写真を共有する前に、背景に写った人やケーブル、日付スタンプだけ消したいことはよくある。専用ソフトを入れずに済ませるなら、ブラウザの画像編集で十分ことが足りる。ここでは Imgkits を例に、不要物の除去から書き出しまでの流れをまとめる。
事前に決めておくこと
- 元画像は残す。書き出しは別名にする。
- 消す対象は「背景の小物」から試す。顔や髪は境界が難しく、後回しにした方が失敗が少ない。
- 最初から原寸でやると待ち時間が長い。長辺 2000px 前後に落として手順を固め、最後に原寸で同じ範囲をやり直す。
手順
- ブラウザで Imgkits を開き、除去したい画像をアップロードする。
- 消したい領域をブラシで塗る。縁は少し外側まで塗ると、残った影が残りにくい。
- プレビューで境界を見る。壁の直線が曲がる、タイルの目地が途切れる、といった箇所は塗りを狭めてやり直す。
- 除去だけで足りるなら、フィルターや背景の置き換えはまだ足さない。明るさの補正は書き出し直前に弱くかける。
- PNG か、画質を落としすぎない JPEG で書き出す。元ファイルと左右に並べ、消した箇所以外が変わっていないか確認する。
動画の1フレームだけ直したいときも、先に静止画で範囲を決める。範囲が決まる前に全フレームへかけると、境界のズレを後から全部直すことになる。
うまくいかないとき
- 模様のある壁や床: 塗る範囲を模様の繰り返しに合わせる。広い一括塗りより、模様1単位ずつの方が自然になる。
- 文字の上に物が乗っている: 文字ごと消えることが多い。文字は後から載せ直す前提で、下地だけ整える。
- 細いケーブルや柵: ブラシを太くしすぎると周囲のディテールが溶ける。細いブラシで二度塗りする。
- 逆光で輪郭が白い: 除去後に縁が白く残る。範囲を輪郭の外側まで含めて塗り直す。
書き出し前の確認
公開や共有の前に、次の3点だけは元画像と見比べる。
- 個人が特定できる顔、名札、画面内の通知が残っていないか
- 消した領域の色が周囲と明らかに違う斑になっていないか
- 画像の端で構図が不自然に欠けていないか
ブラウザ完結なので、編集ソフトを入れられない端末でも同じ手順で再現できる。除去は下処理であり、残す情報と消す情報は書き出し前に人が判断する。