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シャットダウンボックスのないUPSでの電力供給について

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UPSに関する投稿はこれまでに何度か取り扱ってきた。

UPSのそもそもの利点はデータセンターなどの設置先の商業電源に停電や災害による瞬断が発生した場合でも、UPSによって給電の切り替えができるため、サーバやネットワーク機器の稼働を維持できる点にあった。

また商業電源の復旧にかなりの時間を要し、UPSの持つバッテリー駆動時間でも足りない場合はシャットダウン制御によってOSやアプリケーションを安全に停止させることもできる。それによってデータの破損などを防げる。

シャットダウン制御にはUPS機器のみでは足りない

ただUPS本体自体は電力供給に特化した機器のため、シャットダウン制御処理を行なわせるためには別の機器やソフトウェアが必要になる。それがシャットダウンボックスである。

シャットダウンボックスはUPSにシャットダウン命令を送って処理をさせることで、電源供給が尽きる前に対象機器の自動シャットダウンが可能になる。
しかもその対象機器が複数あった場合はシャットダウン処理をさせる順番の指定と時間的なスケジュール設定も可能となる。例えば専用ストレージよりも先にサーバ機器をシャットダウンしてしまった場合だと書き込み中のデータの破損につながることがある。そのストレージやサーバよりもネットワークスイッチを先にシャットダウンしてしまったUPSの制御信号の通信が止まるため、その後のシャットダウンができなくなることがある。

せっかく電力の供給ができているのにシャットダウンさせる順番を間違えることは避けたい。

シャットダウンボックスを使うことで事前設定さえきちんとしていれば、万が一の瞬断時でも安全にシステムの停止を行なうことができる。

シャットダウンボックス無しでのUPSの挙動

ではシャットダウンボックスを置かない(自動シャットダウン制御を行なわない)形でのUPSの挙動について見ていきたい。
ごくたまにUPS本体は用意するが、自動シャットダウン制御をつけずにシステムを稼働させてる案件がある。その場合のリスクとしてはまず対象機器へのシャットダウンが手動のみの対応になってしまう。

瞬断時に人間がその設置場所へ出向いて、各機器にシャットダウンを行なわなければならない手間が発生する。停電や災害などは予告されて発生されるものではないので、いついかなる場合でも設置場所現地に人を派遣させる体制を整いておかなくてはならない。これはかなりヒヤヒヤさせるようなシチュエーションだ。

またシャットダウンボックスが無いと、UPSからの給電はバッテリーが完全に尽きるまでに続けられる。一応、UPS本体へのリモート操作で給電を停止できるので、UPSの給電停止のためだけに現地での手動操作は不要になるが、各機器へのシャットダウンが間に合わずにUPSの給電が停止されるとなると、各機器のシャットダウンが強制的に行なわれることになるのでデータ破損のリスクが強まってしまう。

設置先が日本国内であれば、インフラ設備も充実しているので他の国に比べたら瞬断のリスクは小さいが、それでも万が一の備えとして完全な準備をしておきたい。

ひとりごと

大阪・関西万博が終わった。何かのキャンペーンで無料でチケットが当たる!みたいな抽選に応募したけど、自分のお金を出してまで行きたいとは思えなかった。混雑した場所に行くのが不得手なもので。

父親が子どもの頃、一回目の大阪万博へ行ったようで、万博自体に興味はあったが個人的にもう少し暇で自由な時に開催してくれたらよかったな、と自分勝手なことばかり思っている。

万博はオリンピック開催から漏れた都市のガス抜き目的の意味合いを含んだものらしいので、日本で次にいつ開催されるかはわからなくなってしまった。チャンスがあるとしたら老後かな。その時には今よりももっと暇になっていることでしょう。

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