はじめに
どーも!deoxyです!!
前回、マウス共有ツールであるBarrierについて紹介しました。
大学での作業を効率化するためにBarrierを導入したのですが、大学のWi-Fi環境で接続するとうまく動作しなかったです。
そこで、今回はネットワークの学習もかねて、なぜ動作しなかったのかについて考えていこうと思います。
環境
- ThinkPad X1 carbon Gen11
- LIFE BOOK
- eduroam
- aa-wifi(大学独自のWi-Fi)
状況
Barrierの設定はすべて同じ状況下で
- 家のWi-Fiで接続したときは、接続できて正常に動作する
- 大学のWi-Fiで接続すると、eduroam, aa-wifiともに接続できず、動作しない
- 大学で自分のスマホとテザリングした場合、接続できて正常に動作する
以上のことから、Barrierの設定に問題があるのではなく、ネットワークとの接続に問題があるのだと推測される。
eduroamとは
eduroam は、初等・中等・高等教育機関や研究機関の間でキャンパス無線 LAN の相互利用を実現する、国際的なネットワークローミング利用の仕組みです。
欧州の教育研究ネットワークを運用する GÉANT が開発・運用しています。
らしい。大学独自のWi-Fiとは異なり、外部団体から提供してもらってるWi-Fiなんですね。
余談ですが、友人の大学に行った際、eduroamに勝手に接続していたので、別の大学でも同じIDとパスワードで接続できます。あまりネットワークに詳しくないので驚きました。
原因究明編
Barrierはポート24800を使用してPC同士を接続しています。
ポート24800はキーボードマウス共有ソフトウェアに対するポートです。
このポートを用いて、PC間でキーボードやマウス、クリップボードを共有しています。
ということはeduroam側でポート制限が掛かっているのでは??
eduroamのポート制限
基本的にポートやプロトコルに制限はかけていないらしいです。制限をかける場合は大学や教育機関ごとにかける必要があるそうです。
大学によっては、どのポート番号が制限されているのか公表されているのですが、自分の大学は公表していないようでした。
なので、ポート番号の制限が原因かどうかは判断しかねます。
いろいろ調べた結果、ポート閉じてました;;
Barrierのシステム要件
Barrierは「PCが同じネットワークに存在し、Pingが通ること」を通信の要件としています。
でも自分の通っている大学ではeduroamはPingが通らない設定になっていることがわかりました。
そのため、通信ができずBarrierが使えなかったと推測されます。
プライバシー・セパレータ
プライバシーセパレータとは、同一の無線LANに接続されたデバイス同士の通信を抑制する機能の一つです。自分の通っている大学では、本機能が有効になっているため、同一の無線LANで接続されているデバイスの通信が抑制されています。これが前述のPingが通らない原因ですね。
家でやったときはBarrierが正常に動作するので、大学側のファイアウォールに原因があってはじかれているのだと考えられます。
どうやらネットワーク側がbarrierからの通信を拒否している、受け付けていないのが原因らしい
解決策
ただの学生にネットワーク側の設定をいじる権限が存在するわけないので、現実的な解決策を考えていきます。
- 仮想VLANを用いる
Tailscaleを用いましょう。友達に相談したらおすすめされました。VLANに関するソフトは多くありますが、なかでもかなり簡単な部類らしい。
それぞれのPCに別の仮想IPアドレスが割り当てられます。なので、実際に接続しているネットワークのIPアドレスと異なるものがBarrierの画面に表示されるので接続に成功するという仕組みだと思います。 - 有線LANで接続する。
有線LANアダプタの設定でIPアドレスを手動固定し、BarrierでそのIPアドレスを指定します。
授業でやってますが、理解が追い付いていないのでこれはなしですね。 - スマホでテザリングする
eduroamを使わずに、スマホをWi-Fiのスポットとして使用する方法です。これが一番簡単な方法だとは思いますが、スマホの通信料が気になるらすかる。
Barrierの接続がうまくいかないときに考えられる原因
- ポート制限
- プライバシー・セパレータの有効化
- Pingが通らない設定になっている
おわりに
いろいろ調べて思いましたが、思ってたより大学のWi-Fiってセキュリティがちがちなんですね。
あとファイアウォールってPCだけ依存するものではなくてネットワークにも依存するものなんですね。勉強になりました。
ノートPC2台というだけでも重いのに、モバイルモニターまで増えたら大変なので、Tailscaleの環境構築を頑張ってみようと思います。
今回は文字がいっぱい!!
以上、deoxyでした
参考