HTML を書いて表示を確かめるための環境を準備します。Eclipse をインストールし、HTML のファイルを置くプロジェクトを作って、Tomcat から Chrome にページを送れるようにします。この章で準備した環境を、最後の章まで使い続けます。
この章で学ぶこと
- Eclipse(Pleiades All in One)と Google Chrome のインストール
- HTML のファイルを置く動的 Web プロジェクト
htmlの作成 - Tomcat のポートを 80 に変えて、プロジェクトを動かす設定
- Tomcat の起動と停止、Chrome での動作確認
2.1 準備するものの全体像
この章では、次の2つのソフトウェアをインストールします。サーバーの Tomcat は Eclipse に同梱されているので、別にインストールする必要はありません。
| ソフトウェア | 役割 | インストール先 | 所要時間の目安 |
|---|---|---|---|
| Eclipse (Pleiades All in One 2026) |
HTML や CSS のファイルを作って書く。Tomcat の起動と停止もここから行う。Java と Tomcat が同梱されている | C:\pleiades\2026-06 |
約15〜30分 |
| Google Chrome | ページの表示を確かめるブラウザ | 既定の場所 | 約5分 |
ファイルの拡張子を表示する
この教材では、eclipse.exe や hello.html のように、ファイル名の最後の「.」から後ろの部分(拡張子)でファイルの種類を見分けます。Windows の初期設定では拡張子が表示されないので、インストールを始める前に、表示されるように設定しておきましょう。
これで、たとえば「eclipse」と表示されていたファイルが「eclipse.exe」と表示されるようになります。
2.2 Eclipse(Pleiades All in One)
Eclipse(エクリプス)は、Java の開発で広く使われている統合開発環境(IDE)です。HTML や CSS のファイルも、Eclipse で作って書くことができます。Pleiades All in One は、Eclipse を日本語化し、開発に必要なものをひとまとめにした配布版です。
この教材では、Pleiades の Full Edition を使います。Full Edition には次のものが含まれているため、別にインストールする必要はありません。
- Java(JDK):Eclipse と Tomcat を動かすために使われます
- Tomcat:8.5・9・10・11 の各バージョン。この教材では、いちばん新しい Tomcat 11 を使います
ダウンロード
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Chrome で Pleiades のダウンロードページ(https://willbrains.jp/pleiades_distros2026.html)を開きます。
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表の中から 「Windows x64」 の行を探します。
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その行の 「Java」 の列にある 「Full Edition」 の「Download」をクリックします。
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ダウンロードが始まります。ファイル名に
_jreが含まれる.exeファイル(例:pleiades-2026-xx-java-win-64bit-jre_xxxxxxxx.exe)であることを確認してください。ファイルの大きさは約 2GB です。
【ご注意】Full Edition をダウンロード
必ず Full Edition をダウンロードしてください。ファイル名に _jre が含まれていれば Full Edition です。Full Edition でないと Tomcat が同梱されていないため、この章の後半でプロジェクトを動かせません。
展開(インストール)
ダウンロードしたファイルは「自己解凍形式」の実行ファイルです。ダブルクリックするだけで、中身のファイルが取り出されます。
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ダウンロードした
.exeファイルをダブルクリックします。 -
「Windows によって PC が保護されました」と表示された場合は、「詳細情報」をクリックします。
アプリの名前(
pleiades-…_jre….exe)が表示されるので、「実行」をクリックします。インターネットからダウンロードした、利用者の少ないアプリを実行するときに Windows が表示する確認画面です。Pleiades の公式ページからダウンロードしたファイルであれば、実行してかまいません。
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「Pleiades All in One 自己解凍書庫」の画面が表示されます。「作成先フォルダ」には
c:\pleiades\2026-06のような場所が最初から入っているので、そのまま「解凍」をクリックします。フォルダーは自動で作られます。フォルダー名の数字(
2026-06)は、ダウンロードした版によって変わります。この教材ではC:\pleiades\2026-06として説明するので、違う数字になった場合は読み替えてください。 -
