ある日
じいや「ところでお嬢様」
じいや「サイバー攻撃は、何者がどんな目的でやっているのかご存知ですかな?」
CSお嬢様「そんなの、悪いやつが...カネ目当てですの?」
CSお嬢様「そういえばよくドラマや映画でハッカーが登場しましてよ!」
CSお嬢様「そう、ハッカーがカネ目当てやイタズラでやっているイメージですわー!」
じいや「そうですな、これからは2回に分けて」
じいや「ハッカーについて勉強していきましょうか」
ハッカーとは
じいや「ハッカーといえば」
じいや「お嬢様がおっしゃられたようなイメージを持っている方が多いでしょうな」
じいや「しかし」
じいや「元々はコンピュータについて高い知識や技術を持った人のことをハッカーと呼んでいたのですぞ」
じいや「ちなみに、彼らが行う行為を『ハッキング』と呼ぶのです」
じいや「今日では多くのメディアが、悪意を持ってハッキングを行う者に対して『ハッカー』と呼んでおりますが」
CSお嬢様「実際には意味合いは違うということね、じいや」
じいや「Exactly(そのとおりでございます)、ですぞ」
正義のハッカー(ホワイトハッカー)とは
CSお嬢様「悪意を持たない、ハッキングをする人のことは何て呼びますの?」
じいや「ホワイトハットハッカーとか、ホワイトハッカーですな」
じいや「後述するブラックハッカーのサイバー攻撃を守るために、セキュリティ対策を行うのが仕事ですぞ」
じいや「お嬢様にはもちろん、ホワイトハッカーを目指して欲しいものですな」
CSお嬢様「もちろんですわー!」
悪意のハッカー(ブラックハッカー/クラッカー)とは
CSお嬢様「ではホワイトの反対はブラックですの?」
じいや「今回のお嬢様はなかなか冴えていらっしゃいますな」
じいや「その通り、ホワイトハットハッカー、ホワイトハッカーの対義語はブラックハットハッカー、ブラックハッカーですぞ」
CSお嬢様「どうして帽子(hat)なんですの?」
じいや「いい質問ですぞ」
じいや「帽子の色は役割を表しているのです」
じいや「他にもグリーンハット、ブルーハット、レッドハットが存在しますぞい」
CSお嬢様「プリキュアで例えるとグリーンはキュアミルキー、ブルーはキュアコスモ、レッドはキュアスターみたいな感じですわね?」
じいや「スター☆トゥインクルプリキュアですな」
じいや「また、悪意のハッカーのことをクラッカーとも呼びますな」
CSお嬢様「クラッカー?何それ食べられますの?」
じいや「cracker、確かにお菓子のクラッカーと同じ単語ですが」
じいや「ここでは防御されているものを割って侵入することを意味しますぞい」
じいや「彼らが行う行為を『クラッキング』とも呼びますぞ」
じいや「覚えておくと良いでしょう」
CSお嬢様「クラッカーは悪い奴、覚えましたわー!」
おわりに
じいや「どうでしたかな」
CSお嬢様「私ハッカーについてだいぶ詳しくなりましてよ」
CSお嬢様「ありがとうじいや」
じいや「これからも少しずつセキュリティの知識を身につけて」
じいや「真のサイバーセキュリティお嬢様を目指すのですぞ」
CSお嬢様「わたくし頑張りましてよー!」
参考文献
インターネットの安全・安心ハンドブック
ホワイトハッカーの教科書
前回までのあらすじ
サイバーセキュリティお嬢様「CIAってなんですの?」
サイバーセキュリティお嬢様「しんせいせい...ってなんですの?」
サイバーセキュリティお嬢様「き...脆弱性ってなんですの?」
サイバーセキュリティお嬢様「マルウェア...?スキーウェアのお仲間ですの?」
次回以降
サイバーセキュリティお嬢様「ハクティビストってなんですの?」
サイバーセキュリティお嬢様「F5攻撃(アタック)ってなんですの?」
サイバーセキュリティお嬢様「SQLいんじぇくしょん...ってなんですの?」
サイバーセキュリティお嬢様「クロスサイトスクリプティング?...美味しそうですわぁ!」