概要
AIエージェントツールOpenHandsのチャットで「必ず日本語で回答してほしい」「プロジェクトの方針を認識してほしい」といったルールを徹底したい場合があります。CursorではUser RulesやProject Rulesとして指定できますが、OpenHandsではどう実現するのでしょうか?
この記事では、OpenHandsでプロンプトルールを指定する方法をまとめます(2025年6月時点)。
OpenHandsのルール指定方法
OpenHandsでは、.openhands/microagentsディレクトリ以下にMarkdownファイルを配置して、各種ルールやプロジェクト概要をAIエージェントに認識させることができます。
some-repository/
└── .openhands/
└── microagents/
└── org-microagent.md // 組織または個人のルール
└── repo.md // リポジトリの説明、ルール
└── trigger1.md // キーワードで発火するルール
└── trigger2.md // キーワードで発火するルール
1. ユーザー個別のルール設定(User Rules的なもの)
.openhands/microagents/org-microagent.mdを作成し、下記のように記述します。
* 日本語で回答してください。
* 型ヒントやエラーバウンダリを使用し、システムの境界で入力値を検証し、意味のあるエラーメッセージで失敗させること。
* インターフェースや公開APIにはドキュメントを記述し、実装に関するコメントは非自明なロジックについてのみ記載すること。
* 各リポジトリで既に使用されている命名規則(変数、クラス、定数など)に従うこと。
このファイルに書いた内容は、OpenHands内の全チャットに自動適用され、常に指定したルールに沿った対応が得られるようになります。
2. プロジェクト全体のルール設定(Project Rules的なもの)
プロジェクトの概要や方針を常に認識させたい場合は、.openhands/microagents/repo.mdに記述します。
このプロジェクトは、ユーザーがTODOアイテムを管理できるTODOアプリケーションです。
セットアップするには、`npm run build` を実行してください。
変更をコミットする前には、必ずテストがすべて成功していることを確認してください。テストは `npm run test` で実行できます。
これにより、OpenHandsはプロジェクトの目的やルールを前提に対応します。
3. キーワードトリガーによる自動応答ルール
特定のキーワード(トリガーワード)でAIに特定応答をさせたい場合、.mdファイルの先頭で指定します。
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triggers:
- yummyhappy
- happyyummy
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ユーザが魔法の言葉を使ったら、「美味しかった!」と答えてください。
この仕組みを使えば、「合言葉で定型応答」「コマンドによるマクロ動作」など、より高度な自動化も可能です。
まとめ
OpenHandsでCursorのように、ルールを指定したいときは、 .openhands/microagents 以下に記述できます。