はじめに
STM32CubeIDEをVer.2.0.0.にアップデートした際、使い方が大きく変わって困惑したので備忘録として残しておきます。
環境
Ubuntu24.04、Windows11で動作確認済み
STM32CubeIDE(Ver.2.0.0)
STM32CubeMX(Ver.6.16.1)
※CubeIDEのスクショは、日本語化したWindows版を使用しているので、説明とスクショの表記が所々異なっています。
アプデしたら.iocファイルが見れない
CubeIDEをアップデートした後、プロジェクト内の.iocファイルを開こうとすると、1枚目のようなピンの設定画面が出ると思っていたのですが、2枚目のような文章の羅列が現れました。
「File」から「STM32 Project Create/Import」を選択し、新しいプロジェクトを作成しても、.iocファイルが生成されず、おまけにファイル構成が以前のバージョンと異なっているため、以前のようにCubeIDEを使えず、困惑してしまいました。

上(旧バージョンで作成)と下(新バージョンで作成)でファイル構成がなんか違う...
原因
CubeIDEからCubeMXが分離したからのようです。元々CubeMXはピン設定を行うアプリで、以前のCubeIDEはこれと一体化していました。それがなぜか分離してしまったようです。一体化してたのが便利だったのですが...
もはや改悪
使い方
とりあえずCubeMXを入れる
公式サイトから、CubeMXを導入します。下にスクロールしていくと、以下のようなインストーラのダウンロードリンクが貼られてあるので、使っているOSに合ったリンク(「最新バージョンを取得」と書かれたボタン)を押します。途中でSTアカウントのログインが求められたらログインしましょう。ログインせずにゲスト状態でダウンロードすることもできますが、アカウントを持っている方が色々役に立つので、作っておくことをおすすめします。
ダウンロードができたらインストーラを起動し、画面の指示に従ってインストールします。
CubeMX側の設定
プロジェクトは、まずこちら側で作ります。画面上部の「File」から「New Project...」を選択(またはCtrl + N)します。すると別のウィンドウが開くので、「Board Selector」から目的のボード(今回はF303K8)を選択し、「Start Project」をクリックします。「Initialize all peripherals with their default Mode?」と聞かれたら「Yes」と答えましょう。
しばらくするとピンの設定画面が出てきます。ここで好きなようにピンの設定を行いましょう。詳しいピンの設定方法は旧バージョンと同じなので割愛します。
設定が終わったら、画面上部の「File」から「Save Project」を選択(またはCtrl + S)して、.iocファイルを保存します。保存場所はどこでもいいですが、旧バージョンから使っていた人は、ワークスペースのディレクトリに新しくフォルダを作成し、その中に保存するのをおすすめします。
保存出来たら、「Project Manager」タブの「Project」内にある、「Tookchain / IDE」を「STM32CubeIDE」に設定します。ここを設定しないとCubeIDE側でプロジェクトを認識しないので忘れないようにしてください。それができたら、「GENERATE CODE」をクリックし、コード生成を行いましょう。「The Code is successfully generated under...」と書かれたポップアップが出れば、ここでの設定は完了です。
CubeIDEにインポート
ここから、CubeIDE側の作業に入っていきます。「File」から「STM32 Project Create/Import」を選択します。
開いたウィンドウの中から、「Import STM32 Project」内の「STM32CubeMX/STM32CubeIDE Project」を選択し、「Next」をクリックします。
その後、「Import source:」の部分に先ほど保存した.iocファイルのあるディレクトリのパスを入力し、「Finish」をクリックします。横の「Directory...」からディレクトリを探したり、「Archive...」から圧縮ファイルを探したりもできます。
以下のようなファイル構成になっていたら、正しく設定できています。
あとは、いつものようにコードを書いてビルド・デバッグするだけです。ピン設定をまた変えたくなったら、まずCubeMX側で設定を変更して保存し、「Generate Code」し直します。その後、CubeIDE側で「File」から「Refresh」を選択(またはF5)してください。
まとめ
今回は、Ver.2.0.0になって大きく変わったCubeIDEとCubeMXの使い方をまとめました。旧バージョンのように、CubeIDEとCubeMXが一体化しているのに慣れている人は、むやみにアプデせずにそのまま使い続けてもいいと思います。









