はじめに
AWS Certified Cloud Practitioner(CLF-C02)は、AWS認定の入門にあたる試験です。技術者に限らず、AWSに関わるすべての人が対象で、クラウドの基本概念・主要サービス・料金モデル・セキュリティの基礎が問われます。
その中でもS3のストレージクラスの使い分けは CLF の定番テーマです。「データのアクセス頻度に応じてどのクラスを選ぶか」という判断は、コスト最適化の基本中の基本なので、確実に押さえておきたいところです。
問題
ある企業が、月に数回しかアクセスしないが、アクセス時には即座にデータを取得する必要がある重要な医療画像データを保存したいと考えています。コスト効率を重視しつつ、必要時には迅速にアクセスできるストレージソリューションを選択する必要があります。1つ選択してください。
A. Amazon S3 Standard を使用して、すべての医療画像データを標準的なオブジェクトストレージに保存し、高い可用性と耐久性を確保する。
B. Amazon S3 Glacier Instant Retrieval を使用して、ミリ秒単位での即座なアクセスを可能にしながら、アクセス頻度の低いデータに最適化されたコスト効率の良いストレージを利用する。
C. Amazon S3 Intelligent-Tiering を使用して、アクセスパターンに基づいて自動的にストレージクラス間でデータを移動させ、コストを最適化する。
D. Amazon S3 Glacier Deep Archive を使用して、最も低コストなアーカイブストレージでデータを長期保存し、必要時に12-48時間で復元する。
解答を見る
正解: B
S3 Glacier Instant Retrievalは、アクセス頻度が低い(四半期に1回程度)データに対してミリ秒単位での即座なアクセスを提供する、まさにこの要件に最適なストレージクラスです。医療画像のように緊急時に即座にアクセスが必要だが、普段はあまり使わないデータの保存に設計されており、S3 Standardよりもコスト効率が良く、Deep Archiveのような長時間の復元待機も不要です。
図解
問題集では全問にこのような図解が付いています。
他の選択肢について
A. S3 Standardは高頻度アクセス用に設計されており、月に数回程度のアクセス頻度では過剰なコストがかかります。頻繁にアクセスしないデータには不経済な選択です。
C. S3 Intelligent-Tieringは自動的にアクセスパターンを監視してストレージクラスを変更しますが、月に数回という明確なアクセスパターンが分かっている場合は、直接適切なストレージクラスを選択する方がコスト効率が良くなります。
D. S3 Glacier Deep Archiveは年に1回未満のアクセス頻度を想定した最低コストストレージですが、復元に12-48時間かかるため「即座にアクセス」という要件を満たせません。緊急性が求められる医療画像には不適切です。
参考
ポイント整理
月に数回のアクセスで即座の取得が必要な場合は、S3 Glacier Instant Retrievalが最適がこの問題のテーマです。正解の構成が選ばれる理由と、他の選択肢が適さない理由を押さえておけば、類似の問題にも対応できます。
問題の出典
この問題は Cloud Samurai — AWS認定 全13科目 問題集 から抜粋しました。
全13科目(CLF / SAA / SAP / DVA / DOP / SCS / ANS / MLS / DEA / AIF / MLA / COE / GAP)に対応した問題集で、合計2,400問以上を収録しています。
全問に今回のような図解が付いていて、「この構成はざっくりこういうこと」「この選択肢はここがダメ」というのが図を見ればわかるようになっています。試験対策では細かい仕様を暗記するより、まず全体像をつかむのが大事なので、そこを意識して作られております。
ANSやMLSのように日本語の教材が少ない科目もカバーしています。
一部の問題は無料で試せて、利用期間に応じた買い切り型(1ヶ月 / 3ヶ月 / 6ヶ月 / 12ヶ月)で、期間中は全科目・全問題にアクセスできます。問題はAWSのアップデートに合わせて定期的に更新されております。
