cursorの最新機能や一部の便利で見つけにくい機能をキャッチアップできておらず使いこなせていないのでキャッチアップした内容のメモ。
Comporser
複数のファイル編集や新規ファイル作成を行うことができます。また、Agent機能を利用してツールの呼び出しも可能です。
編集に加え、Agent機能を活用してルールに従っていないファイルを検出することもできます。ただし、Agent機能を利用するにはClaudeのモデルを使う必要があります。
.cursorrules
プロジェクトのルートディレクトリに .cursorrules
というテキストファイルを配置し、常にAIに意識させたいルールを記述します。
.cursorrules がキュレーションされたリポジトリ(awesome-cursorrules)がありますので、プロジェクトに合わせてコピーして来てからカスタマイズするのが良いでしょう。
Notepads - ベータ
メモのように情報を整理して保存しておき、ChatやComposerで「@」を使用して参照することで、簡単にコンテキストに追加できます。ファイルエクスプローラ(左サイドバー)の「Notepads」セクションで作成します。
.cursorrules と異なり、内容にシンボル(@〜)を含めることができます。
残念ながら現時点ではNotepadsはファイルとして扱うことができず、git管理してチーム内で共有するといったことはできないようです。
ベータ機能なので、設定の「Beta」セクションから有効にする必要があります。
Bug Finder - ベータ
メインブランチと現在のブランチの差分について不具合が含まれていないか分析してくれる機能です。PR提出前のチェックに便利です。
Advanced Configurationでカスタムプロンプトの指定や比較するブランチの変更もできます。
「Run Fast」と「Run Smart」が選べますが「Run Smart」は非常にハイコストなので注意が必要。
設定の「Beta」セクションから有効にする必要があります。
@Git
@Git
シンボルを使うとDiff with main branch(メインブランチとの差分)やDiff of Working State(HEADとの差分)を指定できます。
コミットやPR提出前にAIからレビューしてもらいたい場合などに非常に便利です。
Clineを使うべきか
ClineとはVSCode拡張として提供されるコーディング支援エージェントです。OSSとして開発されており、機能性においても高い評価を得ています。
実際にはClineのフォークであり機能追加されたRoo Clineという拡張を使う方が多いようです。
cursorがエージェント機能を拡充してきたことで現時点では大きな差はなく、どうしてもVSCodeでエージェントを使いたい人やOSSであることに拘りたい人でなければ、あえてcursorからVSCode+Clineに移行する必要はないというのが現時点での私の見解です。