はじめに
※ この記事は、筆者個人が実際に手を動かしながら考えた内容の整理です。
会社としての戦略や公式見解ではなく、「こう考えると腑に落ちた」という
個人の視点をそのまま書いています。
1日目 からここまで、
- IBM Bob × Instana × MCP をつなぐ
- 最初の一文を投げる
- 「あ、これは使えるかもしれない」と感じる
ところまでは来ました。
一方で、正直に言うと
どこかモヤっとした感覚も残っていました。
「これ、Chat でやるのと何が違うんだっけ?」
年末、出張帰りの新幹線でPCも開かず、ただ窓を見ながら
その違和感を考えていました。
……と書きたいところですが、実際はそのまま寝落ちしました。
でも、起きたあとも
その違和感だけは、頭に残っていました。
7日目は、その違和感を言葉にする日です。
「Chat でできる」だけでは、意味が薄い
触り始めた頃、頭の中ではこう整理していました。
- IBM Bob = Chat UI の AI
- IBM Bob + Instana = 障害を説明してくれる AI
でも、この理解のままでは、どうしても違和感が残りました。
「それなら、Chat でよくない?」
これ、間違いではありません。
でも、本質でもない。
なぜなら、この整理の先にある結論は、
「それなら ChatGPT でいい」
に、あまりにも簡単に辿り着いてしまうからです。
IBM Bob の前提は「仕事の場所」にいること
ここで、ようやく腑に落ちました。
IBM Bob は、
障害対応や開発作業をする人の
“作業空間(Editor)”に常駐する AI
として設計されている。
つまり、
- Chat:調べる場所
- Editor:仕事を進める場所
IBM Bob は、後者です。
ペルソナを分けないと、価値が伝わらない
ここで、ペルソナを整理しました。
ペルソナ①|SRE / プラットフォームエンジニア(メイン)
この人の現実
-
VSCode は常に開いている
-
障害対応後に待っているのは:
- 報告書
- チケット
- Postmortem
一番つらいこと
調査よりも
「書くこと」
IBM Bob の価値
- Instana の調査結果 → 障害報告.md
- そのまま保存できる成果物
IBM Bob は
書く苦しみを消す AI
ペルソナ②|Tech Lead / 技術営業(副)
この人の現実
-
技術は分かる
-
でも仕事は:
- 説明
- 資料
- ストーリー作り
困りごと
分かっているのに、
説明用アウトプットを作る時間がない
IBM Bob の価値
- 技術データ → 説明用文章
- 顧客向け・社内向けに再構成
IBM Bob は
説明を量産できる Editor AI
ペルソナ③|Backend / Platform Developer
この人の現実
- VSCode 常駐
- PR / Issue / Code Review が仕事
- Instana ダッシュボードは、ほぼ見ない
でも、こう言われる。
「最近遅くない?」
「エラー増えてるらしい」
本音
観測データは欲しい。
でも、ダッシュボードは開きたくない
IBM Bob の価値
- Instana の事実を
開発者の言葉に翻訳 - PR説明文 / Issue にそのまま使える
IBM Bob は
開発の流れを止めない AI
なぜ「Editor」である必要があるのか
3つのペルソナに共通することがあります。
- VSCode を開いている
- 成果物は「ファイル」
- Chat で完結しない仕事をしている
だから、ここで言い切れます。
Chat で“分かる”ことと、
Editor で“仕事が終わる”ことは違う
IBM Bob は、
仕事が終わる場所にいる AIです。
「使いどころ」の軸を整理する
ここまで整理してきて、
IBM Bob の価値が発揮されるポイントも見えてきました。
❌ 誤解されやすい使い方
- 「Bob が状況を説明してくれる」
これだけだと、
Chat ツールとの違いが分かりにくくなります。
✅ 本来の使いどころ
- Instana の調査結果をもとに そのまま使える成果物を作る
- 作業の中心は Editor
- Chat 的なやり取りは補助的
IBM Bob は、
「理解を助ける」よりも
「作業を前に進める」場面で力を発揮する AI だと感じました。
7日目 のまとめ
-
IBM Bob の強みは、単なる「説明」ではなさそう
-
Chat 的な使い方だけでは、違いが見えにくい
-
Editor にいるからこそ、
- 書ける
- 残せる
- 作業が一区切りつく
-
ペルソナを整理すると、価値が見えやすくなった
-
1つのペルソナに、1つの使い方を当てるのが分かりやすい
次は、この考え方を前提に
「じゃあ何を最初の成果物にするか」を決めます。