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【傷を付けずに分解】Tamagotchi Paradise(たまごっちパラダイス)を分解してみた

Last updated at Posted at 2025-08-10

分解に至った経緯

私を含む、かつて平成を生きた「たまとも」のみなさんのうちこの記事に辿り着いた方は既に「たまごっちパラダイス」を手にしていることと思います。
そして、何らかの理由により分解を検討していることでしょう。

私は液晶画面とフェイスプレート(前面の透明パネル)の隙間に小さなごみが2粒ほど入り込んでしまい、どうしても取り除きたく分解を検討しました。

そこでネットの海でたまごっちパラダイスの分解方法を調べてみたのですが、さすがに新作のたまごっちともなると分解の情報はなし。
画面の部分のみであれば本体の表側からマイナスドライバで前面の透明パネルをこじ開けるような方法をしている方がTikTokに出てきましたが、傷つけちゃいそうで怖い!

そんなわけで、とりあえず後ろから開けてみたところ、本体を傷つけることなく無事にゴミを除去できたのでここにメモを残しておきます。ちなみにこのためにQiitaのアカウントを登録しました。初投稿です。

【重要】分解をする前に理解しておくこと

保証が付くような機器全般に言えることですが、分解した時点でメーカー保証がなくなることを理解した上で、ご自身の責任で分解してください。
なお、本記事は分解を推奨するものではありません。

さっそく分解!

必要なもの

  • プラスドライバー

これだけです。必ずねじに合ったサイズのドライバーを使用してくださいね。マイナスドライバーで代用できるのは、電池交換用のフタのねじだけです。

1. 電池の蓋を開ける

電池交換のときに開けるフタのねじを矢印の方向に回してゆるめ、フタを開けます。
ここのねじだけはマイナスドライバーで代用も可能です。
PXL_20250810_162626023~3.jpg

2. 電池を外す

分解する際には電池を外しましょう。
電源は落ちてあなたのたまごっちとは一時的に会えなくなりますが、電池を入れなおせば再会することができます。
勝手に育てていたたまごっちがいなくなってしまう(データが消える)ことはないのでご安心ください。

※ただし、時刻の再設定が必要となり、当日に限り「ごはん」や「ゆうぐ」等のセールが無くなったり、イベントがなくなったり、寝かせたたまごっちが起きちゃったり、などの事象が発生します。

PXL_20250810_124036186~2.jpg

3. 内側パネルをあける

【注意】ここまでの作業は通常の電池交換の作業と同様であるため、実施しても保証の範囲内ですが、これ以降の作業を実施した時点でメーカー保証がなくなります。

画像の4つのねじを赤い矢印の方向に回して外します。
外したねじはなくさないように避けておきましょう。
分解で一番怖いのは、部品を紛失して元の状態に戻せなくなることです。

PXL_20250810_124021877~2.jpg

次に通信用のフタをカチャっと開けます。ここは通信するときと同様に、手で普通にあけます。
ここで蓋をあけずに次の作業に進もうとすると、フタが引っ掛かってパネルが開きません。
PXL_20250810_123449884.MP~2.jpg

通信用のフタをあけたら、そっと内側の裏パネルを持ち上げます。

PXL_20250810_123327955.jpg

おめでとうございます。無事にあなたのたまごっちは開かれました。

PXL_20250810_123327955~2.jpg

ここの透明のフックのようなものは簡単に外れてなくしやすいので、なくす前に外して安全な場所に避けておきましょう。
分解で一番怖いのは、部品を紛失して元の状態に戻せなくなることです。

PXL_20250810_123311369~2.jpg

現在は以下のような感じでしょうか。

PXL_20250810_123139286.jpg

ついでに電池蓋用のナット(六角形の金属部品)も外れやすいので、避けておきましょう。
分解で一番怖いのは、部品を紛失して元の状態に(以下同文)

PXL_20250810_123122786.jpg

4. さらに分解!

