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【Git入門】第4章 変更を記録する(コミット)(TortoiseGit)

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Last updated at Posted at 2026-11-01

この章では、HTML のファイルを直して、どこが変わったか(差分)を確かめてからコミットします。コミットに入れるファイルの選び方と、コミットメッセージの書き方も学びます。

この章で学ぶこと

  • 直したファイルの差分の見方
  • 直したファイルをコミットする方法
  • コミットに入れるファイルを選ぶ方法
  • コミットメッセージの書き方

4.1 ファイルを直す

第3章で作った git/list.html に、4人目の社員の行を書き足します。

  1. リポジトリのフォルダーの git/list.html を右クリックし、プログラムから開く → メモ帳 を選びます(HTML入門を学んだ人は、Eclipse で開いてもかまいません)。
  2. 3人目(林檎 星飛)の行の </tr> の後ろに、次の緑の行を書き足します。
git/list.html(一部)
    <tr>
      <td>3</td>
      <td>林檎 星飛</td>
      <td>開発部</td>
    </tr>
    <tr>
      <td>4</td>
      <td>田中 美咲</td>
      <td>開発部</td>
    </tr>
  </table>
  1. 上書き保存します(メモ帳では Ctrl + S キー)。

  2. エクスプローラーで git フォルダーを開き、list.html のアイコンの印が、緑のチェックから赤のビックリマークに変わったことを確かめます。印が変わらないときは、F5 キーで表示を更新します。

    git フォルダーの中。list.html に赤の印、index.html に緑のチェックの印
    図4-1 list.html を直した後の git フォルダー(赤枠:赤の印の list.html)

赤の印は、コミットした後に変更した(まだコミットしていない変更がある)という意味です(第3章)。git フォルダーやリポジトリのフォルダーにも赤の印が付き、中に変更したファイルがあることが分かります。

4.2 差分を確かめる

コミットする前に、どこを変えたか(差分)を確かめます。意図した変更だけになっているかを確かめるためです。

  1. リポジトリのフォルダーを右クリックし、TortoiseGit → 変更をチェック を選びます。

  2. 「作業ツリー」の画面が表示され、変更したファイルの一覧が表示されます。git/list.html の状態が「変更」になっていることを確かめます。

    作業ツリーの画面。git/list.html の行
    図4-2 「変更をチェック」で開いた作業ツリーの画面(赤枠:変更したファイル)

  3. git/list.html の行をダブルクリックします。差分を表示する画面(TortoiseGitMerge)が開きます。

    TortoiseGitMerge の画面。左が前のコミット、右が今のファイルで、足した5行に色
    図4-3 差分の画面(TortoiseGitMerge)。右の黄色の5行が書き足した行

差分の画面では、左に前のコミットの状態、右に今のファイルが表示されます。書き足した5行に色が付いていて、それ以外の行は変わっていないことが分かります。確かめたら、差分の画面と作業ツリーの画面を閉じます。

【便利な使い方】1つのファイルだけの差分を見る

ファイルを右クリックし、TortoiseGit → 差分 を選ぶと、そのファイルの差分の画面がすぐに開きます。

【ご注意】変えたつもりのない行が差分に出たら

差分に、変えたつもりのない行が出ることがあります。うっかり文字を消した、空白を入れた、などが原因です。そのままコミットすると、意図しない変更まで記録されます。差分を見て、変えたつもりのない行があれば、ファイルを直してからコミットしてください。

4.3 コミットする

  1. リポジトリのフォルダーを右クリックし、「Git コミット -> "main"」を選びます。

  2. コミットの画面の下のファイルの一覧に、git/list.html が表示され、チェックが入っていることを確かめます。

  3. 「メッセージ」の欄に、社員一覧に田中 美咲を追加 と入力します。

    コミットの画面。メッセージと git/list.html
    図4-4 コミットの画面(赤枠:メッセージとファイルの一覧)

  4. 「コミット」をクリックします。結果の画面に「成功」と表示されたら、「閉じる」をクリックします。

  5. エクスプローラーで、list.html の印が緑のチェックに戻ったことを確かめます。

【便利な使い方】コミットの画面でも差分を見られる

コミットの画面のファイルの一覧で、ファイルの行をダブルクリックしても、差分の画面が開きます。コミットする直前に、もう一度差分を確かめる習慣を付けると、意図しない変更をコミットすることが減ります。

4.4 コミットに入れるファイルを選ぶ

1回のコミットには、1つの目的の変更だけを入れます。目的の違う変更を1つのコミットにまとめると、あとで履歴を見たときに、何のための変更か分かりにくくなるためです。ここでは、2つのファイルを違う目的で直し、別々にコミットします。

  1. git/index.html を開き、次の緑の行を書き足して保存します。
git/index.html(一部)
  <h1>Git の練習</h1>
  <p>Git の練習のために作ったページです。</p>
  <p>このページから、練習で作ったページを開けます。</p>
  <p><a href="list.html">社員一覧</a></p>
  1. git/list.html を開き、<h1> の行の下に、次の緑の行を書き足して保存します。
git/list.html(一部)
  <h1>社員一覧</h1>
  <p>2026年10月現在</p>
  <table>
  1. リポジトリのフォルダーを右クリックし、「Git コミット -> "main"」を選びます。ファイルの一覧に、git/index.html と git/list.html の2つが表示されます。

