最初に
自作アプリは9VAeきゅうべえという無料のモーショングラフィックスアプリです。
このようなアニメが作れます。公開は2015(こちら)。
その後、このアプリを広めるために、どのような活動をしたか、また、その結果、どうなったのかを紹介します。
最初は開発記事、9VAeの解説記事(2015-2019)
最初、9VAeはパソコンアプリで、iOS / Android に移植しました。その移植記事や、9VAeの原理など、技術解説記事をかきました。そこそこ注目された記事は次の2つ。
<svg>
<rect>
<animate id="o1" begin="0;o1.end" dur="10s" attributeName="visibility" from="hide" to="hide"/>
</rect>
<circle fill="orange" cx="-50" cy="100" r="20">
<animate begin="o1.begin" attributeName="cx" from="250" to="50" dur="5.05s"/>
</circle>
<circle fill="blue" cx="150" cy="100" r="50" />
<circle fill="orange" cx="-50" cy="100" r="20">
<animate begin="o1.begin+5s" attributeName="cx" from="50" to="250" dur="5.05s"/>
</circle>
</svg>
複数の図形の表示タイミングをあわせる方法で、9VAeの保存に使用しています。プラグインなしのSVGアニメが出力できるアプリは、ほかにないと思うのですが、すごさが伝わってません(出力が完全ではない)。
APNGが作成できるフリーソフトが少なかったので、ヒット間違いなしと期待して書いた記事。ほかに、目パチとか、口パクとか、ダンス動画とかアニメの制作記事を書きましたが、バズることはなかったです。
バズらない原因
SVGイラストを読み込んで、変形できる、動かせるという機能は、かなり便利なはずですが、
- 人は興味のないことには無関心
- アニメを作りたい人は、AfterEffects のような既存ツールを使っており、9VAeを使う必要がない
と分析。人が興味のある話題を9VAeアニメで作成し、最後に9VAeを紹介するというスタイルに転換しました。
- 興味のある話題は、Yahoo知恵袋の質問を毎日みて集めました。
- 解説記事は、はてなブログで書き、どの記事が参照されるかチェック。よく見られる記事を充実させていく方法をとりました。
ユーザーの質問に答える解説記事(2020-2021)
このころ視聴者数が多かった記事は、次の2つです
当時、Youtubeでいろんなランキング動画がながれており、おそらくテンプレートでつくられていたのだと思いますが、同じような動画を作りたい初心者からの質問が多かったと思われます。最近はあまりアクセスされなくなりました。
トレス動画は、今でも見る人が多い記事です。アニメのトレスをしたい人が質問しているのだと思いますが、9VAeをつかうと中間のコマを描かなくてよく、あとから修正できるので、全コマをトレスするよりは、簡単になります。
ただ、それでも大変なので、実際に9VAeでトレス動画をつくったかどうかわかりません。筆者自身は、エヴァンゲリオンの出撃シーンを1週間ぐらいでトレスしたことがあります。それを修正して作ったパロディ動画。
ユーザーの質問に答える解説記事(2021-2023)
最初は9VAeでアニメを作る方法を記事にしていましたが、9VAeにこだわらず、ユーザーの知りたいことを解説すればよいことに気が付きました。今アクセス数が多いトップ記事は、次の2つです。
いらすとやの力はすごいです。ビートルズが女王から勲章をもらったように、いらすとやも勲章をもらってもいいのでは(いいすぎか)。
いらすとやは、透過PNG でベクトルデータではないので、9VAe向きではないです。ただ、動き矢印で起動にそって動かしたり、動きグラフで、動き方を調整できるので、9VAeを使うメリットはあります。
Linux起動USBメモリの作り方は、アニメ制作と全く関係がないのですが、9VAe Linux版開発のために必要な情報であり、今後もメンテナンスしていきます。おすすめの Linuxは、Linux Mintです。
ほかに、
といった記事も書きました。ユーザーの興味のあることに、9VAeをこじつけて記事を作成し、その最後にこの解説動画は9VAeで作りましたをくっつけています。
X68000 Z は、6000人の支援者から3億円を調達したクラウドファンディングで、情報がすくないため、MAX 6000 人まで、記事を読むはずという見込みで書きました。確かに読む人は多く、いらすとや記事の半分くらいです。
しばらくこれを続けると、9VAeのことを知りたい人もいるはずと考え
も作りました。ようやく、いらすとや、Linux起動USB、の3番目の人気になってます(がんばれ)。
下は、Android版9VAeの新規ダウンロード件数の推移です。
2021年まで、かなり増えているのは、上の策が成功したせいかもしれません。その後、急速に減ったのは、実際には使われなかったのでしょう。その後、なかなか上昇しません。
イベントへの参加、教育施設への紹介
- 興味がない
- アニメを作りたい人は、プロ用ツールをつかっている
ということから、大人をターゲットにするより子供をターゲットにするほうがよいかもと考え、子供むけアニメ教室を実施してみました。
そこでわかったことは、人を集めることが相当大変だということです。
・自分で人を集めるより、人が集まっているところにアプリを紹介する
ほうが効率がよいと考え、以下を実施しています。
- 無料イベントへの参加
- 教育施設への紹介
青少年のための科学の祭典や、関西オープンフォーラム、NT京都 などのイベントに参加して、アニメ制作コーナーを出展。イベント当日はかなり盛況で、毎回評判もよいのですが、その次の日にアプリのダウンロード数が増えるといった変化はみられません(とほほ)。
ただ、イベント中にバグを発見したり、大勢の人を効率よくまわすための機能追加とか、アプリの機能アップに役立ちます。やるとよいです。
教育施設への紹介は、キッズプラザ大阪という子供向け施設に紹介にいきました。
2018年に、ひとコマアニメーション という手法がうまれました。
これはキーフレーム補間をつかっておらず、9VAeを否定したようなアニメなのですが、1コマ描くだけなので誰でも作れます。ひとコマ機能を9VAeの各ページに取り入れ、いらすとやなどの解説動画もこれで作成しています。
Chat-GPT による記事の見直し
以上が、9VAeをバズらせようと8年間やったことと、その結果です。
このやり方は正しかったのかどうか、Chat-GPT(Bing) で検証 してみました。Chat-GPT(Bing)はかなり性能が高く、簡単に使えるのでおすすめです。
質問1:自作アプリをバズらせるためにはどうしたらよいですか
答え:自作アプリをバズらせるには、SNSで戦略的にバズるためのバズマーケティングのノウハウを徹底解説しているサイトがあります。
なるほど。ふむふむ
質問2:バズマーケティングのノウハウを教えてください
答え;
バズマーケティングの成功事例には、
- SNSを活用する、
- インフルエンサーを起用する、
- トレンドに乗る、
- 共感を得られるもの、
- クスっと笑えるもの、
- 手軽でインパクトのあるキャンペーン、
- 企業に炎上商法はおすすめしない
などがあります。
いらすとやの記事は、上の 3.4.に当たるのかなとおもいます。記事にユーモアをいれるは、まだ余地があるかも。炎上商法はおすすめしないは、そのとおりですね。
方向性は間違ってないと思うのですが、なかなかバズらせるのは難しいです。