【課題】AIが吐く場所情報(POI)はかなり雑い
皆さん御存知の通り、表題のような課題があります。
超絶有名な場所とかだったり、なんとなーくでいい場合はクリアできることもあるんですが、それにしたってAIが返すロケーションの情報はいい加減です。
- 場所が1キロ単位でずれる
- そもそもそんな建物存在しない
なんてのはザラで、そもそもAI単体にとってそれはお役目ではないと僕は認識してます。
先に結論
解決するのにDIIIG Cloud Platformをつかって
- 簡単にPOIをMCP経由でAIに扱わせることができる
- POIの登録はGUIとAPIの提供があるので、エンジニアが全部やる必要もない
という話をします。
他の方法もある
具体的な施策としては
- MapboxやGoogleMapsがMCPを通じたPOIデータの提供なんかをやってるのを使う
- 自前でMCPサーバーを立ててあれこれやる
- POIを取得したうえでAIに渡してから対処など、ロジックでなんとかする。(トークン多くなるし、結局捏造しかねないので悪手)
あたりでしょうか。
一見1つ目のMapboxなどのMCPはとても便利です。
実際使ってみましたがちゃんとした場所を返すようになります。とてもよいです!
ただ、ユースケースによっては合わない場合があります。
【もう一つの課題】狙った場所や意図を汲み取りづらい(企業案件に使いづらい)
今のところ僕が調べた範囲だと、カスタマイズされたPOIデータやそのデータセットを扱えるサービスが見当たりませんでした(あったらごめん)
そのため以下のような要件があるとします。
- 意図的にエリアを限定
- 特定の情報だけを取り扱わせたい(企業案件など)
前者はまぁできなくないとしても、後者はなにがしか提案させようとしたときに、他店がバンバンAI検索に引っかかったらどうでしょうか。普通に怒られますよね。
で、改めてDIIIG Cloud Platformというのがあるというお話。
ステマになるのはあれなので、このあたりで白状しておきますが、僕が開発に関わっているサービスです。
このサービスは
- POIデータをクラウド上に管理
- API群が網羅されており、登録編集検索などが一通りAPI越しにできる
- MCPサーバーが提供されており、Anthropic MCP Connectorなどで接続することでAIが検索できるようになる
という形態になっています。
MCPサーバー自体は課金対象じゃないので、POIデータの取扱のAPI利用量だけで普通に使えます。無料枠もあります。
こんな感じでGUIでPOIを管理できます。
実際に使ってみた
試しに神戸三宮周辺の飲食店の情報を食べログから集めさせてもらって1000件ほどいれたマップを作ってみました。
個人的には結果は上々です。
「静かな店」とか「肉食べたい」とかざっくりした話でも聞いてくれます。
実際のデモはこちら https://mcpmapdemo.diiig.info/
使い方について
- 新規登録(無料のトライアルアカウントになります)
- データセット(POIデータのはいる箱だと思ってください)
- データセットへPOIデータを登録
- APIキーを発行
- MCPに対応したAIからデータセットへアクセス。このときデータセットIDをシステムプロンプトとかで伝えておく。
と言った感じでぱっと使えます。
サンプルコード
Githubで上記デモのソースコードが公開されています。
config.example.phpをリネームして設定するだけですぐ動くようになってます。
Dockerも対応してるので概ね簡単に使えるのではないでしょうか。
まとめ
- ランドマークや地域の情報、飲食店、トイレなど、場所に紐づく情報の取扱はAI単体では難しい
- 特に意図を持ったPOIを扱う手段がまだない(もしくは少ない)
- DIIIG Cloud PlatformならMCPも用意してるのでパッと使える
といったところです。
興味が出たら試しにトライアルで触ってみてください。
わからないことがあればいつでも僕に聞いて下さい。
公式のDiscordもあり、そこに居ますので🤘