「解凍進捗」のバーが最後まで進むのを待ちます(数分〜十数分)。終わると画面は自動で閉じます。
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エクスプローラーで
C:\pleiades\2026-06\eclipseを開き、eclipse.exeがあることを確認します。
【再確認】展開先は短いパスにする
「ダウンロード」フォルダーやデスクトップなど、パス(フォルダーの場所を表す文字列)が長い場所に展開すると、Windows のパスの長さの制限にかかって展開に失敗したり、Eclipse が正しく動かなかったりします。解凍の画面にも書かれているとおり、作成先フォルダーは既定の C:\pleiades\2026-06 のような 短く、日本語や空白を含まないパス のままにしてください。
起動
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C:\pleiades\2026-06\eclipse\eclipse.exeを右クリックし、「その他のオプションを確認」→「送る」→「デスクトップ(ショートカットを作成)」を選びます。以後はデスクトップのショートカットから起動できます。 -
ショートカット(または
eclipse.exe)をダブルクリックして Eclipse を起動します。初回の起動は少し時間がかかります。 -
「ワークスペースとしてのディレクトリー選択」画面が表示されます。ワークスペース とは、作ったプロジェクトを保存しておくフォルダーです。表示されている既定の場所(
../workspace)のままにして、次の2つを行います。- 「この選択をデフォルトとして使用し、今後この質問を表示しない」に チェックを入れます(最初はチェックが外れています)。
- 「起動」をクリックします。

図2-9 ワークスペースは既定の ../workspace のまま、チェックを入れて「起動」チェックを入れておくと、次回からこの画面は表示されず、同じワークスペースで起動します。
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初回の起動では「Microsoft Defender 除外チェック」という画面が表示されることがあります。最初はどちらも選ばれていません。Eclipse の動きを速くしたい場合は、図のように上の「パフォーマンスを向上させるために、Eclipse IDE をスキャンから除外します。」を選んで、「続行」をクリックします。

図2-10 Microsoft Defender 除外チェック(除外する場合は上を選んで「続行」)Windows のウイルス対策(Microsoft Defender)が Eclipse のファイルを毎回検査すると、Eclipse の動きが遅くなります。この画面は、Eclipse のフォルダーを検査の対象から外すかどうかを選ぶものです。
【ご注意】会社のパソコンでは
検査の対象から外すと、そのフォルダーはウイルス対策で守られなくなります。会社から貸与されたパソコンでは、セキュリティの決まりがある場合が多いので、どちらを選ぶかはパソコンの管理者の指示に従ってください。迷ったときは、下の「Microsoft Defender による Eclipse IDE のスキャンを維持します。」を選んでも、教材の内容は問題なく進められます。
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Eclipse の画面が表示されたら起動は完了です。初回は、リリースノート(新機能の紹介)や「チャット」(GitHub Copilot)など、この教材では使わない画面も開いた状態で表示されます。

図2-11 起動直後の Eclipse(赤枠は、この教材では使わない画面)Pleiades では、画面が黒を基調とした「ダーク」の配色で表示されることがあります。この教材の画面も黒い配色のものがありますが、配色が違っても操作は同じです。
【知識メモ】ワークスペースの場所
../workspace は「eclipse.exe があるフォルダーの1つ上の階層にある workspace フォルダー」という意味です。つまり C:\pleiades\2026-06\workspace になります(画面の「絶対パス」にも表示されています)。この章で作るプロジェクトは、このフォルダーの中に保存されます。
画面を使いやすく整える
Eclipse の画面は、「パッケージ・エクスプローラー」や「コンソール」などの小さな画面(ビュー)を組み合わせてできています。ビューは閉じたり、場所を移したりして、自由に並べ替えられます。この教材で作業しやすいように、次のように整えておきましょう。
- 使わないビューを閉じる:図2-11 の赤枠のタブ(「WHATISNEW.html」などのリリースノート、「アウトライン」、「チャット」)は、この教材では使いません。それぞれのタブの「×」をクリックして閉じます。
- ビューを移動する:「マーカー」などのビューのタブをマウスでつかんで(ドラッグして)、画面右下のエディター(何も開いていない広い領域)の下あたりまで運び、マウスを離します。ビューが画面の下側に並んで、エディターを広く使えるようになります。
- 「コンソール」ビューを出す:メニューから ウィンドウ → ビューの表示 → コンソール を選びます。コンソールには、Tomcat を起動したときのメッセージやエラーが表示されます。

図2-12 整えたあとの Eclipse(赤枠:下に「コンソール」「サーバー」などのビューが並んでいる)
【便利な使い方】画面の配置を元に戻したいときは
