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AWSを触ったことがない私が、AIを家庭教師にしてAWS Certified AI Practitionerに合格した話

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はじめに

AWS Certified AI Practitioner(AIF-C01)に合格しました。

AIのことは少し分かるものの、業務でAWSを触ったことはほぼゼロ。用語も分からず、模擬試験は5割前後で伸び悩んでいました。

そこから合格できたのは、AIに用語カード・事例集・模擬問題を作ってもらい、自分専用の教材で勉強したからです。この記事では、つまずいたポイントと、AIをどう使って乗り越えたかをまとめます。

同じように「AWSを日常で触っていないけど、AI系の資格を取りたい」という方の参考になればうれしいです。

受験前の私

  • AI・生成AIは、開発業務で使っているので多少は分かる
  • AWSは日常でほぼ触らない。AWSのAIサービスは使ったことがない
  • 資格勉強は、Web講座と民間の模擬問題集(Udemyなど)から始めた

最初につまずいたのは、この3つでした。

  1. 用語がそもそも分からない
  2. 用語を暗記しても、使い分け・用途が分からない
  3. 模擬問題の点数が伸びない。解説を読んでもピンとこない

つまずき1:用語が分からない → AIに用語カードを作ってもらった

模擬問題の誤答をAIに読ませて分析してもらうと、「サービスの守備範囲」と「概念・用語の混同」による間違いが全体の6割以上でした。

そこで、一問一答の用語カードを作ってもらいました。ポイントは、カードの裏に 「間違えやすい相手との違い」 を必ず入れたことです。

表(問い) 裏(答え) 間違えやすい相手
Word2Vecやテキスト分類に使うSageMakerのアルゴリズムは? BlazingText Object2Vecはペアの関係、Seq2Seqは文章の変換
Amazon Macieとは? S3の個人情報・機密データを見つけて報告する ブロック・マスクはしない。止めるのはGuardrails
CloudTrailとは? 誰が・いつ・どのAPIを操作したかの記録 プロンプトや応答の中身は残らない(中身はBedrockの呼び出しログ)

実際にやってみると、四択ならなんとなく選べるのに、自分で説明しようとすると出てこない用語ばかりでした。最初の10枚は、ほぼゼロ。

「なんとなく知っている」と「自分で言える」の差を自覚できたのが、一番の収穫でした。

つまずき2:使い分けが分からない → 事例集で劇的に理解が進んだ

用語を覚えても、「このサービスを、なぜここで使うのか」が分かりませんでした。サービスがそれぞれ単独の知識のままだったのです。

そこで、1つの業務の流れの中に、サービスを並べた事例を作ってもらいました。

事例1:コールセンターの電話1本の流れ

電話を受ける(Amazon Connect)
→ 声を文字にする(Transcribe)
→ 用件を判断する(Lex)
→ マニュアルを検索して回答を作る(Bedrock+ナレッジベース)
→ 言ってはいけないことを止める(Guardrails)
→ 回答を声にする(Polly)
→ 通話後に要約する(Bedrock)
→ 記録・監視する(呼び出しログ、CloudTrail)

「なぜファインチューニングではなくRAGなのか? → 料金プランは頻繁に変わるから。文書を更新するだけで済むRAGが合う」のように、場面と理由がセットになったとたん、腹落ちしました。

事例2:需要予測モデルを作って運用する

SageMakerの機能は、動詞1つで段階に分けると整理できました。

集める → 整える → 作る → 確かめる → 登録する → 出す → 見張る → 回す
(S3)  (Data Wrangler/Feature Store)(Training/AMT)(Clarify)(Model Registry)(推論方式)(Model Monitor)(Pipelines)

推論方式も「毎晩、全店舗の予測をまとめて出す → バッチ変換」「店長がタブレットでその場で見る → リアルタイム推論」と、同じモデルでも使う場面で方式が変わることが分かりました。

