【CSS】CSS Grid Layoutの新機能「サブグリッド」の使い方 - CSS Grid #CSS

概要

今まで、Firefoxでしか実装されていなかった、
CSS Grid Layoutの新機能「サブグリッド」が、Interop 2022の取り組みによって、
主要ブラウザすべてで、サポートされようとしています。

それに伴い、CSS Grid Layoutの新機能「サブグリッド」の使い方についてまとめました。

サブグリッド `subgrid`

サブグリッド subgrid とは、CSS Grid Layoutの新機能になります。
そのため、サブグリッドの説明する前に、CSS Grid Layoutについて復習しましょう。

CSS Grid Layoutとは？

CSS Grid Layoutは、列と行を定義することで、
水平線と垂直線が交差したレイアウト(グリッド)をCSSで表現したものになります。

親要素にdisplay: grid;を記載することで下の画像のように
親要素をグリットコンテナーとして、子要素をグリットアイテムとして扱うことができます。

※ CSS Grid Layoutの詳しい使い方については、↑こちらの記事で詳しく解説しています。ご覧ください。

サブグリッド `subgrid`とは？

では、早速サブグリッドについて解説していきます。

サブグリッドとは、
グリッドアイテムに display: grid; を指定して、
grid-template-columns: subgrid;を指定することで、
グリットアイテム/サブグリットコンテナーの列をグリットコンテナーの列に合わせることができ、

grid-template-rows: subgrid;を指定することで、
グリットアイテム/サブグリットコンテナーの行をグリットコンテナーの行に合わせることができる
機能です。

サブグリットを使うことで、グリットアイテムの子要素（サブグリットアイテム）の大きさを合わせることができます。


サブグリット使ってない


サブグリット使ってる

使い方

サンプル

See the Pen Untitled by でぐぅー | Qiita (@sp_degu) on CodePen.

※ Firefoxでご確認ください。

Firefoxのでの様子はこちらからご覧いただけます。

実装方法

HTML

<div class="container">
  <div class="item">
    <p class="subItem">吾輩は猫である</p>
    <p class="subItem">...</p>
    <p class="subItem">...</p>
  </div>
  <div class="item">
    <p class="subItem">羅生門</p>
    <p class="subItem">...</p>
    <p class="subItem">...</p>
  </div>
  <div class="item">
    <p class="subItem">記憶に残る正月の思い出</p>
    <p class="subItem">...</p>
    <p class="subItem">...</p>
  </div>
</div>

CSS

.container {
  display: grid;
  grid-template-columns: repeat(3, 200px);
  gap: 8px 24px;
}

.item {
  /*グリットアイテムを3グリット分の大きさにする*/
  grid-row: span 3;
  /*サブグリットの指定*/
  display: grid;
  grid-template-rows: subgrid;
}

サブグリットに関係のないCSSはこちら

.container {
  background-color: #F9FAFA;
  border: 1px solid rgba(0, 0, 0, 0.12);
  padding: 16px;
}

.item {
  background-color: #E3F7DF;
  border: 1px solid #55c500;
  padding: 16px;
}

.subItem {
  background-color: #FCF0BF;
  border: 1px solid #F7A535;
  padding: 8px;
  margin: 0;
}

グリットアイテム / サブグリットコンテナーに grid-template-rows: subgrid; を記載することで、
サブグリットアイテムがグリットコンテナーの行に合い、gap の値も引き継ぎます。

サンプルの場合では、サブグリットアイテム間の余白は、グリットコンテナーで gap: 8px 24px; と指定しているため、8pxになります。

同様に、グリットアイテム / サブグリットコンテナーに grid-template-column: subgrid; を記載することで、
サブグリットアイテムがグリットコンテナーの列に合います。

ブラウザーの互換性

2022/6/2現在はまだ、Firefoxのみで、まだまだ、実務では使えないですが、
Interop 2022の取り組みによって、主要ブラウザで、サポートされようとしています。
そのため、実務で使えるのは間近です。

Data on support for the css-subgrid feature across the major browsers from caniuse.com

まとめ

この記事は、CSS Grid Layoutの新機能「サブグリッド」の基本的な使い方をまとめました。

サブグリットを使うことで、FlexやGridだけでは実現が難しかった、めんどくさかったレイアウトを簡単に実装できるようになります。

しかし、2022/6/2現在ではまだ、Firefoxのみでしか使えないため、まだまだ、実務では使えないですが、
Interop 2022の取り組みによって、今後、主要ブラウザでサポートされます。

今後よく使っていくであろう、サブグリットを今のうちから理解して、使えるようになった時に、すぐ使えるように準備しておきたいですね。

最後まで読んでくださってありがとうございます！

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