  2. git/list.html のチェックを外し、git/index.html だけにチェックが入った状態にします。

    コミットの画面。git/index.html だけにチェック
    図4-5 git/index.html だけにチェックを入れたコミットの画面(赤枠)

  3. 「メッセージ」の欄に トップページに説明を追加 と入力し、「コミット」をクリックします。結果の画面を閉じます。

  4. もう一度「Git コミット -> "main"」を選びます。ファイルの一覧には、コミットしなかった git/list.html だけが表示されます。

  5. 「メッセージ」の欄に 社員一覧に日付を追加 と入力し、「コミット」をクリックします。結果の画面を閉じます。

これで、目的ごとに2つのコミットができました。第5章で履歴を見ると、それぞれのコミットで何をしたのかが、メッセージで分かります。

【知識メモ】チェックを入れることの意味(ステージ)

Git は、コミットに入れる変更を、先に「次のコミットに入れるもの」として登録してからコミットします。この登録を ステージ(ステージング)といい、登録する場所を インデックス といいます。TortoiseGit では、コミットの画面でチェックを入れたファイルが、コミットするときにまとめてステージされます。コマンドで Git を使う人が「git add する」と言うのは、このステージのことです。

4.5 コミットメッセージの書き方

コミットメッセージは、あとで履歴を見る人(自分も含む)が、コミットを開かなくても何をしたのか分かるように書きます。

  • 1行目に、何をしたのかを短くまとめます(目安は全角で25文字くらいまで)。
  • 理由や詳しい説明を書きたいときは、1行目の後に空の行を1つ入れてから、3行目以降に書きます。
  • 職場やチームに決まりがあれば、その決まりに合わせます。
よくない例 よくない理由 よい例
修正 何を直したのか分からない 社員一覧の部署名の誤りを修正
list.html どのファイルを変えたかは、コミットを見れば分かる。何をしたのかが分からない 社員一覧に田中 美咲を追加
いろいろ変更 目的の違う変更をまとめている 目的ごとにコミットを分ける(4.4)
詳しい説明を付けたメッセージの例
社員一覧に日付を追加

いつの時点の一覧か分かるように、見出しの下に年月を表示する。

【便利な使い方】現場のメッセージの決まり

現場では、メッセージの先頭に変更の種類を付ける決まりを使うことがあります(例:fix: 社員一覧の部署名の誤りを修正、feat: 部署一覧のページを追加)。決まりはチームごとに違うので、現場、先輩に合わせてください。決まりの例は第11章で紹介します。

4.6 うまくいかないときは

症状 考えられる原因と対処
ファイルを直したのに、アイコンの印が赤にならない ファイルを保存していないか、エクスプローラーの表示が更新されていません。保存してから F5 キーを押してください。
コミットの画面のファイルの一覧に、直したファイルが出ない ファイルを保存していないか、リポジトリのフォルダーの外にあるファイルを直しています。保存したか、直したファイルの場所を確かめてください。
差分の画面で、すべての行が変わったように表示される 保存するときに文字コードや改行の種類が変わった可能性があります。メモ帳では「エンコード」を UTF-8 にして保存してください。
コミットメッセージを間違えた 直し方は第11章で説明します。練習では、そのままでかまいません。

そのほかのエラーは、付録B「よくあるエラーと対処法」を見てください。

4.7 まとめと確認問題

まとめ

  • コミットした後にファイルを直すと、アイコンの印が赤になる
  • コミットする前に、TortoiseGit →「変更をチェック」や「差分」で、差分を確かめる
  • 「Git コミット -> "main"」で、メッセージを入力してコミットする
  • 1回のコミットには1つの目的の変更だけを入れる。コミットの画面のチェックで、入れるファイルを選ぶ
  • コミットメッセージの1行目には、何をしたのかを短く書く

確認問題

問1 コミットする前に差分を確かめるのはなぜですか。

解答を見る

意図した変更だけになっているかを確かめるためです。うっかり文字を消したなど、変えたつもりのない変更があれば、コミットする前に直せます。

問2 2つのファイルを違う目的で直しました。1つのコミットにまとめず、別々にコミットするのはなぜですか。また、TortoiseGit ではどのようにして別々にコミットしますか。

解答を見る

目的の違う変更を1つのコミットにまとめると、あとで履歴を見たときに、何のための変更か分かりにくくなるためです。TortoiseGit では、コミットの画面で、1つ目の目的のファイルだけにチェックを入れてコミットし、もう一度コミットの画面を開いて、残りのファイルをコミットします。

問3 コミットメッセージ「修正」がよくないのはなぜですか。

解答を見る

何を直したのかが分からないためです。履歴を見た人が、コミットを開かなくても何をしたのか分かるように、「社員一覧の部署名の誤りを修正」のように書きます。


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第3章 最初のリポジトリを作る(TortoiseGit)

次へ

第5章 履歴を見る・元に戻す(TortoiseGit)

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【Git入門】目次

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