ビューを閉じすぎたり、配置がわからなくなったりしたときは、メニューから ウィンドウ → パースペクティブ → パースペクティブのリセット を選ぶと、最初の配置に戻せます。
2.3 Google Chrome
作ったページの表示を確かめるには、ブラウザの Google Chrome を使います。すでにインストールされている場合は、この節は読み飛ばしてかまいません。
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Chrome のダウンロードページ(https://www.google.com/intl/ja/chrome/)を開きます。
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「Chrome をダウンロード」をクリックし、ダウンロードしたインストーラーを実行します。
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インストールが終わると Chrome が起動します。
2.4 動的 Web プロジェクトを作る
Eclipse では、作るファイルを プロジェクト という単位でまとめて管理します。HTML や CSS のファイルを Tomcat からブラウザに送るには、動的 Web プロジェクト という種類のプロジェクトを作ります。この教材では、プロジェクトの名前を html にします。
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画面左の「パッケージ・エクスプローラー」にある「動的 Web プロジェクトを作成します」をクリックします。
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「新規動的 Web プロジェクト」の画面が表示されます。「プロジェクト名」に
htmlと入力します。「ターゲット・ランタイム」に「Tomcat11 (Java25)」が選ばれていることも確認します。ターゲット・ランタイムは、このプロジェクトを動かすサーバーです。最初から選ばれているので、変える必要はありません。それ以外の項目も、最初から入っている値のままでかまいません。

図2-15 プロジェクト名に html と入力(赤枠)して「次へ」入力したら「次へ」をクリックします。
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「Java」の画面が表示されます。この教材では Java を書かないので、何も変えずに「次へ」をクリックします。
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「Web モジュール」の画面が表示されます。次の2つの値になっていることを確認して、「完了」をクリックします。
項目 値 意味 コンテキスト・ルート htmlURL の http://localhost/html/のhtmlの部分になる名前コンテンツ・ディレクトリー src/main/webappHTML や CSS のファイルを置くフォルダー -
パッケージ・エクスプローラーに
htmlプロジェクトができます。プロジェクトの左の「>」をクリックして開き、src→main→webappの順にフォルダーを開いて、webappフォルダーがあることを確認します。
図2-17 作成した html プロジェクトと webapp フォルダーwebappフォルダーの中には、META-INFとWEB-INFの2つのフォルダーが最初から作られています。どちらも、この教材では使いません。
【再確認】プロジェクト名は小文字の html
プロジェクト名は、必ずすべて小文字で html と入力してください。プロジェクト名は URL の一部になります。この教材の URL(http://localhost/html/…)と同じ名前にしておかないと、教材のとおりに URL を開いてもページが表示されません。
【知識メモ】webapp フォルダーの役割
Tomcat がブラウザに送るのは、webapp フォルダーの中のファイルです。第3章からは、この webapp フォルダーのすぐ下に章ごとのフォルダー(ch03 など)を作り、その中に HTML のファイルを作ります。WEB-INF フォルダーの中に置いたファイルは、ブラウザに送られません。src/main/java などのほかのフォルダーは、Java のプログラムを書くときに使うもので、この教材では使いません。
2.5 Tomcat を準備する
Pleiades には、同梱の Tomcat を使うサーバーの設定が、最初からいくつか登録されています。この教材では、その中の Tomcat11_Java25(Tomcat 11 を Java 25 で動かす設定)を使います。Pleiades の版によって、名前の Java の番号(Java25)は変わります。名前が違うときは、いちばん新しい Tomcat の行を使い、以後の「Tomcat11_Java25」を読み替えてください。
Tomcat はポート番号 8080 でリクエストを受け付ける設定になっています。この教材では、URL にポート番号を書かなくてよいように、80 に変えて使います(第1章「URL の読み方」)。
ポートを 80 に変える
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画面の下にある「サーバー」タブをクリックします。登録されている6つのサーバーの一覧が表示されます。どれも、まだ動いていないので「[停止]」と表示されています。