次は濃い青の部分(「りく」、「そら」のたまごっちの方は緑、またはピンクの部品です)を外していきます。といってももう外すねじはありませんので、慎重に部品を持ち上げるだけです。

特にぐるぐるのダイヤルの部分は図のようにバネが入っており、飛び出しやすくなっていますので、飛び出した勢いで部品をなくさないよう指で押さえながら慎重に持ち上げましょう。
分解で一番怖いのは(以下同文)

PXL_20250810_123016821~2.jpg

濃い青の部分全体をダイヤルとともに「そっと」持ち上げて、先にダイヤルだけ外します。ダイヤルは固定されていないので、持ち上げるだけでぽろっと取れます。

PXL_20250810_122952958.jpg

透明のプラスチックの軸を外すと、その下にバネが現れます。

PXL_20250810_122944197.jpg

バネも取り除くと以下のような感じです。ダイヤル部分はこの3つのパーツで構成されています。バネをなくさないように!

PXL_20250810_122911458.jpg

濃い青の部品には、基板やLCD(液晶画面)、ボタンなど、たまごっちの外装を除くすべての要素が詰まっています。

↓電池ボックス側(裏)。黒い部品はスピーカーです。
PXL_20250810_122853028.jpg

↓LCD、A・B・Cボタンの接点など
PXL_20250810_122833108.jpg

↓表面から見て右側、ダイヤル側。
PXL_20250810_122843658.jpg

↓ダイヤルがない側。
PXL_20250810_122849076.jpg

LCDの周りにはさらに4つのねじが見えており、LCDのフレームについている2つのねじがLCD固定用のねじ、もう2つが基板と電池ボックス(濃い青のプラスチック部品)を固定しているものと思います。
今回はごみを取り除きたいだけでしたので、これ以上は分解しませんでした。興味本位で余計なところまで分解をしないことも分解のコツです。

電気信号等を取り出したい方や興味に負けてしまった方は、これらのねじを外して分解していってください。
Twitter情報によると、今作のたまごっちにはSONIX SNC73410という32bitのARM系のチップが搭載されているようです。

5. 表側パネル

画面がある表側のパネルを裏から見るとこんな感じです。
やっと入り込んだゴミにアクセスできました!

ゴミは綿棒でそっと取り除いてすっきりです。

せっかくきれいにしたので、余計なゴミや指紋が付かないように気を付けてスピーディーに作業しましょう。(でも慎重に)

PXL_20250810_122745803.jpg

ちなみに透明のパネルを外してスキンを変えたい方は、ツメの部分をマイナスドライバーなどで一方に寄せつつ、内側から押してあげると本体を傷つけることなく簡単に外せると思います。
画面周辺は指紋などが気になるポイントですので、触る場合は手袋をして作業たり、戻すときに綺麗に拭き取ったりなど、できるだけ汚さないようにしましょう。

↓4箇所のツメのうちいずれかを内側に寄せつつ……
1000013721.jpg

↓透明パネルを押し出して外します
PXL_20250810_122745803~2.jpg

これなら本体を傷つけずにパネルも取り外せるでしょう。

6. 戻すまでが分解です!

ここまでの分解の手順を逆から順番に辿って戻していけば大丈夫です。あなたなら戻せます。わからなくなったらこの記事の画像を参考にしてください。

7. 電池を入れたら......

電池を入れたら初回起動時と同じ音楽が流れます。でもデータは消えてないから大丈夫。落ち着いて「つづきから」を選択しましょう。
ここで選択を誤ると、これまでお世話してきたたまごっちさんとはお別れとなります。

8. 最後に

たまごっちド直球世代の平成女児エンジニアたるもの、たまごっちの分解をせずにはいられませんでした。
すべてのねじがプラスねじで構成されていたり、ゆるみ止めや接着がなされていないことから、ある程度の分解は想定されているのだなと感じました。
とはいえ、分解は自己責任で!!

この記事がこの「たまうちゅー」のどこかで役に立っていたら嬉しいです!
すてきなたまごっちライフを!

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