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nuxtで非同期で取得したデータに合わせてチャットを一番下までスクロールする

Last updated at Posted at 2019-06-26

対象

  • nxutを使ってLINEやmessengerのようなチャットを作っている人
  • (非同期で取得したデータを使ってDOMが更新された後のイベントをフックしたい人)

やりたいこと

  • チャット画面を開いた時点で、メッセージの一番下までスクロールしたい(以下この画面のことをチャットコンポーネントと呼ぶ)
  • メッセージはチャットコンポーネントを表示するタイミングで非同期でサーバから取得する(先に読み込んでおくとかはなし)

とりあえずチャットの一番下までスクロールする方法

このやり方がベストかどうかはわからないが、とりあえず以下のコードでできる(templata部分は省略。とりあえずoverflow: scrollになっているなにかしら)

scroll.vue
<script>
method: {
    scrollToEnd() {
          const chatLog = this.$refs.'スクロールしたいref属性'
          if (!chatLog) return
          chatLog.scrollTop = chatLog.scrollHeight
        }
    }
}
</script>

解説

  • this.$refs.'スクロールしたいref属性'でスクロールさせたいHTML要素を取得して、それのTOPをそれの高さにしてあげることで、一番したまでスクロールした状態にしているだけ
    https://jp.vuejs.org/v2/api/#ref

問題点

チャットコンポーネントが表示されたタイミングで一番したまでスクロールして欲しい。
しかしチャットコンポーネントに表示するメッセージはコンポーネントを表示するタイミングで非同期で取得するため、Vueのライフサイクルのmountedcreatedではまだ取得できていない。
(ライフサイクルに関してはここを→Vue インスタンス

試したこと

updatedを使う

非同期通信が終わったタイミングではbeforeUpadateupdatedが呼ばれる
DOMが更新され終わったタイミングでないとchatLog.scrollTopが取得できないため、使うとしたらupdated
つまりこういうこと↓

scroll.vue
<script>
updated() {
    this.scrollToEnd()
},
methods: {
    scrollToEnd() {
          const chatLog = this.$refs.'スクロールしたいref属性'
          if (!chatLog) return
          chatLog.scrollTop = chatLog.scrollHeight
        }
    }
}
</script>

しかし、updatedはメッセージ以外のpropsやdataが変わったタイミングでも呼ばれてしまうため、予期せぬタイミングでscrollToEnd()が呼ばれてしまう。 これはよくない

カスタムウォッチャを使う

メッセージの変更のみを拾いたいならカスタムウォッチャを使えばいい。
つまりこういうこと↓

scroll.vue
<script>
watch: {
    messages: function(newValue) {
        this.scrollToEnd()
    }
  },
methods: {
    scrollToEnd() {
          const chatLog = this.$refs.'スクロールしたいref属性'
          if (!chatLog) return
          chatLog.scrollTop = chatLog.scrollHeight
        }
    }
}
</script>

しかし、カスタムウォッチャでメッセージの変更を拾ったとしても、DOMが変更されるのはその後であり、chatLog.scrollTopが取得できないためこれもうまくいかない

結論

Vue.nextTick( [callback, context] )をつかう
Vue公式ドキュメント
nuxtのドキュメントでもひっそり登場している

これはcallbaclで与えた処理をDOMの更新が終わるまで待つというもの。
カスタムウォッチャでnextTickを呼び、その中でscrollToEnd()呼ぶことで、メッセージが非同期で更新され、DOMの表示が終わったタイミングでメッセージの一番したまでスクロールすることができる

最終的にこういうこと↓

scroll.vue
<script>
updated() {
    this.scrollToEnd()
},
methods: {
    scrollToEnd() {
          this.$nextTick(() => {
              const chatLog = this.$refs.'スクロールしたいref属性'
              if (!chatLog) return
              chatLog.scrollTop = chatLog.scrollHeight
           })
        }
    }
}
</script>

終わりに

propsやdataが更新されたタイミングで何かをしたいというのはよくあるが、DOMが更新されたあとに何かをしたいというのは初めてだったため、結構悩んだ。
しかし、DOMの更新後を拾いたいタイミングはこれからも結構ありそうなのでnextTickは結構便利なんじゃないだろうか

Twitterもやってるので、よければフォローお願いします。
https://twitter.com/ObataGenta

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