事例3:社内文書の問い合わせボット

Bedrockの機能(モデル選択、ナレッジベース、プロンプト、推論パラメータ、Guardrails、ログ)を1本の流れで整理しました。

「ナレッジベース=AWSが用意してくれるRAG」と分かったときは、「今さらだけど、そういうことか!」と声が出ました。

事例で学ぶのは、日常でAWSを触っていない人にとって、触っている人の経験を補う方法だと感じています。

つまずき3:民間の模擬問題 → AIに模擬問題を作ってもらった

民間の模擬問題集は、問題数が多く、弱点を見つけるのには役立ちました。ただ、私が使ったものには、

  • 本番より難しく感じる問題がある
  • 解説がやや分かりにくい
  • 提供が終了したサービスや、言葉づかいの気になる問題が混ざる

といった点があり、「どこまで深く理解すればいいのか」で迷いました。

そこで、問題集は弱点を見つけるための診断用と割り切り、内容の理解はAIに頼ることにしました。

AIで作る模擬問題の良いところ

  • 難易度を調整できる:「本番レベルに」「選択肢をもっと紛らわしく」と頼める
  • 解説が分かりやすい。分からなければ、その場で質問できる
  • 弱い分野に絞って作れる:D1が弱ければD1を多めに
  • 「最大の誤答(一番引っかかりやすい選択肢)がなぜダメか」まで解説させると、判断の力がつく

つまずき4:丸暗記してしまう → 初見問題を作ってもらった

原因は、同じ問題を繰り返して、答えを覚えてしまったことでした。まさに、試験勉強の過学習(オーバーフィッティング) です。

対策も、機械学習と同じでした。

機械学習の過学習の対策 試験勉強では
データを増やす AIに初見の問題を作ってもらう
正則化(覚えすぎを抑える) 答えではなく「なぜほかの選択肢が違うか」を覚える
検証データで確かめる 解いたことのない問題で実力を測る

AIに作ってもらった初見の模擬テストでは、最初は73%。間違いの多くは急いで読み飛ばしたことが原因だったので、丁寧に解くようにしたところ、85%、95%と上がりました(AIが作った問題なので、公式より易しめだった可能性はあります)。

逆に、AIに「意地悪な問題を」と頼みすぎると、トンチ合戦のような問題になり、深読みの癖がつきそうになりました。難しさは「本番で出そうな判断軸(運用の手間、コスト、即時性など)」に絞るのがおすすめです。

本番で効いた解き方

最後は、この4つに絞って本番に臨みました。

  1. 問題文の条件の1語を探す(「専門家がいない」「コードを書けない」「最も少ない構成で」)
  2. 選択肢は最後まで読む(自信があっても)
  3. 「できる・できない」の向きと、複数選択の数を確かめる(複数選択は部分点なし)
  4. 極端な言葉(だけ、必ず、常に)は怪しいと思って確かめる

さらに、条件が2〜3個ある問題は、全部の条件を満たす選択肢を選びます。「動くけれど、制約を1つ満たさない」選択肢が、一番の引っかけでした。

もう1つ、生成AIの選択肢に飛びつかないこと。表データや数値の予測なら、従来のMLのほうが答えになることが多いです。

AIで勉強するときの注意点

  • AIが作った問題は公式ではありません。難しさも本番と完全には一致しないので、最終確認は公式の練習問題で
  • AIの解説にも、不正確なところがありました(問題文にない条件を解説に書いていたなど)。おかしいと思ったら、AIに聞き返すか、AWSの公式ドキュメントで確認
  • 便利なルールを自分で作るときは、一般化しすぎない。私は「FMと出たらSageMaker」と覚えかけましたが、基本はBedrockで、SageMaker JumpStartは「オープンソースのモデルを自分でデプロイする」場合でした

おわりに

AWSを触ったことがなく、用語も分からないところからのスタートでしたが、

  • 用語カードで「なんとなく」を「自分で言える」に
  • 事例で「単独の知識」を「場面と理由のつながり」に
  • 初見の問題で「丸暗記」を「判断できる力」に

と、段階を踏むことで合格できました。

AIは、自分の弱点に合わせて教材を作り、分からないところをその場で説明してくれる家庭教師として、とても頼りになりました。同じように悩んでいる方の参考になればうれしいです。

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