作業の流れ
- Ubuntu インストール用 USB メモリの準備
- GPD Pocket の BIOS 設定
- インストール
1. インストール用 USB メモリの用意
USB メモリの容量は 8GB で足りる。
ここで紹介するインストール用 iso イメージの焼きこみ手段は一例である。焼ければ何でもよい。
Ubuntu MATE のディスクイメージをダウンロード
>> Choose your architecture >> GPD Pocket
>> 18.10 (Cosmic)
>> `ubuntu-mate-18.10-desktop-amd64-gpd-pocket.iso` をダウンロード
SD Card Formatter で USB メモリをフォーマット
今回は SD Card Formatter を使用した。Windows が提供する標準的な手段によるフォーマットで問題ない。
>> SD Card Formatter をダウンロード >> インストール >> 起動
>> USB メモリを挿入する
>> USB メモリが「カードの選択」に現れる(ここでは X:ドライブとする)
>> USB メモリ (X:ドライブ) が「カードの選択」で選択されていることを確認する
- フォーマットオプション
(x) クイックフォーマット
( ) 上書きフォーマット
[ ] CHSフォーマットサイズ調整
ボリュームラベルは空欄で OK
>> [フォーマット] >> [はい(Y)] >> [OK]
iso イメージを USB メモリに焼く
iso イメージの焼きこみに Etcher を使用した。
https://www.balena.io/etcher/
>> Etcher をダウンロード >> インストール >> 起動
>> [Select image]
>> ubuntu-mate-18.10-desktop-amd64-gpd-pocket.iso を選択して[開く(O)]
>> [Select drive]
>> フォーマットした USB メモリを選択して [Continue]
>> [Flash!] >> [Continue]
>> 2~3分待つ
>> Flash Complete! が表示されれば成功
2. BIOS 設定
ここから先は GPD Pocket で作業する。
BIOS に入る
1. 電源 OFF 状態にする
2. ブート用の USB メモリを差し込んでおく(理由:Boot Option の起動候補に USB ドライブが現れるようにするため)
3. 電源ボタンを 1 秒長押しして電源 LED が点灯したら即座に [DEL]キー押下状態を維持する
4. GPD ロゴ表示ののち BIOS が開く
下記がいずれも 90 度横に回転しているのは正常なのでびっくりしないこと。
- 描画の方向
- 十字キーの方向
BIOS のバージョン確認
BIOS 情報は BIOS 起動直後に Main タブに表示されている。
本手順は BIOS がすでに 2017/08/07 最新版であることを前提としている。
BIOS Information | 値 |
---|---|
BIOS Vendor | American Megatrends |
Core Version | 5.011 |
Compliancy | UEFI 2.4; PI 1.3 |
Project Version | 1ARXP 0.57 x64 |
Build Date and Time | 08/07/2017 10:05:25 |
BIOS が最新ではない場合・・(クリックして展開)
BIOS 更新方法は調べていません。リソースはこのあたりにあるはず。 - GPD Download Center http://gpdjapan.com/download/ \>\>GPD Pocket BIOS 0807 https://mega.nz/#!RZoG2I6Y!E3tDSn2M2BNn-JxW8pX7OEo8QgxUkFLs11Uw_WiG0Wc \>\>GPD Pocket BIOS 20170807.rarUSB メモリから起動する BIOS 設定
引き続き BIOS で下記を実施する。キー操作が 90度回転していることに注意。
事前に USB メモリを挿しておくこと。
1. 左右キーで Boot タブに移動する
2. 上下キーで Boot Option Priorities の Boot Option #1 に移動して [Enter]
3. 1番目のブート対象として USB メモリを指定する
4. 左右キーで Save & Exit タブに移動する
5. 上下キーで Save Changes and Reset を選択して [Enter]
6. Save configuration and reset? と聞かれるので Yes で [Enter]
設定値は例えば下記のようになる。本手順では #2 と #3 の値は問わない。
Boot Option Priorities | 設定値 |
---|---|
