベントです。
現地の様子
House of Kiro
2025 年 11 月に一般提供が開始された Kiro は、会場内に「House of Kiro」というお化け屋敷風の体験スペースがあり、Kiro の世界観を楽しめる仕掛けがありました。
このエリアはメイン会場の通路に設置されていて、注目度の高さを感じました。他のセッションでも Kiro の名前は頻繁に登場し、AWS エンジニアの方からも「Kiro はおすすめ」との声を聞きました。

CEO のキーノート
AWS の CEO マット・ガーマン氏によるキーノートも聴講しました。約 40 分前に並びましたが、案内された席は後方。それでも会場の熱気を感じられ、大満足でした。配信もされますが、現地で新しい発表をみんなで盛り上がりながら聞けるので、現地参加がおすすめです。

雰囲気
朝から深夜までイベントが続き、会場外の街中にも AWS のロゴや広告が溢れていました。
その他の体験
やってよかったこと
1. 事前情報収集
昨年度参加した社員のレポートや、他社の事前勉強会に参加し、心構えや持ち物を把握しました。特に持ち物リストや現地トラブル事例の情報は大変参考になりました。
弊社社員の昨年度の参加レポートはこちらです。
2. イベントの取捨選択
期間中はセッション以外にも Bingo After Dark(ビンゴ大会)、re:Play(アフターパーティ)などイベントが多数。すべて参加すると体力が持たないため、私は 5k Race(早朝の 5km ランニング)などを見送りました。結果、イベント期間中元気に過ごせて正解でした。
3. 履き慣れた歩きやすい靴で参加
6 日間の合計歩数は 135,474 歩(約 90 km)!
とにかく歩くと聞いていたので、歩きやすいスニーカーで参加しました。疲労を最小限にできたのはスニーカーのおかげだと思います。歩きやすく、どこまででもいけそうな靴選びはこのイベントの参加にあたり、最重要事項だと思います。
次は、私のイベント期間中の歩数です。
失敗したこと
1. 英語
re:Invent に向けてというわけではありませんが、昨年からオンライン英会話を始め、今年に入ってからは AI 英会話アプリも活用し、英会話の学習を継続していました。しかし、これだけでは全く足りませんでした😂
セッションを英語で聞いて、そのまま理解するには程遠く、翻訳アプリに頼りきりでした。
その中で最も英語力の不足を痛感したのは、テーブルトップセッションに参加したときです。テーブルトップとは、ディスカッション形式で、架空のシナリオに基づいて発生するインシデントへの対応方法を参加者同士で議論しながら進めるセッションです。
もちろん議論はすべて英語で進みますが、スピード感のある議論に翻訳アプリでは歯が立たず、説明文と選択肢から流れを推測するのが精一杯。一言も発言できず、悔しい思いをしました。
ただ、英語が苦手でも雰囲気は楽しめるので、興味がある方はぜひ挑戦してみてください。
英語のできなさを痛感することも多かったイベント期間中ですが、現地で他の参加者と英語で簡単なやりとりができたのは、少しでも英会話を続けていた成果かなと思います。インドの方から日本のドラマをお勧めしてもらったり、アメリカの方から「来年日本へ旅行にいくよ」といった会話ができたのは、セッション間の息抜きにもなりました。
2. くつろぎグッズを持って行った
ホテルで使うと思って持参したアイテムはほぼ不要でした。朝から晩まで動き回り、ホテルでは寝るだけでした。ホテルで使うかもしれないというアイテムは日本においていって、荷物を軽くすることをおすすめします。割高かもしれませんが、だいたいのものは現地で調達できます。
パスポート、クレジットカード、体力があればなんとかなります。
弊社で持ち物3種の神器を紹介している記事もありますので、よければごこちらも参照ください。
3. セッション情報収集
現地で「あのセッション行けばよかった」と後悔することがありました。現地でも追加セッションが発表されるため、追加のセッションにそなえつつ広大なエキスポを回るためにも、セッションの情報収集をし、余裕あるスケジュールを組んだ方がいいかもしれません。
また、現地では AWS Events アプリ+ SNS で最新情報をチェックするのがいいと思います。
Tips(次回に向けて)
ここまで、やってよかったこと・失敗したことを紹介しましたが、最後に「これから参加する方に役立つかもしれないちょっとしたポイント」をまとめます。
-
意外と寒い
re:Invent 中のラスベガスは意外と寒かったです。寒がりのため冬物をしっかり着込んで行ったのですが、正解でした。ダウンコートは不要ですが、冬物のアウターを持っていた方がいいと思います。 -
写真はたくさん撮る
写真を撮っておくと、後から思い出すのに役立ちます。また、イベント期間中常設されているブースも日毎にオープンとクローズの時間が異なるので、そういった情報も撮影しておくといいと思います。最終日には行列ができていて、並ぶことすらできないこともあるので、気になるブースは早めに行くことをおすすめします。 -
積極的に話しかける
AWS エンジニア、参加者の方、どちらも気さくな方が多く、私の拙い英語にも根気強く付き合ってくれました。技術のことはもちろん、世間話など、日本にいるとなかなかできない英会話の実践練習だと思って、積極的に話しかけるといいと思います。
最後に
最後に、貴重な機会をくださった会社、快く送り出してくれた職場のみなさん、一緒にイベントを乗り切った @dsol_saeki、@dsol_rkimura、みなさん本当にありがとうございました。おかげで大きなトラブルにも遭わず、元気にイベントを楽しむことができました。
re:Invent は刺激的で、好奇心をかきたてられる素晴らしい体験でした。また、最新の AWS 機能やサービス情報など、多くの知見を持ち帰ることができました。
機会があれば、ぜひ参加されることをお勧めします。
この記事がどなたかの参考になれば幸いです。
記載されている会社名、製品名、サービス名は、各社の商標または登録商標です。