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「Tomcat11_Java25」をダブルクリックします。エディターに、サーバーの「概要」が表示されます。
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右側の「ポート」の欄で、ポート名が「HTTP/1.1」の行のポート番号
8080をクリックし、80に書き換えて Enter キーを押します。ほかの行(「Tomcat 管理ポート」)は変えません。

図2-19 HTTP/1.1 のポート番号を 80 に書き換える(赤枠)書き換えると、エディターのタブの名前が「*Tomcat11_Java25」のように、先頭に
*が付いた表示に変わります(図2-21 の左)。*は、変更をまだ保存していない という印です。この状態では、変更はまだ Tomcat の設定に反映されていません。 -
保存します。保存は、ツールバーの 保存ボタン(図2-20 の赤枠)をクリックするか、Ctrl + S キーを押して行います。どちらで保存しても同じです。
保存したら、タブの名前の先頭の
*が 消えたことを必ず確認 します(図2-21 の右)。*が消えていれば、保存できています。 -
エディターのタブの「×」をクリックして、「概要」を閉じます。
【再確認】 が消えたことを確認する*
タブに * が付いたままのときは、まだ保存されていません。保存しないまま進めると、Tomcat は 8080 のまま起動し、教材の URL でページを開けません。先に進む前に、* が消えていることを確認してください。
この確認は、第3章から HTML や CSS のファイルを書くときも同じです。ファイルを書き換えたら、保存ボタンか Ctrl + S で保存し、タブの * が消えたことを確認してから、Chrome で表示を確かめます。
プロジェクトを Tomcat に追加する
Tomcat に、どのプロジェクトのファイルを送るかを教えます。
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サーバー・ビューの「Tomcat11_Java25」を右クリックし、「追加および除去」を選びます。
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「追加および除去」の画面が表示されます。左の「使用可能」の一覧から
htmlを選び、「追加」をクリックします。 -
htmlが右の「構成済み」の一覧に移ったことを確認して、「完了」をクリックします。
図2-24 html が「構成済み」に移ったら「完了」をクリック(赤枠)サーバー・ビューの「Tomcat11_Java25」の左に「>」が付き、開くと
htmlが入っていることを確認できます。
Tomcat を起動する
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サーバー・ビューの「Tomcat11_Java25」を右クリックし、「開始」を選びます。
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「Windows セキュリティの重要な警告」が表示された場合は、「アクセスを許可する」をクリックします。
-
サーバー・ビューの「Tomcat11_Java25」の右側が「[起動済み, 同期済み]」になれば、起動は完了です。「Tomcat11_Java25」の下には、追加した
htmlも表示されます。 -
「コンソール」タブをクリックして、Tomcat のメッセージを見ます。最後の行に「サーバーの起動 [○○] ミリ秒」と表示されています(○○には数字が入ります)。その少し上の「プロトコルハンドラー ["http-nio-80"] を開始しました。」の行の
80は、Tomcat がポート 80 でリクエストを受け付けていることを表しています。
【ご注意】コンソールの文字が赤くても慌てない
Tomcat のメッセージは、エラーでなくても赤い文字で表示されます。行の先頭が「情報:」のメッセージは、Tomcat の動きを知らせるもので、エラーではありません。最後に「サーバーの起動 [○○] ミリ秒」と表示されていれば、正しく起動しています。
【ご注意】「ポートが使用中」と表示されたとき
起動するときに、ポートがすでに使われているというメッセージが表示された場合は、ほかのソフトウェアがポート 80 を使っています。付録A「よくあるつまずきと対処法」を読んで対処してください。
2.6 動作確認
Tomcat が Chrome からのリクエストに応えられることを確かめます。
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Chrome のアドレスバーに
http://localhost/html/と入力して、Enter キーを押します。
図2-27 アドレスバーに http://localhost/html/ と入力したところ(赤枠) -
「HTTPステータス 404 – 見つかりません」という画面が表示されることを確認します。

図2-28 Tomcat が返した 404 の画面(赤枠:アドレスバー)図2-27 と図2-28 のアドレスバーを見比べてください。入力したときは
http://localhost/html/でしたが、ページが表示されると、先頭のhttp://が省略されてlocalhost/html/と表示されます。Chrome が表示を短くしているだけで、開いている URL は入力したものと同じです。
