本記事は、はてなブログで以前作成した記事のお引越しです。
そろそろクイック歴も7年目に突入しそうな私なのですが、去年11月ごろからソフトウェアエンジニアの採用に本格的に力を割いていました。
やっていたことは、
- 求人票作成
- スカウト
- 面談・面接
です。
やってみての感想ですが、他エンジニアと本業で差をつけたいのであれば、いちメンバーでも、関われる範囲で積極的に採用業務に携わったほうが良いと感じました。
エンジニアリングをメインに業務してきた私が、そう思った理由を書いていきます。
なぜ採用業務に携わった方が良いか
細かいところを上げるとたくさんあるのですが、今回は採用業務に携わったほうが良いと思う1番の理由をひとつに絞りました。
それは、「採用業務は、事業やプロダクトのことをより知り、考えるきっかけになり、より適切なエンジニアリングができることにつながる」 からです。
私達エンジニアは、事業・プロダクトの継続的な価値提供の最大化のために、要件定義、設計、コーディング等を行います。
そのためには、事業・プロダクトを知ることは必須です。
その事業の目的・目標から、どのようにそれをいつまでに成し遂げるのか、等を知ることで、適切なエンジニアリングができます。
事業の目的・目標等を知らないでエンジニアリングをするということは、
個人的には本物のエンジニアではないと思っています。
(自分がそれをできているかと問われると、「うっ」っとなりますが。。。
もちろん時代の流れは早いため、計画通りにいかないことはわかっていますが、ざっくりでも構想のないままエンジニアリングをしてしまうと、どうしてもツギハギのシステムになるため、継続的に価値の最大化をしようとすると、足かせになることは目に見えています。
現時点での最適解ではなく、今後を見通した解を選択することは、完全ではないにしろ比較的柔軟な設計になる可能性は高くなります。
なぜ採用業務がエンジニアリングに関係があるか
ではなぜ適切なエンジニアリングをするために採用業務が関係してくるのかというと、採用業務(採用は人事戦略の一部なので、本来は人事戦略からの採用戦略ですが、採用はメンバーレベルでも関わりやすいところなので採用を対象としています)は現状の事業課題や今後の展望を考えて業務をするため、必然的に「事業やプロダクトのことをより知り、考える」 ことをやらなければいけないからです。
例えば、スカウトをうつときには、相手がイメージできる具体的な課題を提示し、それを解決するためにうちに来てほしいとメッセージを送ります。
その「イメージできる具体的な課題」は、現状の事業課題や今後の展望を、相手に伝わるように表現をしないといけないため、それらを正しく理解する必要があります。
その過程で「事業やプロダクトのことをより知り、考える」ため、意識をしなくとも習慣に組み込まれます。
また、技術選定と採用は密接に結びついています。
その技術が解決したい課題に対して適切かだけでなく、
- 現状その技術を使用できる人は市場にどれくらいいるか
- 今後はどうなりそうなのか
- 自社にその技術を扱えるエンジニアを採用できる強み(魅力)はあるか
- なければ強みはつくれるのか
など、継続的に価値の最大化をしていくには、採用も視野に入れて技術選定をする必要があります。
よって、適切にエンジニアリングをするには、採用は必要不可欠な要素なのです。
まとめ
一見採用業務はエンジニアのメイン業務とは関係ないように見えますが、採用業務は、事業・プロダクトをつくっていくための一貫なので、その業務で行ったことはすべてメイン業務に還元されます。
むしろ採用業務を行うことで、視野が広がり、より良いエンジニアリングを行うことができます。
なのでエンジニアリングレベルを上げたいエンジニアは、どんどん採用業務に関わってみてはどうでしょうか?
それでは良いエンジニアリングライフを!