データをある時点の状態のところでバックアップ(データ複製)をとり、そのバックアップが完了するまでアプリケーションを動かしたままそのデータの状態を確保する技術がある。スナップショットと呼ぶ。
スナップショットについてはこれまでいくつかの投稿で触れてきたが、今回はスナップショットの方式について紹介したいと思う。
スナップショットの技術
スナップショットはある時点でのデータの複製を作成するものであると述べたが、簡単に言うと以下のステップで行なわれる。
①アプリケーションからI/Oを一時的にストップさせる
②アプリケーションなどのメモリ上に残っているデータを全て書き出す
③ある時点を静止点として確保されたデータの複製を作成する
④アプリケーションからI/Oを再開させる
スナップショットの作成はサーバ内にソフトウェアをインストールする場合と、既にスナップショット作成の機能が搭載されているストレージ機器を用意する場合の2パターンがある。
スナップショットは基本的にブロックデータ、ファイルデータ問わずに作成が可能という側面もある。
では次に各方式について見ていきたい
スナップショットの各方式
・スプリットミラー
ボリュームをメインとサブの両方をあらかじめ作成しておき、通常時はデータI/Oを両方のボリュームに同時に書き込んでいく。
そしてスナップショット作成の際に、サブボリュームのみを切り離して、その間のI/Oはメインボリュームが受け持つ。バックアップはサブボリュームから行なう。
完全な複製のためスナップショット作成とリストアのどちらも高速に処理ができる。データの整合性もとりやすい。
ただ複製用のデータ領域を用意しなければならないため実際のデータ容量の倍の領域が必要となるためコストがかかる。変更履歴を追いづらい方式でもある。
・コピーオンライト
ボリュームはメインの一つのみ。スナップショットを作成する際にデータイメージを作成する。
スナップショットが作成された後にデータ更新が発生した場合は、その更新前のデータを退避領域へコピーして保存し、更新対象のデータメインボリュームへの書き換えが完了している。仕様としてはメインボリュームと変更前の退避領域を組み合わせてスナップショットが作成される。
複製させる部分は限定されているので、データ領域を大幅に用意する必要はなく、スナップショット作成処理も速い。また世代ごとの保存ができるため追跡がしやすいメリットがある。
その代わりリストアにやや時間を要し、データ変更時の退避領域への書き込みが発生するため性能が低下することがある。
・ポインタリマッピング
コピーオンライトと同様に、ボリュームはメインの一つのみでスナップショットを作成する際にデータイメージを作成する。
スナップショット作成後にデータ更新が発生した場合は、退避領域への書き込みが行なわれるのは更新対象データであり、スナップショットは変更前のデータでそのまま作成できる。
スナップショットの作成とリストアの両方を高速に行なえる方式であり、容量を効率的に使いつつ世代管理も柔軟にできるメリットがある。
ただ実装がかなり複雑であることと、データ更新部分の退避領域が破損するとデータ整合性が大きく揺らぐリスクもある。
現代はポインタリマッピング方式でスナップショットを作成するのが主流で、どのソフトウェア、ストレージOSでもこの形で搭載されている。
各方式の特性を理解することで広く使われているポインタリマッピング方式の利点を掴みやすくなると思うので、この機会に頭に入れてもらえたら。
ひとりごと
日本馬が3頭出走した凱旋門賞はビザンチンドリームの5着が最高着順。勝利が遠い。
クロワデュノールがレース序盤にかかって前に行ったときは嫌な予感がしたが、レースそのものを振り返っても例え狙い通りのレース運びができたとしても勝てなかったと思う。
凱旋門賞の未勝利は日本競馬最大のコンプレックスで、たぶん初めて勝つまではずっとこんな感じの挑戦が続いていくのだろう。
大みそかの紅白歌合戦みたいに年々ブランド価値が落ちているのに、もし出演できたら周囲の友達からめちゃくちゃ祝福を受ける、みたいな歴史の長さだけで何とか威厳を保っているようなところが凱旋門賞にもあって。
いいかげん、もう諦めてしまえよ。欧州はコースも馬場も日本とは違うのに、わざわざ向こうの土俵で勝負する必要ないでしょう。それよりも賞金の高い中東のレースで勝てるように強いダート馬を作ろう。アメリカもダートが本場だし、と自分は思っているのだが、いったん憧れてしまったものはそう簡単には手放すことはできないのだろう。
なんでこんなレースを目指してしまったのだろうな。
来年は重馬場適性のあるダートの3勝クラスの馬をフランスで長期滞在させて勝負させてみよう。間違ってもダービー馬は参戦しなくてもいいと思う。とはいっても最強馬で挑戦して勝ちたいと思ってしまうだろう。
本当になんで憧れてしまったのか。