Boot Option #1 | UEFI: SanDisk, Partition 1 ←USBメモリ |
Boot Option #2 | Windows Boot Manager |
Boot Option #3 | UEFI: Built-in EFI Shell |
インストール作業
BIOS から抜けると GPD Pocket がリブートし USB メモリから GNU GRUB version 2.02
が起動する。
GRUB から Ubuntu MATE の起動
GRUB は CUI で表示され、5秒間キー操作がないと一番上が自動で選択される。
この間の 5 秒はあっという間なので GRUB が見えたらすぐに上下キーを押すとよい。
ブートの選択肢 |
---|
Try Ubuntu MATE without installing |
*Install Ubuntu MATE ←これを選ぶ |
OEM install (for manufacturers) |
Check disc for defects |
2 番目の Install Ubuntu MATE を選択して [Enter]
>> 画面が暗転する
>> インストールが起動するまでしばらく放っておく。
(画面の描画の機嫌が悪いと、GRUB の CUI が見えず選択猶予の 5 秒が経過して一番上の項目が自動でスタートする場合がある。この場合は Ubuntu の MATE デスクトップ上のアイコン Install Ubuntu MATE 18.10
を起動すればよいのでそれ以降の手順は同じだろう)
インストーラの手順
インストールを案内する GUI が起動する。ここではタッチパネルが使える。
Welcome (言語選択)
一番下にスクロールして 日本語 を選択 >> [続ける]
キーボードレイアウト
外付けの Bluetooth キーボードを主に使用する前提で日本語とした。
日本語 >> 日本語 >> [続ける]
無線
ネットワーク設定はインストール後に実施する方針とする。
(x) Wi-fi ネットワークに今すぐには接続しない
( ) このネットワークに接続する
>> [続ける]
アップデートと他のソフトウェア
インストール構成はデフォルトとする。
あらかじめどのアプリケーションをインストールしますか?
(x) 通常のインストール
( ) 最小インストール
その他のオプション
[x] Ubuntu MATEのインストール中にアップデートをダウンロードする
[ ] グラフィックスとWi-Fiハードウェアと追加のメディアフォーマットのサードパーティ製ソフトウェアをインストールする
>> [続ける]
インストールの種類
Windows Boot Manager は全消しの方針とする。
コンピューターには Windwows Boot Manager がインストールされています。どのようにしますか?
( ) Ubuntu MATE を Windows Boot Manager とは別にインストール
(x) ディスクを削除して Ubuntu MATE をインストール
[ ] 安全のため新しい Ubuntu MATE のインストールを暗号化する
[ ] 新しい Ubuntu MATE のインストールに LVM を使用する
( ) それ以外
>> [インストール(I)]
(確認ダイアログ)ディスクに変更を書き込みますか?
以下のような念押しにひるまず先へ進む。
以下のデバイスのパーティションテーブルが変更されます:
MMC/SDカード 1 (mmcblk0)
以下のパーティションは初期化されます:
MMC/SDカード 1 (mmcblk0) のパーティション 1 を ESP に
MMC/SDカード 1 (mmcblk0) のパーティション 2 を ext4 に
>> [続ける]
どこに住んでいますか?
Tokyo >> [続ける]
あなたの情報を入力してください
- あなたの名前: hoge
- コンピューターの名前: fuga
- ユーザー名の入力: hoge
- パスワードの入力: xxxxxxxx
- パスワードの確認: xxxxxxxx
( ) 自動的にログインする
(x) ログイン時にパスワードを要求する
>> [続ける] >> インストールが始まる
インストールが完了しました
しばらく待つとダイアログが出てインストール終了
>> [今すぐ再起動する]
>> Ubuntu のロゴが表示される
>> Please remove the installation medium, then press ENTER:
>> USB メモリを抜いて [Enter]
eMMC からの Ubuntu MATE 起動
Ubuntu がブートしてログオンの GUI が出たらインストール成功。
実施した環境
- GPD Pocket
- PC : Windows 10 Pro 64bit Version 1803 (Build 17134)
- USB Drive : SanDisk Cruzer Fit 8GB
- 2019/01/19 Sat