はじめに
前回の記事で午後Ⅰ試験の攻略法が終わったので、
次はいよいよ午後Ⅱ試験に入ろうと思います。
午後Ⅱ試験については実質次回の試験がラストになってしまうため、
この記事の有効期限は非常に限られたものになってしまいますが、
受験を考えられている方の助けに少しでもなれば幸いです。
なぜ午後Ⅱ試験は論文形式なのか
IPA試験の午後Ⅱは、区分によって形式が異なりますが、
プロジェクトマネージャやITストラテジストなどでは論文試験が課されます。
この論文試験は多くの受験者が最も苦手とするパートです。
PM試験に限らず、午後Ⅱは
「何を書けばいいのか分からない」と感じる受験者が多い試験です。
参考書を読んでも、
合格体験記を読んでも、
「なるほど……でも、自分は何を書けばいいんだ?」
という感覚が消えないまま、本番を迎えてしまう人は少なくありません。
本記事ではまず、
「なぜ午後Ⅱ試験は論文形式なのか」
という前提から整理していきたいと思います。
少々回りくどい説明となりますが、ここを理解しないまま勉強を進めても、
方向性を見失ったまま対策を進めることになります。
午後Ⅱは「正解を書く試験」ではない
午後Ⅱ試験の最大の特徴は、
- 正解例が公開されない
- 講評のみが公開される
という点です。
午後Ⅰでは正答が明示されますが、
午後Ⅱではそれがありません。
この時点で、IPAは明確にこう言っています。
「正解の文章」は存在しない
ということです。
IPAが見ているのは「あなたの考え」
あくまでこれは私の考えですが、IPAが午後Ⅱで見たいのは、
- 暗記した文章
- 型通りの模範解答
- 参考書をなぞった論文
ではないと考えています。
IPAが見ているのは、
あなたが、その状況でPMとしてどう考え、どう判断したか
です。
もう少し具体的に言うと、
- どのようなリスクを想定したか
- どのような優先順位で判断したか
- その判断にどのような根拠があるか
といった、「思考プロセス」そのものです。
つまり午後Ⅱは、
- 知識を再現する試験ではなく、思考を文章化する試験
であり、その思考が「一貫しているか」「論理的に説明されているか」が評価されます。
なぜ「論文形式」なのか
午後Ⅱが論文形式である理由は、非常にシンプルです。
- 選択肢問題では、思考の深さが測れない
- 記述式でも、断片的な理解しか測れない
論文であれば、
- 状況理解
- 判断の妥当性
- 一貫性
をまとめて評価できる
からです。
午後Ⅱは、
「PMとしての総合力」
を測る試験です。
他人の合格論文が参考になりにくい理由
この前提に立つと、
「他人が書いた合格論文が、あまり参考にならない」
理由も自然に見えてきます。
他人の論文は、
- その人の経験
- その人の思考
- その人の文体
の集合体です。
それをそのまま真似しても、
あなた自身の思考にはなりません。
その結果、
- 設問とズレる
- 一貫性が崩れる
- 具体性がなくなる
といった、典型的な不合格答案になります。
午後Ⅱで必要なのは、
「自分が書ける合格論文」を作ること
です。
午後Ⅱ対策の出発点
午後Ⅱ対策の出発点は、
- 文章力
- テンプレート
- 参考書の暗記
ではありません。
まず必要なのは、
「午後Ⅱは、自分の思考を評価される試験である」
という認識です。
そしてそのために必要なのは、
- 自分が書けるテーマを用意すること
- 自分の経験や考えを言語化しておくこと
です。
言い換えると、「本番で初めて考える」のではなく、
事前に自分の考えを整理しておくことが重要です。
これを理解しないまま対策を進めると、後戻りが難しくなります。
ここまでが、午後Ⅱ試験の前提となる考え方です。
ここまでのまとめ
PM試験の午後Ⅱは、
- 正解が存在しない
- 思考プロセスが評価される
- 一貫性と論理性が求められる
という構造の試験です。
つまり午後Ⅱは、
「文章を書く試験」ではなく
「考えたことを一貫して説明する試験」
だと言えます。
この前提を理解した上で、問題に挑みましょう。
次回予告
次回は、この前提を踏まえたうえで、
「では、合格論文とは何か?」
を、もう一段踏み込んで整理していきたいと思います。
あとがき
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事がどなたかの受験のヒントになればうれしいです。
今後も試験対策や実務で役立つ情報を発信していきますので、
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