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データカタログ・データセット紹介②

Last updated at Posted at 2023-12-03

国交DPFの連携データについて学ぶパート2

国交DPFアドベントカレンダー2023 4日目の記事となります。そして昨日の記事(国交DPFの連携データについて学ぶ)の続編になります。

こんにちは!!連日国交DPFについてご紹介していますが、皆様いかがでしょうか?国交DPFにちょっと興味を持ってくれていたらうれしいです!

今日はパート1でご紹介しきれなかったデータをご紹介していきます!!

はじめにパート1の復習をさらっと。

国交DPFでは18のデータを掲載しています!(国土交通データプラットフォーム操作マニュアル参照)

でも、中には聞きなじみのないデータもあるのではないでしょうか?私も国交DPFと出会うまでは知らなかったデータが沢山あります。

実際中身をみると結構面白くて役立てられそうなデータが沢山あるのに、そこまでたどり着けないのはもったいない!
ということで、国交DPFではトップページに「テーマからデータを探す」という検索方法を設置し、データ名を知らなくてもふんわりと目的別に検索できる方法が用意されています。

その中でパート1では

  • 国土
  • 道路
  • 都市・まちづくり
  • 交通
  • 災害・防災

に関連するデータセットをご紹介しました!

今回は

  • 電子成果品
  • 河川・ダム・水資源
  • 港湾・海事
  • その他データ

をご紹介します!

では早速本編に行きましょう!!

テーマ6 電子成果品

突然ですが「電子成果品」という単語、聞いたことありますか?

なんか難しそうな単語ですよね。
とりあえずググってみたら、国土交通省が作成した「電子納品に関する要領・基準」というページがヒットしました。そこには↓のように書いています。

電子納品とは、「調査、設計、工事などの各業務段階の最終成果を電子成果品として納品すること」をいいます。ここでいう電子成果品とは、「工事または業務の共通仕様書等において規定される資料のうち、各電子納品に関する要領に基づいて作成した電子データ」を指します。

ちょっと嚙み砕くと、橋とかの構造物を作る時って設計図とかが必要ですよね。
その設計図を作る時には、国や自治体(この例だと橋を所有している管理者)が業者さんに対して「この橋を作りたいんだけど、設計図を作ってくれない?」と業務を発注する、というプロセスが発生します。

今まで、その設計図は紙に印刷して業者が発注者に納品物として提出する、という流れが主流でした。でも、時代は令和です。DXやペーパーレスが声高に叫ばれています。しかも設計図は紙に鉛筆で書くのではなくCADなどのソフトを使って作成されています。

そんな中で「パソコンで作ったものを紙に印刷して納品するよりも、そのまま電子データで納品したほうが効率よくない?」ということで、「電子成果品」という名前で設計図などの納品物を電子データのまま納品する、そしてそれを電子データのまま管理しているんです。とっても効率いいですよね!


で、せっかく電子データになったので、みんながいつでもどこでも納品データを見られるようにしよう!ということで電子成果品がオープンデータ化されています。

国交省が発注する業務の納品物を管理、「電子納品保管管理システム」

先ほど例に上げた橋だけでも、国や自治体などのいろんな機関が管理者になりうる可能性があります。
その中で、電子納品保管管理システムは国交省(つまり国)が管理・発注している構造物等に関する工事の納品物を管理しているシステムです。
ちょっと中身を覗いてみましょう。



!?



!?!?

いきなりなんかでてきてびっくりしたかと思いますw

せっかく図面とかの情報も電子データで管理されているのだから、、、ということでIFCデータ(データ形式の一種です)が国交DPF上でプレビューできるようになっているんです!!もしかしたらあなたのご自宅の周りの構造物も3Dデータとして見ることができるかもしれません。

地方公共団体が発注する業務の納品物を管理、「地方公共団体の工事データ(My City Construction)」

今度は地方公共団体が発注する業務納品物を管理するシステムです。
国だけでなく、地方公共団体のデータも見られるなんて素敵ですよね!

東京都が発注する業務の納品物を管理、「東京都ICT活用工事データ」

こちらは東京都が発注する土木工事のうち、「3次元起工測量」、「3次元測量設計データ作成」、「ICT建機による施工」、「3次元出来形管理等の施工管理」、「3次元データの納品」に関するデータを掲載しています。
こんな感じで点群データをプレビュー出来ちゃったりもします!

