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pythonの標準ライブラリでCSVを扱う

Last updated at Posted at 2021-02-18

CSV をリストで扱う

CSV ファイル読み込み

ファイルを open() で開いて、csv.reader() で読み込む。
読み込み後の各要素は文字列 str となる。

import csv

# 読み込む CSV
'''
11,12,13,14
21,22,23,24
31,32,33,34
'''
with open('./sample.csv') as f:
    reader = csv.reader(f)
    for row in reader:
        print(row)
# ['11', '12', '13', '14']
# ['21', '22', '23', '24']
# ['31', '32', '33', '34']

CSV ファイルを出力

ファイルを open() で開いて、csv.writer() で writer を取得する。
writerow() に書き込む値のリストを渡して書き込む。

import csv

with open('./sample.csv', 'w') as f:
	writer = csv.writer(f)
	writer.writerow([11, 12, 13])
	writer.writerow([21, 22, 23])
	writer.writerow([31, 32, 33])

# 出力される CSV
'''
11,12,13
21,22,23
31,32,33
'''

csv.reader(), csv.writer() の各引数

引数名 説明 デフォルト値
delimiter フィールドの区切り文字。 ',' (カンマ)
doublequote フィールド内の quotechar を自身でエスケープするかエスケープ文字でエスケープするか。
 True : 自身でエスケープ (quotechar が " ならば "")。
 False : escapechar でエスケープ (quotechar が ", escapechar が \ ならば ")。
True
escapechar エスケープ文字。
これに続く特殊文字をただの文字として扱う。
None
quotechar delimiter や quotechar といった特殊文字や改行文字を含むフィールドを囲む際に用いられる 1 文字。 '"' (ダブルクォーテーション)
skipinitialspace True の場合、delimiter の直後の空白は無視される。 False
lineterminator writer で CSV を出力する際の行終端文字。
ver 3.9.2 では readerの場合は無視される (変更される可能性あり)。
\r\n
strict True の場合、不正な CSV 入力に対して Error を出す。 False
quoting クォートが writer によって生成、reader によって認識されるタイミングを指定。
QUOTE_* 定数のいずれかをとる。
QUOTE_MINIMAL

CSV を辞書で扱う

CSV ファイル読み込み

ファイルを open() で開いて、csv.DictReader() で key にフィールド名、value にファイルから読み込んだ値を持つ辞書として読み込む。
fieldnames オプションを指定しなかった場合、ファイル 1 行目をフィールド名として扱う。

import csv

#読み込む CSV
'''
first_name,last_name
Eric,Idle
John,Cleese
'''
with open('./sample.csv') as f:
	reader = csv.DictReader(f)
	for row in reader:
		print(row)
# {'first_name': 'Eric', 'last_name': 'Idle'}
# {'first_name': 'John', 'last_name': 'Cleese'}

CSV ファイルを出力

ファイルを open() で開いて、csv.DictWriter() で writer を取得する。
writeheader() でフィールド名を、writerow() に辞書を渡して値を書き込む。
書き込み先のカラムを指定する必要があるため DictReader() と異なり fieldnames を省略することはできない。

import csv

with open('./sample.csv', 'w') as f:
	names = ['first_name', 'last_name']
	writer = csv.DictWriter(f, fieldnames=names)
	writer.writeheader() # names (= fieldnames に指定したリスト) を出力
	writer.writerow({'first_name': 'Eric', 'last_name': 'Idle'})
	writer.writerow({'first_name': 'John', 'last_name': 'Cleese'})
#出力される CSV
'''
first_name,last_name
Eric,Idle
John,Cleese
'''

csv.DictReader(), csv.DictWriter() の各引数

それぞれ reader()、writer() をベースにしているため各引数はそのまま利用可能。
DictReader(), DictWriter() 固有の引数は以下。

引数名 説明 デフォルト値
fieldnames CSV のフィールド名。
sequenceで指定し、指定しなかった場合は 1 行目の値をフィールド名として使用する。
DictWriter は省略不可。
None
restkey DictReader のみのオプション。
読み込んだ行に fieldnames よりも多くのフィールドが存在した場合、残りの値をリストにして restkey で指定した名前で保存する。
None
restval 空白行以外の行でフィールド数が fieldnames よりも少なかった場合、欠落している値は restval となる。 DictReader:None
DictWriter:''
extrasaction DictWriter のみのオプション。
writerow() に渡された辞書に fieldnames で定義されていないフィールドが存在した場合の動作を決定する。
 raise (デフォルト):ValueError が送出される。
 ignore:無視される。
raise
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