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【自作キーボード】Killer Whaleを1年間使ってみて

Last updated at Posted at 2025-12-12

はじめに

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みなさんは、自作キーボードを作ったことがありますか?
僕が初めて組んだ自作キーボードが、この Killer Whaleというキーボードでした。

このキーボードは、いわゆる「分割キーボード」で、
作るにも使うにも、初心者には少しハードルが高い印象ではありましたが、
思い切ってこのキーボードを選んでからの1年間、仕事でもプライベートでもずっと使い続けてきました。

この記事では、初めての自作キーボードとして Killer Whale を選んだ僕が、1年間使ってみて分かったことをまとめています。

Killer Whale そのものの使用感はもちろん、分割キーボードならではのメリット・デメリット、カスタマイズで見えてきた「自作ならではの楽しさ」についても触れています。

なお、僕がそもそも「なぜ自作キーボードを作ろうと思ったのか」や「数ある選択肢の中でなぜ Killer Whale を選んだのか」については、以下の記事で詳しく紹介していますので、あわせて読んでみてください。

Killer Whale について

この記事で取り上げる「Killer Whale」は、やしたろうさんによって作られた分割型の自作キーボードキットで、立体的な構造が特徴的なキーボードです。

↓こちらのリンクから、詳細はご覧ください

1年間使ってわかった「良かったところ」

○ タイピングがとにかく快適で、文字を打つのが楽しくなった

Killer Whale を使い始めてまず感じたのは、タイピングそのものが楽しくなるということでした。

立体的な配置と分割レイアウトのおかげで、自然と.手が置きやすく、指の移動量が少なくなるので疲れにくい。
記事を書いたり、開発したりするのがストレスではなく、むしろ「打ちたいから文章が進む」感覚に近かったです。
(生成AI時代、タイピングするのも減りつつあるのかもしれないですが...)

○ 見た目に反して、肩こりや扱いづらさはなかった

Killer Whale は独特の立体構造が特徴で、初めて見た人は、「これ使いづらくない?」と言われますし、
僕自身も使う前は少し不安がありました。

しかし、実際に1年間使ってみると 肩こりや姿勢の負担はまったく問題なしでした。
むしろ左右分割のおかげで肩幅に合わせて自然に配置できるため、通常のキーボードよりも楽に感じます。

○ 初めてのトラックボールでも、想像以上に使いやすかった

親指側にあるトラックボールは、僕にとって初体験でした。
最初は「本当に使えるのかな…?」と半信半疑でしたが、開発業務やマネジメント業務では 想像以上の相性の良さを発揮しました。

カーソル移動やスクロール等では、手をほぼ動かさずに完結するので快適で、作業の流れが断ち切られにくくなりました。

ただ一方で、デザイン業務ではまだ慣れきれていないのも事実です。
微細な位置調整が必要な場面では、通常のマウスやトラックパッドのほうがまだ扱いやすいと感じています。
このあたりは引き続き練習中ですが、用途によっては使い分けが必要だと感じました。

1年間使ってわかった「気になったところ」

○ 持ち運びがしづらい

Killer Whale は構造上どうしても サイズと重量がそれなりにあるため、外出先で作業するスタイルとは相性がよくないと感じます。

左右分割であること自体は便利なのですが、角度がついた独特の形状もあって、バッグにそのまま入れるのは難しい場面が多かったです。

「家やオフィスの決まった場所で使う前提」なら問題ありませんが、普段からノートPCと一緒に持ち歩きたい人にはやや不向きだと感じました。

○ デザイン業務では配列調整が難しかった

普段、僕はデザイン業務で 装飾キー(Shift / Option / Command など)や矢印キーを頻繁に使います。

ショートカット操作も多いので、装飾キーの位置、親指で押すキーの割り当て、矢印キーのレイヤー切り替えなどを何度か試行錯誤しましたが、「これが完璧!」と言える配列を作るのは意外と難しかったです。

特に、微妙な位置調整が必要な場面では、矢印キー操作が頻繁に発生するため、レイヤーによる矢印操作の一手間が気になってしまう瞬間がありました。

「デザイン作業に最適化されたキーマップ」を作り込むには、ある程度の慣れと時間が必要だと感じました。

こんな人にはおすすめ/おすすめしない

おすすめしたい人
それなりのキー数がある分割キーボードを使いたい人

Killer Whale は、分割キーボードの中でもキー数がしっかり確保されているタイプです。
40%〜50%くらいのコンパクトさは維持しつつも、レイヤー頼りになりすぎない絶妙なバランスなので、
「分割に興味はあるけど極端にキーが少ないのは不安…」という人にぴったりだと思います。

おすすめしたい人
利用場所が固定されている人

重さや立体構造の関係で持ち運びにはあまり向いてないと思います。
逆に、自宅やオフィスなど“決まった作業環境でじっくり使う”スタイルの人にはとても相性が良いです。
据え置きのメインキーボードとして使うなら、Killer Whale の魅力を最大限に引き出せます。

おすすめしない人
自作キーボードを初めて作る人

Killer Whaleは構造が特殊なので、組み立て難易度もやや高めだと思います。
支柱の取り付けや角度の調整など、一般的なキットにはない工程もあります。
まずはシンプルな構造から慣れたい」という人には、もう少しフラットなキットを経験してから挑戦するのがおすすめです。

おすすめしない人
立体的な構造に抵抗がある人

見た目のインパクトがある反面、
高さがあり、慣れるひつようがあるため、好みが分かれる部分だと思います。

「フラットでシンプルな見た目が好き」「特殊形状は手に合うか不安」という人には向いていないかもしれません。

まとめ

Killer Whaleは、初めての自作キーボードとしてはかなりチャレンジしたと思いますが、1年間使い続ける中で「分割キーボードの快適さ」や「自作ならではの楽しさ」をしっかり味わうことができました。

タイピングの心地よさやトラックボールの便利さなど、日々の作業がちょっと楽しくなる体験が多く、メインキーボードとして十分すぎるほど活躍してくれています。

次に作るキーボードは、設計から自分でやってみようと思い、現在その設計を進めています。
設計の過程や試行錯誤、どういうこだわりを込めて作っているのかなども、今後記事としてまとめていく予定なので、ぜひそちらも楽しみにしてもらえれば嬉しいです。


最後まで読んでくださってありがとうございます!

普段はデザインやフロントエンドを中心にQiitaに記事を投稿しているので、ぜひQiitaのフォローとX(Twitter)のフォローをお願いします。

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