テーマ6 河川・ダム・水資源

河川・ダムの観測情報がわかる!「水門水質データベース」

国土交通省が管理している、雨量観測所や水位流量観測所がどこにあって、観測対象が何なのかを管理しているデータベースです。

例えば、大雨が降った時河川の氾濫情報が出ますよね、その情報を出すために雨量観測所や水位流量観測所が活躍しています。

ちなみにわたしはラフティングが好きなので、ラフティングの名所、吉野川近辺の情報を検索してみました!めっちゃある!

ダム好き集まれ!「ダム便覧」

全国にあるダムの情報が公開されています。
↓東京近辺のダム
ダム便覧.png

いま密かにダムがブームになっているのを知っていますか?
国交省が管理するダムではそれぞれのダムごとに「ダムカード」というトレカみたいなカードを作成して、ダムを訪問した人に対してダムカードを配布しているんです!そして、全国各地のダムを訪れてダムカードを収集するのが流行っているらしいです。

ダムカードにはダムの形式や貯水容量、建設時に使われた技術などのちょっとマニアックな情報も載っているそうです。
旅行に行く際に、ダム便覧のデータを見ながらダムカード収集計画を立てるのも楽しそうですね!
【参考】ダムカードについて
ちなみにダム便覧を活用して、「公共交通機関を使っていけるダムを調べてみた」という記事を後日執筆予定なのでお楽しみに!
なお、この記事の公開当時はまだ執筆していないので内容変更の可能性があります。内容が変わっていたら温かい目で見てください。。。。

テーマ7 港湾・海事 

島国日本ならではのデータ「海洋情報表示システム(海しる)」

日本は周りが海に囲まれた島国です。そんな日本には沢山の島と港湾・漁港・灯台があります。海の安全をまもる海上保安庁はそれらの情報をデータとして管理しています。

そしてぞれらのデータは各データ種別毎に管理されているので、例えば「簡易検索」機能で「島名」で絞り込み検索をすれば、日本の島が地図上にポイントで表示されます。こういうのを見ると改めて日本が島国だと実感できますよね!


テーマ8 その他 

これまでに上げたテーマ以外に「その他」として分類されるデータがあります。これも結構おもしろんです!

いろんな分野の施設情報を管理「社会資本データプラットフォーム」

空港 , 官庁施設 , 港湾 係留施設 , 公園 , 河川 ダム , 河川 砂防 , 河川 樋門・樋管 , 河川 水門 , 下水道 処理場 , 航路標識 , 上水道 浄水場などのいろんな分野の施設の情報が一括で管理されています。

実は私飛行機を見るのも乗るのも好きでして、社会資本データプラットフォームの空港データを見て「こんなところにも空港があるのか!」とちょっとワクワクしています。そんな楽しみ方も出来たりしますw
社会資本.png

静岡県内の点群データを管理「静岡県航空レーザ点群」

河川事業工事を行う時には現場の状況を知るために測量を行う必要があります。

測量、実は結構大変でして、、測量して状況を知る、というのが一つの業務になったりします。

測量と言えばカメラみたいな機械を使って何かを測っている作業員の方を見たことがあるのではないでしょうか。今はそれだけでなく、小型飛行機を使ってレーザ点群データとして測量する方法もあるんです。なんかすごそうですよね!

その中で、静岡県が発注した測量業務のうち、航空レーザ点群で測量されたデータを公開しているのがこのデータです。


こんな感じで掛川城が点群データとしてみられたりします。すっご~い!!

最先端の技術に触れられる!?「サンプルデータ」

最後は「サンプルデータ」です。これは国交DPF上にある「要素技術情報」の内容を実装してみたデータです。

要素技術情報とは国土交通データプラットフォームにおけるデータの連携や利活用の促進に向けて、要素技術の研究開発を進めている中で開発された技術のことです。現状、

1.2次元CAD図面から3次元モデルを自動作成する技術

2.電子成果品のメタデータを自動作成する技術

の2つが要素技術情報に掲載されていて、サンプルデータには「2次元CAD図面から3次元モデルを自動作成する技術」の例が掲載されています。


こんな感じで2次元図面のデータが3次元表示されるんです!専門の人が見なければわからなかった「図面」が身近なものになる時代来ているんだな、と思いました!


締め

いかがでしたでしょうか。パート1に引き続き、色々なデータが国交DPFにあるんだよ!というのを知っていただけましたでしょうか。

これであなたも国交DPFマスターです!国交DPFのいろんなデータを触ってみてくれたら嬉しいです。

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