はじめに
Power BIでAzure SQL Database をデータソースとして使用する際のゲートウェイを用いたセキュアな接続について、自社環境で検証した手順を記載します。データソースへのアクセスとしてSQLのパブリックアクセスを許可する方法もありますが、扱うデータの重要性からセキュリティが気になるケースもあると思います。その際にこの方式ではパブリックを開放せずにアクセス・データ更新が可能となります。
概要
ここでは、ゲートウェイとして、[オンプレミスデータゲートウェイ] を使用する方式について記載します。
[仮想ネットワークデータゲートウェイ] を使用する方法もありますが、記載時点でプレビュー段階であり、またPower BI Premiumが必要となります。
準備・必要となるリソース
Power BI関連
- Power BIアカウント
- データゲートウェイ インストーラ
- Power BI Desktop インストーラ
※Azure環境のSQLをデータソースとするため以下も必要
- Azure アカウント
- SQL認証アカウント
設定手順
1. ゲートウェイ導入
-
ゲートウェイインストーラ取得
以下URLからインストーラ取得 ※標準モード(個人用ではない)
https://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=53127導入要件は以下URLから確認
https://learn.microsoft.com/ja-jp/data-integration/gateway/service-gateway-install
-
ゲートウェイインストール
対象VMにインストール
(この記事ではデータソースであるAzure SQL DatabaseにエンドポイントアクセスできるAzure VMに導入) -
Power BI Serviceからゲートウェイ確認
Power BI Service "ゲートウェイの管理"画面でゲートウェイが追加されていることを確認
2. Power BI Desktop導入
- Power BI Desktop導入
-
データソースにアクセスできるマシンにPowe BI Desktopをインストール
以下URLからインストーラ取得
https://learn.microsoft.com/ja-jp/power-bi/fundamentals/desktop-get-the-desktop
-
3. データセットの発行・コネクション設定
-
Power BI Desktopからデータ取得(データソースへの接続)
-
Power BI Serviceにデータセット発行
-
データセットのコネクション設定
まとめ
実機検証にもとづき、Power BIでのゲートウェイを使用したデータソース(Azure SQL Database)へのアクセス設定の手順を記載しました。このあたりの内容は、Microsoft Learn/docsにもありますが、複数のdocsを合わせて読まないと全体像がつかみづらいこともあるかと思い、この記事が参考になれば幸いです。