「自分のPCでは動いたのに、本番環境や他の人のPCでは動かない…」
エンジニアなら一度は経験するこの問題。原因の多くは、OSやライブラリのバージョン違いといった「環境の差異」です。この記事では、そんな開発者の悩みを解決する「仮想開発環境」について、無料で使えるおすすめツールを徹底解説します!
1. Docker (ドッカー)
コンテナ型仮想化のデファクトスタンダード。OSの上でアプリケーション実行環境だけを隔離する「コンテナ」という技術を使っているため、非常に軽量で高速に動作するのが最大の特徴です。
メリット・デメリット
メリット
- 起動・停止がとにかく速い(数秒レベル)
- リソース消費が少ない
- Dockerfileで環境構築をコード化できる
- 環境の再現性が非常に高い
デメリット
- OSのカーネルを共有するため、ホストOSと異なるOS(例: Windows上でLinuxカーネル)を動かすには追加の仕組みが必要
- 学習コストがやや高め
こんなエンジニアにおすすめ!
Webエンジニア、プログラマー、インフラエンジニアなど、アプリケーション開発に携わるほぼ全てのエンジニアにおすすめです。特に、マイクロサービス開発など、複数のサービスを連携させるプロジェクトでは絶大な効果を発揮します。2. Vagrant (ベイグラント)
VirtualBoxなどの仮想マシンソフトウェアを、コマンドラインで簡単に操作できるようにするツールです。仮想マシンの構築から設定までを自動化できるため、チーム開発での環境統一に非常に役立ちます。
メリット・デメリット
メリット
- コマンド一つで仮想マシンを起動・停止・破棄できる
- Vagrantfileで環境設定を共有できる
- OSレベルから環境を完全に分離できる
- VirtualBox, VMwareなど様々なプロバイダに対応