この画面は、Tomcat が返したエラーの画面 です。Chrome のリクエストを Tomcat が受け取り、「求められたファイルが見つからない」というレスポンスを返したことを表しています。html プロジェクトには、まだ HTML のファイルが1つも無いので、この画面が表示されれば正しく動いています。第3章で HTML のファイルを作ると、ページが表示されるようになります。
【知識メモ】ステータスコード
404 は、レスポンスの結果を表す ステータスコード という番号で、「見つからない」という意味です。ページが正しく返されたときのステータスコードは 200 で、このときは画面に番号は表示されません。
【ご注意】「このサイトにアクセスできません」と表示されたとき
これは Chrome 自身のエラー画面 で、Tomcat に接続できなかったことを表します。サーバー・ビューで「Tomcat11_Java25」が「[起動済み, 同期済み]」になっているか、ポートを 80 に変えて保存したか(2.5)を確かめてください。
Tomcat の停止と、次回の起動
学習を終えるときは、サーバー・ビューの「Tomcat11_Java25」を右クリックし、「停止」を選んで Tomcat を止めます。Eclipse を終了したときも、Tomcat は止まります。
次に学習するときは、Eclipse を起動してから、2.5 の「Tomcat を起動する」と同じ手順で Tomcat を起動します。ポートの変更とプロジェクトの追加は、もう一度行う必要はありません。
2.7 うまくいかないときは
| 症状 | 考えられる原因と対処 |
|---|---|
| ダウンロードがとても遅い、途中で止まる | ファイルが大きいため時間がかかります。混雑する時間帯を避けるか、別のネットワークで試してください。途中で止まった場合は、ダウンロードをやり直します。 |
| Pleiades の展開に失敗する、Eclipse が起動しない | 展開先のパスが長い、または日本語や空白を含んでいる可能性があります。C:\pleiades\2026-06 に展開し直してください。 |
| ターゲット・ランタイムに「Tomcat11 (Java25)」が表示されない | Full Edition ではない版をダウンロードした可能性があります。ファイル名に _jre が含まれる Full Edition をダウンロードし直してください。 |
| Tomcat の起動で、ポートが使用中というメッセージが出る | ほかのソフトウェアがポート 80 を使っています。付録Aを参照してください。 |
| Chrome に「このサイトにアクセスできません」と表示される | Tomcat が起動していないか、ポートが 80 になっていません。サーバー・ビューの状態と、ポートの設定(2.5)を確かめてください。 |
2.8 まとめと確認問題
まとめ
- Eclipse は Pleiades All in One 2026 の Full Edition を
C:\pleiades\2026-06に展開した。Java と Tomcat が同梱されている - 動的 Web プロジェクト
htmlを作った。HTML や CSS のファイルはsrc/main/webappフォルダーの中に作る - サーバーは Tomcat11_Java25 を使い、ポートを 80 に変えて、
htmlプロジェクトを追加した - エディターのタブに
*が付いているのは、まだ保存していないという印。保存ボタンか Ctrl + S で保存し、*が消えたことを確認する - Tomcat は、サーバー・ビューの右クリックメニューの「開始」「停止」で起動・停止する
-
http://localhost/html/を開いて、Tomcat が返した 404 の画面が表示されることを確かめた
確認問題
問1 Pleiades All in One は、Full Edition を使います。その理由を答えてください。
解答を見る
Full Edition には、Java(JDK)と Tomcat が同梱されているためです。別にインストールや設定をしなくても、すぐにプロジェクトを Tomcat で動かせます。
問2 Pleiades を「ダウンロード」フォルダーではなく C:\pleiades\2026-06 に展開するのはなぜですか。
解答を見る
パスが長いと Windows のパスの長さの制限にかかり、展開に失敗したり Eclipse が正しく動かなかったりするためです。短く、日本語や空白を含まないパスに展開します。
問3 HTML や CSS のファイルは、html プロジェクトのどのフォルダーの中に作りますか。
解答を見る
src/main/webapp フォルダーの中です。Tomcat がブラウザに送るのは、このフォルダーの中のファイルです。
問4 Tomcat のポートを 8080 のまま使った場合、第3章で作る ch03 フォルダーの hello.html を開く URL はどうなりますか。
解答を見る
http://localhost:8080/html/ch03/hello.html です。ポートを 80 に変えたので、この教材では :8080 を書かずに http://localhost/html/ch03/hello.html で開けます。
問5 http://localhost/html/ を開いたとき、「HTTPステータス 404 – 見つかりません」と表示される場合と、「このサイトにアクセスできません」と表示される場合では、何が違いますか。
解答を見る
「HTTPステータス 404」は Tomcat が返した画面で、Tomcat は動いていて、ファイルが見つからなかったことを表します。「このサイトにアクセスできません」は Chrome 自身のエラー画面で、Tomcat に接続できなかったこと(起動していない、ポートが違うなど)を表します。

















