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生成AIで第1級アマチュア無線技士を取得した話

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はじめに

8月に入ったある日、古い書類を片付けていたら昔取得したアマチュア無線の従事者免許が出てきました。日付を見ると昭和50年、ちょうど50年前に電話級(今の4級)を取得していました。翌年電信級(今の3級)も取得していました。
懐かしいなと思うとともに、そういえば今だったら第1級アマチュア無線技士って簡単に取れるんじゃね?と思いました。50年目の区切りでちょうどいい(何が?)。

私のバックグラウンド

子供の頃にアマチュア無線をやっていて、大学で電子工学を専攻、なんだかんだと基礎はあります。
少々目が悪くなってきているし、もっと歳をとると集中力が保てなくなるに違いなく、試験を受けるなら今のうちかな?とも思いました。

1級アマ試験

試験は今年から年2回(昨年までは3回)。今年の2回目は11月で、受験申し込みは9/1-9/20でまだ余裕がありました。
関東では晴海が受験会場で、無線工学150点、法規150点の選択式。それぞれ105点以上で合格となります。

小手調べ

とりあえず、素の実力はどのくらいだろうと、今年5月の過去問から遡って数回分、解いてみました。
1アマ・2アマ国家試験問題
ざっくり無線工学も法規も90点前後、運が良ければ105点超え、みたいな実力のようでした。

どうやって勉強しよう?

市販参考書を買ってきて勉強するのが定番だと思いますが、試しに生成AIに問題を食わせて解説してもらったところ、結構いい感じで解き方を教えてくれます。苦手なところだけAIに付き合ってもらえばなんとかなりそうな感触を得ました。

どのAIにお願いしよう?

定番のchatGPTに課金するか、と思っていた時に、最近話題のGemini CLIを思い出しました。最近買ったM4 Mac miniが火を吹くぜ、ということでGemini CLIをインストールして、過去問の解説をしてもらうと、chatGPTに比べると少し遅いものの、なかなかいい感じです。これ、いけるんじゃね?

Gemini CLIで勉強してみて

無線工学問題は、だいたいのところ正しい解説をしてくれます。たまに間違った回答をすることや、計算は正しいのに間違った選択肢番号を選んだりすることがあります。どうしても解けない問題もたまにあります。そういう問題は、chatGPTで正しい答えを教えてくれることもあり、chatGPTでもダメなこともあります。
法規問題は、正しい答えを出してくれることが多いのですが、ハルシネーションによる嘘回答をすることがあるので、正解と照らし合わせて確認することは必須です。無線工学に比べると間違いが多いようです。法律問題なので、出題に記載されている法律条文をe-GOV法令検索で自分で調べれば正しい答えに辿り着きますが、元の法律文章が他の条項へのポインタのことがあり、Gemin CLIに解説してもう方がずっと楽です。なおGemini CLIは法規問題のモールス符号は苦手のようです。

試験まで2ヶ月あるので過去10年分くらいみっちり勉強して試験に臨もうと思ったのですが、なんだかんだ身が入らず実際に勉強したのは正味2週間くらい、5年分をなんとかこなして若干準備不足で本番となりました。

試験本番

11/9に晴海の日本無線協会で受験しました。150名の受験者がいたそうです。午前が無線工学、午後に法規試験でそれぞれ2時間30分、1時間経過したら退出可能です。
無線工学は直前に見直した苦手過去問が出て楽勝、法規はまあまあ、といった感触でした。
9/11に解答が公開され、自己採点では合格ラインをクリアできていました。

試験結果

11/21にメールで通知が届き、結果のPDFファイルをダウンロードして合格が確認できました!イェイw

感想

誰でも同じ効果があるとは言いませんが、ある程度下地があれば生成AIでの受験勉強はかなり有効な方法だと感じました。

試験終わった後になって思いついたのですが、生成AIで過去問の出題傾向を分析したり、自分の苦手な分野に特化した問題集作ったりすれば、さらに効果的に学習できたと思います。

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