Zhipu AI(Z.ai)が2026年2月11日にリリースしたGLM-5は、Kimi K2.5のAgent Swarm・マルチモーダル、MiniMax M2.7の自己改善型コーディング、Qwen3.5の効率的ネイティブビジョンを経て、次なる選択肢として位置づけられるモデルです。
特に「From Vibe Coding to Agentic Engineering」を標語に、複雑なシステムエンジニアリングと長時間・長ホライゾンの自律エージェントタスクに最適化されており、OpenClawとの親和性が極めて高く、Trigger.devのdurableワークフローと組み合わせた24時間自律Bot構築に適しています。
GLM-5の主な特徴(フラッグシップモデル)
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アーキテクチャ:
MoE(Mixture-of-Experts)構造で総パラメータ744B(アクティブパラメータ約40B)。
前世代GLM-4.7(約355B / 32B active)から大幅スケールアップし、事前学習データを23Tトークンから28.5Tトークンへ増加。
DeepSeek Sparse Attention(DSA)を統合し、長文脈処理のデプロイコストを大幅に低減しながら高性能を維持。 -
コンテキスト長:
標準で200K〜262Kトークン(一部Turbo版で対応)。長大なコードベースや複数ステップのエージェント実行に十分対応。 -
Agentic能力の強化:
長時間ホライゾン(long-horizon)タスク、自己修正ループ、ツール呼び出しの安定性が大幅向上。
ハルシネーション率がGLM-4.7比で56パーセントポイント低減と報告され、実世界の信頼性が高い。
OpenClawやClaude Code互換のAgentフレームワークで特に強みを発揮し、フロントエンド・バックエンド・ターミナルベースの複合タスクをエンドツーエンドで処理可能。 -
ベンチマーク性能(2026年2月時点の主な評価):
- SWE-bench Verified:77.8%(オープンウェイトSOTA、Claude Opus 4.6に迫る)
- Terminal Bench 2.0:56.2%〜60.7%(大幅向上)
- Artificial Analysis Intelligence Index:50(オープンウェイトで初の50到達、前世代GLM-4.7の42から8ポイントアップ)
- その他:HLE(Humanity’s Last Exam)、BrowseComp、Vending BenchなどでClaude Opus 4.5やGPT-5.2(xhigh)と同等か上回る領域あり。
特にAgentic・Reasoning・Codingの総合力で、オープンソースモデルとして世界トップクラスに位置づけられています。
GLM-5-Turbo版も存在し、リアルタイムAgentワークフロー向けに最適化されています。
API価格(2026年3月時点、Z.ai / BigModel.cn)
- GLM-5:入力約**$0.95〜$1.00 / 百万トークン**、出力約**$3.15〜$3.20 / 百万トークン**(コンテキスト長により変動)。
- GLM-5-Turbo:やや高めだが、Agent特化で安定性が高い。
- 優位性:Claude Opus 4.5やGPT-5シリーズと比べて大幅に低コスト(5〜15倍安価な場合もあり)。24時間連続運用でも経済的負担が軽く、Trigger.devの課金モデルと相性が良い。
無料トライアルや限定無料枠も提供されており、開発初期検証に活用可能です。
ローカル展開・オープンソース対応
GLM-5はMITライセンス(一部Apache 2.0相当)でオープンウェイト公開されており、商用利用が柔軟です。
Hugging Face(zai-org/GLM-5)およびModelScopeでウェイト入手可能。
- 対応ツール:vLLM、SGLang、MLX(Mac向け)、Unslothなど。量子化(4bit〜8bit、さらには2bit)により、大規模モデルながら高スペックMacBook(M3 Ultra / 512GB Unified Memoryクラス)で実用的推論が可能。
- 利点:オフライン運用、データプライバシー完全確保、カスタムファインチューニング容易。Docker環境でTrigger.devと同居させる構成に最適。
- 注意点:フル精度では大規模メモリを要するため、量子化版の活用を強く推奨。ローカルでの「Coding King」としての評価も高い。
OpenClaw / Trigger.dev / 既存シリーズとの親和性と使い分け
- OpenClawとの相性:GLM-5はOpenClawエコシステムとの互換性を公式に強調。長時間Agentタスクの安定性とターミナル操作能力が強く、ハートビート処理や複雑なエージェントループをローカルで強化。
- Trigger.devとの組み合わせ:durable cron、Webhook、チェックポイント機能で長ホライゾンタスクを確実に管理。自動再試行やリアルタイム監視により、24時間Botの信頼性を大幅に向上。
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シリーズ内での使い分け:
- Kimi K2.5:Agent Swarm・マルチモーダル・並列処理重視。
- MiniMax M2.7:自己改善ループ・純粋コーディング・コスト最優先。
- Qwen3.5:ネイティブビジョン・多言語・MoE効率のバランス型。
- GLM-5:長時間ホライゾンAgentic Engineering・低ハルシネーション・オープンソース最強の総合力。複雑システム構築や実世界運用で特に優位。
ハイブリッド推奨:OpenClaw内でモデルを動的にルーティング(例:長時間計画立案はGLM-5、ビジュアル処理はQwen3.5/Kimi)し、Trigger.devで全体をオーケストレーション。これにより、ノーコードツールを完全に卒業したコードファーストの強固な自律システムを実現できます。
GLM-5は、LLM時代のコード管理アプローチに極めて適合しており、特に「本物のAgentic Engineering」を目指す開発者にとって強力な選択肢です。MacBook + Docker + Tailscale環境では、オープンウェイトの柔軟性と低コストAPIの組み合わせが24時間連続稼働の鍵となります。
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