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RandstadAdvent Calendar 2018

Day 11

DOMOでJIRAの作業ログを可視化してみた

Last updated at Posted at 2018-12-10

#はじめに
どーも僕です。Advent Calendar 11日目の記事です。よろしくお願いします。

ランスタッドでは社内の様々なデータを集約・ビジュアライズすることによる意思決定のスピードアップを実現すべく、DOMOというBIツールを導入しております。
私の開発チームではタスク管理にJIRAを使っているのですが、DOMOには標準でJIRAコネクタが用意されていたため早速使ってみました。この記事では、開発現場のマネージメントにおけるDOMOの活用事例をご紹介したいと思います。

###DOMOって何?
データの集約、蓄積、分析、可視化までワンストップで実現できるクラウド型のプラットフォームです。様々なクラウドAppへのコネクタが標準で用意されているため(本日時点で約540個!)、データの可視化に関しては、ほぼほぼやりたいことが実現できるのではと感じております。興味がある方はこちら。特に広告収入が入ってくるわけでもないので、DOMOの宣伝はここまでにしておきます。
5940272480124928.png

###じゃあJIRAって何?
JIRAはご存知の方も多いと思いますが、チケット管理ツールと言えば間違いなく名前の挙がるサービスの一つで、、、
すみません、ググってください(笑)

#実現したいこと
私は社内開発チームのマネージメントをしているのですが、メンバーの作業状況の把握や分析、月次の作業工数のレポーティングなど、各メンバーの作業工数をベースとした複数のアウトプットが必要です。

テクノロジーによる行業務改善をミッションとする仕事に携わる者として、二重入力、三重入力の運用を新たに生み出すことは一番イケてない行為だと考えてます。そんな人から「マニュアル作業は非効率なのでITを使ってを自動化しましょう!」と言われても「お前が言うなっ!」てなるので…

ということで、日々JIRAで作業ログを記録するだけで済むしくみを作るためにDOMOを活用してみました。下の図が実現イメージです。

Pictures-Page-6 (5).png

#1.JIRAで日々の作業ログを残す
私を含め、各メンバーはJIRAに作業ログを記録していきます。ちなみに、集計結果の分析を考慮し、JIRAのチケットにいくつかカスタムプロパティを追加しています。
Pictures-Page-6 (6).png

#2.DOMOでJIRAの作業ログを収集・可視化する
ここからはDOMO側の作業となります。以下3つのプロセスに分けて説明します。
 1.JIRAからデータを収集する
 2.収集したデータを整形する
 3.整形したデータを可視化する

##2-1.JIRAからデータを収集する
JIRAコネクタを使ってデータセットを作成
DOMOではレポートの元データとなるデータの塊(DB的に言うとテーブル)をデータセットと呼びます。DOMOにはJIRAからデータを定期的に収集してデータセットを自動作成/更新するコネクタが標準で用意されています。助かる~。
6446480773349376 (1).png

JIRAのデータ構成
実際にデータを収集してみて分かったのですが、チケットの情報と作業ログは一度に取得できないため、別々に取得してDOMO上で結合する必要があるようです。
Pictures-Page-6 (10).png

コネクタを使って2つのデータセットを作成
Pictures-Page-6 (14).png
Pictures-Page-6 (15).png
データセットの設定が完了すると、データ取得処理が走り、DOMO上に2つのデータセットが完成します。
Pictures-Page-6 (23).png

マッピングテーブルの作成
ベースとなるデータは取得できたのですが、名称の変換やデータセットの紐づけに使うマッピングテーブルを定義できると、レポート作成の幅が広がります。DOMO上にマッピングテーブルを持つことはできないのですが、Google Sheetコネクタを使うことにより、Google Spreadsheetに定義したマッピングテーブルを取り込むことにより、マッピングに使えるデータセットを作ることができます。便利~。

作業プロセス名を英語に変換するテーブルをDOMO上に取り込む例を説明します。
Pictures-Page-6 (18).png
データセットの設定が完了すると、先ほどと同じようにデータ取得処理が走り、データセットが完成します。
Pictures-Page-6 (24).png

##2-2.収集したデータを整形する
ネタが揃ったので、レポートに出力しやすいようデータを整形していきます。DOMOにはデータセットを組み合わせて結合、演算、置換等、整形して新たなデータセットを作成できる「データフロー」というロジックを組むことができます。DBのViewに似た概念です。DOMOでは視覚的に処理を組み合わせてデータフローを作成します。
Pictures-Page-6 (21).png

作成したフローを実行すると、データセットが作成されます。これが欲しかった~!
Pictures-Copy of Page-6 (6).png
Pictures-Copy of Page-6.png

##2-3.整形したデータを可視化する
欲しい形のデータセットが作成できたので、最後にこのデータを可視化していきます。
Pictures-Copy of Page-6 (2).png
カードを作成する
DOMOでは可視化したレポートを「カード」と呼びます。カード作成画面にてデータセットをどう見せるか設定していきます。リアルタイムでプレビューができるので、効率的に納得のいくビジュアルを追求できます。
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でけた!
そして、調子に乗って色々カードを作ってみました。
Pictures-Copy of Page-6 (5).png

#最後に
一通りDOMOの操作を一通り説明させてもらいましたが、この記事を通してDOMOの使いやすさ、ポテンシャルを少しでも感じてもらえたら嬉しいです。最後に、このしくみの構築を通して一番難しかったことを記載しておきます。
** 日々JIRAで作業ログを記録すること**
なんだかんだでこれが難易度MAXでした(爆)。これはテクノロジーではどうにもならないです。私自身マメじゃないので余計辛かった。。自ら率先して作業ログを記録するよう習慣化し、面倒臭がるメンバーに根気強く声がけをすることにより、徐々にこの運用が浸透してきた今日このごろです。

JIRAとのコラボだけでなく、DOMOをどんどん活用していきたいと考えてます。
現場からは以上です。どーも。

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