Rancher2.0 Tech Preview2の主要機能として追加された「Create a Cloud Cluster」は、GKE、EKS、AKSに対してKubernetesクラスタを作成することができます。
Tech Preview2では、GKEのみ対応となっています。（※2018年2月現在）
Rancher2.0 Tech Preview2からGKE上にKubernetesクラスタを作成してみましょう。
Tech Preview2のインストールはRancher2.0 Tech Preview2についての「Get Started with Rancher 2.0」を参考にしてください。
GCPでサービスアカウントの作成
GKEと連携するために、GCPでサービスアカウントを作成し、jsonファイルをエクスポートします。
1.「APIとサービス」-「認証情報」を選択します。
2.「認証情報を作成」を選択します。
3.「サービスアカウントキー」を選択します。
4.「新しいサービスアカウント」を選択し、サービスアカウントに任意名を入力し、役割でProjectからオーナーを選択して、作成ボタンをクリックします。
5.jsonファイルがダウンロードされます。その後「閉じる」を選択します。
Rancher2.0 Tech Preview2でGKE上にKubernetesクラスタの作成
1.Rancher2.0 Tech Preview2 Serverにログイン後に、「Add Cluster」ボタンをクリックします。
2.「Create a Cloud Cluster」の「Select」ボタンをクリックします。
3.「Read from a file」ボタンをクリックして、GCPで作成したサービスアカウントのjsonファイルを選択します。その後、「Next」ボタンをクリックします。
4.Nameに任意名を入力し（ここではrancher-gke-clusterとします。）、Locationを「asia-northeast1-a」として、「Create」ボタンをクリックします。
Node ConfigurationのQuantityでNode数を設定できます。今回は3とします。
5.上部メニュー「Clusters」を選択します。
GKEに作成されたクラスタが表示されることを確認します。
6.上部メニュー「Nodes」を選択します。
GKE上に作成されたクラスタの詳細を確認できます。
7.上部メニュー「Cluster.rancher-gke-cluster」を選択します。
GKE上に構築されたクラスタのリソース状況を可視化されて確認できます。
GCPのダッシュボードから確認
1.「Compute Engine」-「VMインスタンス」を選択します。
Kubernetesクラスタが構築されていることが確認できます。
2.「Kubernetes Engine」-「Kubernetesクラスタ」を選択します。
クラスタ名をクリックします。
クラスタ内容を確認できます。
Google Cloud SDK Shellからも確認
Google Cloud SDK Shellを起動して、以下のコマンドを実行します。
>gcloud auth login
#ブラウザが起動し、GCPのアカウントでログインして「許可」ボタンをクリックします。
>gcloud config set project PROJECT_ID
#PROJECT_IDは、GCPのダッシュボードから確認できます。
>gcloud container clusters get-credentials rancher-gke-cluster --zone=asia-northeast1-a
>kubectl get nodes
NAME STATUS ROLES AGE VERSION
gke-rancher-gke-cluster-default-pool-a7cd8c2e-9nx4 Ready <none> 26m v1.8.7-gke.0
gke-rancher-gke-cluster-default-pool-a7cd8c2e-cf1c Ready <none> 26m v1.8.7-gke.0
gke-rancher-gke-cluster-default-pool-a7cd8c2e-hbzb Ready <none> 26m v1.8.7-gke.0