1.前提
ドメイン、IPアドレスはどちらも「コンピュータの住所」を表す。
違いとして、
ドメインは人が扱う時に都合のいいexample.co.jpのような意味ある単語を.で区切った文字列、
IPアドレスはコンピュータが扱う時に都合のいい192.168.0.3みたいな.で区切られた数字(bit)列になっている。
どちらも、ネットワークで通信する際に都合が良いために日本〇〇県〇〇市みたいな階層構造の情報になっている。
ドメインの方は右から左の順にトップレベルドメイン(国)、セカンドレベルドメイン(組織)、サードレベルドメイン(企業)、...といった階層の大きさの順番になっている。
※ちなみに一番大きなドメイン階層はトップレベルドメインではなく、厳密にはルートドメインというトップレベルドメインを取りまとめたものが存在する。URLでは表示しない。「.」で表示される。
2.独自ドメイン(カスタムドメイン)
サービス独自のドメインのことを独自ドメインと呼ぶ。
例えば、「example.com」は独自ドメイン。
ブログサイトやレンタルサーバなどの場合、独自ドメインを共有してwww.example.com、blog.example.com、qiita.example.comのようなサブドメインを作って使うことが多い。基本的に、ドメイン内の管理はドメイン管理者が行ってくれるため、手間もかからない。が、そのサービス(ドメイン)の管理者が不在になると、使えなくなる。
独自ドメインのメリットはドメイン名で他と差別化でき、覚えやすいアドレスにしやすい、SEO的に有利なこと。
3.そのほか余談
(余談1)URLの構造
https://www.example.co.jp/blog/tameshi.html
①プロトコル 「通信プロトコル」は「https」で
②FQDN ドメイン「example.co.jp」にいるコンピュータ名「www」の
③パス ディレクトリ「blog」の中の「tameshi.html」
ググる時に使う上記のようなURLは
①のプロトコルをhttpsに指定することでwebサーバに問い合わせを行いますよと伝え、
でもって②FQDN + ③パスでこの住所にある指定リソースを指し、
全て合わせてそのファイルを要求する。
ドメインそのままでは通信できないから、ドメインと対応するIPアドレスの表を持っているDNSサーバに問い合わせする。
IPアドレス(住所)分かり次第、リクエストをその住所のWebサーバに飛ばして結果のhtmlがWebサーバから返ってきたら、ブラウザはそれを解釈して人間にもわかりやすいよう視覚化してくれている。
(余談2)メールアドレスにもドメインは含まれる
メールアドレスは(ユーザ名)@(ドメイン)の形式になっている。
メールアドレスにおけるドメインはメールの送受信先サーバの住所を指している。
gmail.comはgoogleが管理しているドメイン。
前提として
下記①〜④の登場人物もとにメール送信の流れを説明する
①送信者のコンピュータ(送信者)
②送信側メールサーバ
③受信側メールサーバ
④宛先コンピュータ(受信者)
メール送信の流れ
1.①がメールを②に送る(SMTPプロトコルで送信)
2.②から③へメールが送信される(これもSMTP)
3.④が③に受信メールを確認(POP or IMAPを③に投げて応答もらう)
2で宛先ドメインがどのメールサーバのものか(つまり、どこにメール送るべきか)を特定するためにDNSサーバへ問い合わせをして名前解決する。