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ピザスプリントのススメ

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タイムテーブル公開

デザインスプリント(Design Sprint)の実施レポートとかちらほら見かけるようになってきたけど詳細なタイムテーブルまでは公開されていなかったりで、真似しようにも具体的にどうしたらいいか分からないという人もいるかと思うので、今後実施したスプリントのタイムテーブルとかレポートをどんどん公開していこうと思います。

デザインスプリントがいまいちよく分からないという方はまずはこちらをご覧ください。THE DESIGN SPRINT(和訳)


まずは1スプリント

「デザインスプリントってどんなのか一度体験してみたい」という場合は1回ピザスプリントをするといいですよ。


なぜピザ?

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「ピザいいよ、ピザ」とか言われても、「いや、あの、ピザじゃなくてサービスとかアプリの改善をしたいんですが...」となるかもしれませんが、まずは手法を理解してから本番行きましょうよということです。

手法がいまいち理解しきれてないのにお題がガチだと結果も出ないと思うので、お題はみんな馴染みがあって改めて理解を深めるフェーズが要らないテーマがいいと思うわけです。

そこでみんな大好き「PIZZA」ですよ。


タイムテーブル

ピザを決めて注文するまでを30分に収めるメソッドを組みました。


  1. 条件設定(5分)


    • 対象メニュー共有(今回は会場の下北沢オープンソースカフェ御用達のピザ屋さんに限定)

    • 予算上限(1人1,000円7人合計7,000円等)

    • 最低アイテム数(Lサイズ✕3枚等)

    • 必須条件(食べられないものなど)



  2. ノート作成(5分)


    • メニューから条件に合うアイテムを書き出す



  3. クレイジー4(5分)


    • 30秒で1つ書く&10秒弱休むを繰り返して4つ紙に書き出す



  4. サイレント投票(5分)


    • 「これ美味しそう」「これ今日食べたいかも」と思うものに投票

    • 何個投票してもOK



  5. 注文(10分)


    • 人気上位アイテムを予算内で選択して注文

    • 予算や好みに応じて必要であれば次点アイテムを採用してもOK




気づいたこと

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  1. タイマーアプリ大事


    • 今回はこちらを使いましたSprint Timer

    • 「フェーズと残り時間を大画面に表示できるアプリが欲しい」とスプリント直前に思い立って即席で1時間弱で作りました

    • 参加者が口々に「あのタイマーがなかったら時間内に作業を終わらせようという気にならなかった」「ファシリテーターが口頭で残り時間を言うだけでは実感が湧かなかったと思う」と言っていたので、できるだけ大きく表示できるタイマーは必要だと思います。タブレットとか実物の時計とかじゃ目に入らないって

    • ちなみにこのタイマーはフェーズと分数を入力してスタートボタンを押すだけで使えるんですが、CRAZY8のときは0.6mで走らせると35秒になるのでちょうどいい感じですよ



  2. プリントアウト大事


    • CRAZY4でアイデア出しをしたあと、候補に挙がったアイテムはプリントアウトしたメニュー表でマーカーで囲っていって、マークしてあるアイテムに投票してもらうのが分かりやすいと好評でした

    • 投票はシール買ってくるのはあまりエコじゃないのでマジックで◯を書いてもらいました。分かればいいんだよ



  3. とにかく準備大事


    • タイマーアプリとかプリントアウトとか、いかに先回りしてシミュレーションして準備できるかがスプリントの成否を分けると思いました

    • 準備万端じゃないと自信をもってファシリテーションできないし、自信がなさそうなファシリテーターの言うことは聞いてもらえないと思う

    • 結果として30分でたかがピザを注文するだけのスプリントでも準備には1週間くらいチビチビやってトータルしたら5時間くらいかかってるかも。いやもっとかも...

    • このタイプのスプリントをするのは初めてだから本番の数倍準備にかかっても仕方ないかな。次回はこれをベースにできるから準備も30分くらいで収めたいところ



  4. ファシリテーション大事


    • やる前から分かってたけど本当にファシリテーターが即断できないと時間に収まらない

    • 「今はこれをやるフェーズだよ」「それはこのあとのどのフェーズでやるから今はこれに集中してね」ということを折に触れて簡潔に伝えて軌道修正するだけの理解とコミュ力が必要。どうすべきでどうしたらそうしてくれるか瞬時に判断して実行する牧羊犬のイメージ



  5. 決裁権者(もしくはリーダー的存在)のGOサイン確認大事


    • みんなの総意をまとめたらリーダーにGOサインをもらうとこまでやるとフェーズが締まる・キマった感が出る

    • 結局みんな誰か(責任者)のお墨付きがないと安心できない・終わったと実感できないんだと思う



  6. ピザスプリントでもプロトタイピング(注文)まで時間に収めよう


    • メニューが決まったところで油断しがちだけどECサイトの深い罠が待ち受けているのです

    • 注文システムでまごつくことを予想して、このフェーズだけ他のフェーズの2倍時間を割り当てました。それでもギリギリでした




あとがき

ファシリテーターの僕を含めて全員初めてのスプリントだったけど時間内に収まって大成功だったと思います。さすが俺!(あるクリエイターの口癖らしくこれを唱えると自分を褒めて幸福感が味わえるモチベーションアップのおまじないだそうです。名付けて「セルフいこいこ」w)

さすが俺は冗談として、参加したみんなの意識もまっすぐで時間内に今のフェーズをきちんとやろうという集中力が素晴らしかったです。こんな感じで実案件も良くしていけたらハッピーだなーとしみじみ思いました。

しかし、予想通り注文で時間食いました。ピザのWEB注文は何度やってもやり直しや思った動線で進めなかったりするんですよね。

「このシステム作ったの誰だよ出てこいよ(怒)」とか一瞬殺意が湧いちゃうんだけど、次の瞬間「あ、作ってるのWEB屋さんでした。つまり俺たちでした本当にありがとうございました」となって、実際に作った人の悲哀を感じてしまうというジレンマも味わいつつシステムに沿った操作を模索しながら悶々としつつも粛々と発注を進めてました。

次回は本チャンのドアノブスプリントについて書きたいと思います。