#はじめに
前回の記事の続きでAWSでハマったポイントについて書きます。
#ELBのCookieはリクエスト毎に変わる!
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ELB(ALB)のセッションパーシステンス用のCookie(AWSALB, AWSALBCORS)はリクエスト毎に新しいものが払出される。
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完全に直近のCookieを送信しなくてもパーシステンスされるが、設定された有効期限が切れたCookieを送信するとパーシステンスが解除されてしまう(他のサーバ号機に振り分けられてしまう)。
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Cookieの有効期限はStickiness durationの値を変更することで1 秒から 7 日の間で指定可能。
- 通常のブラウザであれば自動で新しいものに上書かれるが、スマホアプリ等でCookieを作り込みで管理している場合は注意が必要。
#サービス稼働直後からメールが送れない!
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サービス稼働直後から、特定ドメインに対してメールが送信できない事象が発生。
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EC2で構築したメール送信サーバ用のNAT GatewayのEIP(グローバルIP)がメール受信ブラックリストに登録されていたのが原因。
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このIPは以前AWS上の別システムに付与されていた際にブラックリスト登録された模様。
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急ぎブラックリストの解除をブラックリスト管理に依頼しほどなく解決。
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メールサーバをAWSで構築する場合には、以下を実施した方が良いと実感。
- 主要ドメイン宛てに一通りメール送信テストを実施。
- サービスイン前にEIPがブラックリストに登録されていないか主要ブラックリスト管理サイト(Smaphaus 等)で確認。